プリパラの2nd seasonについて語る②

※プリパラのネタバレを含みます

※あくまで個人の解釈です

①を読んでくださった方は「この話、女児には難しいんじゃないか?」とお思いのことだと思うんですが、そうなんです。女児には難しいんです。でも大丈夫、主人公のらぁらは小学生ですから、らぁらも正直ひびきが何を考えて何をしようとしているか、よくわかってません。ひびき高校生ですしね。

79話でこういうやりとりがあります。

らぁら「ぜったいぜったいぜーったい、間違ってるのはひびきさん、あなたです!」
ひびき「…説明してごらん」
ら「ぜったいだからです!あたしが信じてるからです!!」

理由になってないぞらぁら!

理由も理屈も関係ない、むしろ俺が理由だ〜!とその純真さゆえ臆することなくどーんとぶつかっていけるのがまじ小学生って感じ。まさしくらぁらを象徴してるやりとりなので大好きなシーンです。

逆に、賢いみれぃちゃんの方が色々考えて落ち込んじゃうんですよね…。
説明すると、らぁら・みれぃ・そふぃで「SoLaMi SMILE」っていうチームを組んでたんですが、元々アイドルとしての才能があるそふぃがひびきに引き抜かれて天才チームに入れられて、その時点でみれぃはめちゃくちゃ劣等感を感じるわけです。(なお、らぁらは人と自分を比べないからなんも気にしてないしむしろそふぃが活躍することを喜んでる)
ちなみにみれぃはみれぃで親は弁護士と検事、学校では生徒会長兼風紀委員長とめちゃめちゃ頭いいんですが、プリパラの中ではせっかくの委員長キャラを活かさず語尾にぷりをつけて話すという変な方向に走ってしまったイカれた、いやイカしたキャラです。アイドルとしての才能は正直他の人と比べるとあんまりなく、完全に努力型だし語尾にぷりはつけるしで、天才タイプを愛し安易なキャラ作りを嫌うひびきとは必然的に対立します。

私がプリパラいいなと思うのは、単純に「努力で天才に勝つ」というストーリーにしなかったところですね。むしろ天才に努力されたらそれこそ本当に敵わないということまで言っている。「天才が恵まれた環境で正しく努力すれば勝利するのは当然」としたうえで、「では才能にも環境にも恵まれない者が努力することは何の意味もないのか?」と問うたのがプリパラ2nd seasonです。

これは例えるならば、元々地頭がいい人が都会に生まれて進学校に入学し塾に行けば難関大に入学するのは当然と言わないまでもまあ順当な結果じゃないですか。その一方で田舎に生まれて進学校も塾もなく、地頭も悪い人はじゃあ難関大を目指しちゃダメなんですか?って話だと思うんです。もちろん前者がそふぃで後者がみれぃです。

実際みれぃがプリパラのステージから締め出された後も地下でライブを積み重ねた結果ゴールドエアリーを出したのを見て、シオンはそふぃに「恵まれた環境にいた私達と違い、みれぃはあの不利な地下パラで独力でゴールドエアリーにたどり着いた。…私は敗北した気分だ。」と言っています。
(ゴールドエアリーは難関大合格みたいなもん。シオンは…ググって)

私自身なんもないド田舎から何クソと努力して大学進学したタイプなので、やっぱりみれぃに感情移入しちゃうなぁ…。一時期は語尾にぷりをつけられないほどショックを受けて、アイドルを止めかけたりしたけど、ぷり100%のまま夢を磨くぷりしてくれてありがとうみれぃ。

ともあれこの辺の話は79話「アイドル終了ぷり」〜84話「ポップ・ステップ・ぷりぷりぷり!」で見れるので、見てください。私は79話⇆84話の往復で永遠に泣けます。