EOT第10章

大規模大喜利大会「EOT」に参加してきました。

会場は川崎市民プラザ。
最寄りの梶が谷駅に着いたらたまたま気球マイスターに出会って、一緒にスーパーに寄った。「背ぇ高くならはったねぇ!」としみじみ言ったら「親戚?」と返された。確かに

会場は駅から20分くらい。気球マイスターが学校で行ったごみ処理場見学の話を聞きながら歩いてたら、たまたま目の前にごみ処理場が現れてちょっとテンションが上がった。

川崎市民プラザ、敷地内に階段や分岐点がたくさんあり、建物には入口もたくさんあり、迷いそう。気球マイスターは迷ったことがあるらしい。

今回使用されたふるさと劇場、めちゃくちゃ良い会場だった……! 専用のロビーや回廊がちゃんとあって、ソファもたくさんある。大会の前後や休憩時間に溜まってわいわい交流するのにもいいし、大会中、ちょっとホールを抜け出してひとりで深呼吸するなんてこともできる。気合い入れるのに最適の環境!

ロビーには今回参加できなかった人のキャッチコピー&名前の紙が置かれてあり、早めに来た人たちで談笑しながら紙を漁った。EOT、140人出場してなお他にもこれだけの参加希望者がいたと思うとすごい。

1日目

私はDay1の予選に参加。

ロビーで自然と仲良い人たち同士で集まり、ホールでも近くに座る。寿司ブルさんと久しぶりにお会いできた! 近くにいてくれると安心できる人だ。
会場の雰囲気はEOAと近い気がした。期待から来る熱気と緊張感、それをもっと朗らかにした感じ。真剣だけど祝祭の空気。

予選1~3どれに出るかは各予選前のくじ引きで決まるため、予選3だと相当な時間をドキドキしながら待つことになる。自分は幸いにも予選1のCブロックという、とてもちょうどいいタイミングで出られることに。

予選1

予選1、とても盛り上がった! 観客が多くて笑いもたくさん起こるし、加点審査も手が挙がりやすく一本が出やすい。場があたたかいほどやりやすい自分にとっては理想的な環境。

とはいえ自分にとっては数か月ぶりの加点、そして大規模大会。久々の加点が楽しみな気持ちと、自分にやれんのか? の気持ちがせめぎ合っていた。
それにカニは今年正月の帰省でひどい風邪を引いてからというもの、2023年に使っていた「まだ強くはない者が勝つ」ための調子の乱数調整法を全部忘れてしまい、自分はこのまま"終わり"になるのでは? という恐怖を実は抱いていた。

そんな複雑な思いを抱えたまま挑んだCブロック。
1問目は『太る大捜査線』。自信はないが、加点なんだからとにかくやるしかない! お題に沿っててわかりやすくていくらかは面白いはず、と出した初答で1本を取れた! 同じ路線でもう1本、外の要素でも1本を獲得。
2問目は画像お題。初答の「目が合ったらポケモンバトル」を素早く出して1本。向こうのテーブルめちゃくちゃ爆ハネしてるな……と思いながらその後は有効などをこつこつ稼いだ。画像お題は苦手なのわかってるのでこれでよしとする。
3問目はちょっと変なお題、BGMも変わって『押忍! 魔法少女は斯様に雄々しくあるべし』。まずはまどマギ要素で1本、次に単語回答したらそれは違うよーって雰囲気だったので一旦考え直す。雄々しいで浮かぶものが『魁!!男塾』しかなかった(サンドイッチマンがイロモネアでよくやってた)。伝わるんか? でも加点は迷ったら挑戦すべし! 油風呂の回答と、その被せで2本を取れた。
35点はあるが、45点は行ってない手応え。かなり健闘はできたけど当落選上、8~10位に食い込むかなと感じていて、結果発表までかなり気が気じゃなかった。

ちなみに、Cブロックでは初出場の原口フニャオさん(※原田フニャオさんとは別人)が爆ウケしていたらしい! ふるさと劇場は舞台が広くて席間も広かったため、他の人の影響を受けずに済んだ。真隣だったらさすがにヤバかったかも!

ロボットお題のニセ関根さん、HPゲージお題のこんぺいとう雑誌さんが強かった! 終始安定して得点し続けた冬の鬼さんジョンともさんは圧巻。

予選2

さすがにここで呼ばれたいよねー、という周囲の声を聞きながらくじ引きを見守る。

この回は挙手が重めで「会場にはウケても1本にならない」ことが多く、苦戦する人も多く見えた。
そんな中でもぺるともさんは、途中から明らかに審査員の好みにアジャストした回答に切り替えて1本を量産しており、格が違う……と思い知らされた。

終始高打率の優死とれまさん、審査員を"こじ開けて"1本をもぎ取った吉永さん、加点ならではの早打ちで魅せたいいさんが印象的だった。

予選3

夜にも予選は続く!

丸1日の予選もそろそろ終わりに近づき、観客にもほのかに疲れが見え始める頃。
しかし、そんな疲れを感じさせないパワフルな出場者が輝いていた! 特に金庫番さんの強さが凄まじく、見た人たちが口々に「金庫番が"優勝"してた」と囁くほど。

SDGsお題でずっといいことを言うニシダさん、普段はしない下ネタ回答のカードを容赦なく切るぽるすさん、新しい発想で会場の心を掴んでいた丈希さんが印象的だった。

結果発表

集計中の休憩時間、ずっとソワソワしながら近くにいた人たちと話していた。カニの結果については「行ったんじゃない?」「他にも強い人多かったから厳しいかも」と両方の意見があり、自分の感覚的にもボーダーラインっぽかった。とはいえ良い戦いはできたので、これでどっちに転んでも悔いはなかった。

いよいよ結果発表タイム、予選1の1位は原口フニャオさん! 57点はすごい! 個人的には、同ブロックで明らかに自分よりウケてた人が圧倒的1位なのは希望でもあった。自分もそこそこ得点できてた可能性が残されるので。
ひとりひとり進出者が発表されていくのを、蝋燭の炎が消えそうに揺らぐのを見つめるような気分で見守る。

6位、40点でカニの名前が呼ばれた。
うおお! と小さめの叫び声を挙げる。寿司ブルさんがハイタッチしてくれ、近くの人たちとも次々ハイタッチする。色んな手が重なりあって渋滞している瞬間があった。

結果発表後は、本戦進出者の写真撮影タイム。集まったメンツが強い人だらけで、ここに自分が食い込めたことがちょっと信じがたい。
お気に入りのシャツ着てきてよかったなぁ、と思いながら写真を撮ってもらう。その後はちょっと名残り惜しいものの、明日に備えて素早く帰宅した!

2日目

うおーっ
しっかり寝て、日直さんに選んでもらったセーターを着て、とても、とても気合いを入れて会場に向かう。
お昼はおにぎりだけにした。会場の席も昨日と同じにして、昨日となるべく同じ行動を踏襲して、今の状態が途切れないようにした。もう必死よ

予選4

2日目のEOTは予選から!
お昼のスタートダッシュだし気合い入ってるしで会場の皆さんも元気いっぱい。盛り上がるしウケやすいし挙手も景気がいい! 観る方としてもめちゃくちゃいい環境。

特にラストのTブロックの盛り上がりはエグかった! 1本を連発するMAさん、加点ならではの暴れ方をする虎猫さんに加え、恥スパさんが自己ベストを更新するほどの凄まじいウケ方をぶちかましていた!

短歌お題のでんらくさん、逆引きお題のふたみさん、教習所お題のみちてさんも印象的だった。

予選4の結果発表は休憩を挟んですぐ。順当に強い人、かつ調子も良い人しか上がれなかったこの予選、初出場のたくめシャーマンさんが1枠取ったのはすごい! 同じく本戦進出のかくれどりさんは若手だけど、もう既に順当に強い人の感じがする。

本戦

いよいよ本戦! カニは1回戦の中盤くらい。1回戦はセブ牛さん、2回戦はぺるともA味噌汁の勝者と当たる。

なんか不思議だけど、あっ、調子がいい、と思った。
昨日はわけもわからず無我夢中で走り切った感覚だったけど、この日ははっきりと気合いを入れることに成功している感触があった。EOAや双葉杯のときと似た感触。これこれ〜! 久しぶり〜! と密かにテンションが上がっていた。

戦える。勝ち負けは色んな要因が絡むけど、少なくともいい戦いができるとは思えた。

1回戦で素晴らしかったのはこんぺいとう雑誌vsファイナルエース戦。
いきなり歌回答の手札を切るファイナルエースさんに、全くたじろがず独創的な大喜利を続けるこんぺいとう雑誌さん! 終盤の「スタート画面に『キックオフ』と『データを消す』しかない」、キックオフというワードチョイスはもちろん、データを消す選択肢に鬼束ちひろらしさがあってめちゃくちゃ面白かった。

  • 虎猫さんとしゅごしゅぎさんは毎回1回戦で当たっているらしい

  • 蛇口ジョンとものパンクール対決、ご自身らで「尊い」と仰ってて笑った

  • かくれどり丈希戦が素晴らしかった! 「何も思いつかなかった」じゃなく「何か思いつきそう」なところに言語感覚の鋭敏さを感じる

自分はセブ牛さんと戦った。セリフお題だとセブ牛さんめちゃくちゃ強いだろうな〜と思ってたらまんまとセリフお題に当たったが、とにかく集中してできることをやる!

CA「この中にお医者様はいらっしゃいませんかー!?」
医学の心得はあるがこの後ハイジャックしようと思ってた人「◯◯」

1答目があまり手応えなかったので、お題をもう一度読んで要素を考える。「メス」と思ったのでハイジャックも考慮して落ち着いて回答を組み立てた。
2答目「ここで使うとは思いませんでしたが、メスも持っています」はウケた! 司会の羊狩りさんが、飛行機に凶器持ち込んでることをツッコんでくれる。
ハイジャックの用意を人命救助に活かすのがアリなら逆もいけるのでは? と出した3答目「パイロットが倒れた!? 絶対に機長室で治療させてください!」(※)もハマってくれたので、同じコンセプトで4答目を重ねたところで終了。星野流人さんが「この犯人頭が回るな」と言ってくれて間接的にカニが褒められてるみたいになった。
(※機長室=正しくは「操縦室」または「コックピット」)


2回戦はこれまでに輪をかけて熱い戦いが続く。

  • しょっぱいパン蛇口戦、めちゃくちゃ笑った。パンさん面白すぎる。蛇口さんの、最後の瞬間まで観客を楽しませようとするエンタメ精神がまばゆかった。

  • いいさんニシダさんがニコニコしながら勝ってるの、なんかいいですよね

  • かくれどりさん、冬の鬼さんを倒しててすごい! タフな撃ち合いの継続力が高い

カニはぺるともさんと当たることに。勝てるかー! と思いながら、脳内で必死でぺるともさんに勝てるビジョンを探す。その時の自分にできるよりよい選択をするだけ、と決意を固めて挑んだ。

中二病の力士・黒帝(シュヴァルツ・カイザー)について教えてください

開始0秒でぺるともさんがフィジカル回答を2発かまして爆ウケを取っていた。怖かったけど自分には場の流れを読んで戦略を変える器用さはないので、まっすぐやるしかない。
お題見てまず、誰が名前付けてんと思ってそのへんを触ったがあまりウケず。観点はけっこう好きなんだけど、加工の仕方が違ったかなー。「イメージなんですけど、時津風部屋に所属している」くらいシンプルでもよかったかも。時津風ってちょっとゼルダの伝説じゃないですか?なかったらすみません

次に相撲の行司が投げられちゃうやつが浮かび、中二病の人ってそういう手前のやつを特別だと思ってやりそう、と2答目を出したらこちらはウケた。首の皮一枚つながった。
3答目、すごく不思議な感覚だけど、右腕の要素が思いついた時点で自分がフィジカルをやることが自分の中で決まっていた。やろうかな?という迷いがなくて、どんな風にやるかから思考がスタートしていた。立ち上がったとき、少しだけ空気がどよめいた気がした。
結果、人生初の大フィジカル回答は、(不慣れゆえに大いにごちゃつきながらも)これまた人生でかつてないほどにウケた、と思う。

ぺるともさんにすかさずテキストの強い回答で打ち返され、自分の4答目は時間切れでギリギリ間に合わず……というのもあって結果的には敗れてしまったが、憧れの大喜利プレイヤーに真正面から挑み、一瞬でも肩を並べられたのは最高に素晴らしい体験だった。


タイマンの後、少しの間ホールの外でぼんやりソファに腰掛けていたら、千代園さんが直接「面白かったです」と声を掛けてくださってとても嬉しかった。

最後まで見届けたい〜!とは思いつつ、翌日仕事で家も遠いので、2回戦を見終えたところで退出。休憩中など、皆さんにお褒めの言葉をいただきありがたかった。

3回戦以降も凄まじかったと耳にしているので、ぜひ動画で見たい! EOTはめちゃめちゃ動画公開が早いのが恒例らしく、すでに5/3には予選Aブロックの動画が上がっている。本戦3回戦以降の公開は来月ごろだろうか(何しろ予選が20ブロックある)。今から楽しみ。
カニの頑張った試合もぜひ観てほしい……

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