プリパラの2nd seasonについて語る①

※プリパラのネタバレを含みます

※あくまで個人の解釈です


大大大好きなプリパラの中でも1番好きなのが2nd seasonです。
新キャラや新曲も増え物語も一層カオスに、ギャグも増し増しで本当に面白いんですが、やっぱりストーリーが本当に面白い…
ストーリー的には天才・紫京院ひびきvs主人公・らぁらたちプリパラアイドルの構造をとっているんですが、「巨悪にみんなで立ち向かうぞ」という単純な話ではなく「こういう思想があって、ああいう思想があって、どちらもメリットとデメリットがありますがあなたはどう思いますか?」って問いかける内容なんですよね(女児に)

そもそもプリパラってどんな話かというと、誰でもアイドルになれるテーマパーク・プリパラで、ライブしながらアイドルランクのトップである神アイドルを目指す話で、プリパラの中ではみ〜んなアイドル、み〜んなトモダチ、かしこま!という素晴らしい物語です。

そんで2nd seasonは現在の仲良しこよしなプリパラをよかれと思ってない前述の紫京院ひびきが、黄金時代の復活、つまり誰もが高みを目指して競い合っていた時代(唯一の神アイドルであるセインツもこの時代に生まれた)のプリパラを目指して革命を起こそうとするのを主人公のらぁら達が止めようとする話です。

…これって思ったんですが共産主義と資本主義の話みたいじゃないですか?(詳しい人が見たら「ちげーよ!!」って怒られそう)どちらの思想にも欠陥あるのと同じように、確かに今の仲良しアイドルごっこのプリパラは競走が発生しにくく、だからアイドルランクもあんまりみんな上がってなかった。そこにひびきが新しい思想を持ち込んだことにより、一部のトップアイドルしかライブができなくなってしまったことはそれ以外のアイドルたちの不満を生んだけれども、トップアイドル達に刺激され、私だって!と努力してみんな少なからずランクアップを達成したんですよね。

結局最後は「急に変革を起こしすぎた」ということでシステムにエラーが生じ、ひびきが一応の負けを認めた、ということで決着が着いたのですが、思想が間違ってたとは一言も言ってないんですよね。敗因が「急すぎたから」っていう…真理すぎる…急な改革は民衆から受け入れられないものですからね。
だから結局、大事なのは、自分自身で何が正しく、何を間違いと感じるか考えること、そして間違いと考えるのであれば、なぜ間違いと思ったか?と突き詰めること。プリパラはこれを(女児に)伝えたかったんだと思いますし、難しいテーマを51話かけて丁寧に描ききったと思っています。

プリパラ、あっぱれです。