全文検索システムFESS本番環境インストール編

FESSのインストール

お試し環境構築では、FESS内蔵のElasticSearchにデータを収集していました。
本家の説明を見る限り、本番環境ではOpenSearchを別途用意して接続することが望ましいようです。
お試し環境で構築したFESSはまっさらにして、改めて導入していきます。

・OpenJDK：
　　　　　　お試し環境を構築した人は導入済み。
・FESS：
　　　　　　お試し環境のインデックス等のゴミが残らないように今回は改めてZIPファイルをフォルダに展開。
・OpenSearch：
　　　　　　FESSのバージョンに適合したものをダウンロードして、フォルダに展開。

うちの環境ではこんな感じ
d:\Fess-14.9.1
d:\Opensearh-2.8.0

OpenSearchのインストール

Pluginの導入

コマンドプロンプトでOpenSearchにPlugInを導入していきます。
$OPENSEARCH_HOME/binに移動してコマンド入力でインストールします。

*コマンドプロンプトを開き、Opensearch\binフォルダに移動する*
d:\opensearch-2.8.0\bin>

*下記のコマンドでプラグインをインストールする（Verに合ったコマンドを入れてください）*
opensearch-plugin install org.codelibs.opensearch:opensearch-analysis-fess:2.8.0

opensearch-plugin install org.codelibs.opensearch:opensearch-analysis-extension:2.8.0

opensearch-plugin install org.codelibs.opensearch:opensearch-minhash:2.8.0

opensearch-plugin install org.codelibs.opensearch:opensearch-configsync:2.8.0

プロキシ云々で上記コマンドが通らない場合があるみたいです。
私の会社の環境ではインストールできなかったため、自宅環境でPlugInを導入し、PlugInフォルダを丸ごと会社のサーバにコピーすることで解決できました。

$OPENSEARCH_HOME/config/opensearch.yml

configフォルダのymlファイルに設定を記述します。

d:\opensearch-2.8.0\config\opensearch.ymlをテキストエディタで開く
最後の行に下記の2行を追加する。

configsync.config_path: d:\opensearch-2.8.0\data\config\
plugins.security.disabled: true

OPENSEARCH_HOME/data/config

dataフォルダの下にconfigフォルダを作成する
これはこのあとのFESSの設定で参照されるフォルダです。
d:\opensearch-2.8.0\data\config\

FESSのOpenSearch接続設定

$FESS_HOME/bin/fess.in.sh.bat

d:\Fess-14.9.1\bin\fess.in.sh.batをテキストエディタで開きます。
※batファイルをダブルクリックすると実行されるので右クリックメニューから
外部クラスターの接続先として、OpenSearchのパスを記入します。
\（￥）ではなく、/表記で、configの後ろにも/を付けることに注意

REM External opensearch cluster
set FESS_JAVA_OPTS=%FESS_JAVA_OPTS% -Dfess.search_engine.http_address=http://localhost:9200
set FESS_JAVA_OPTS=%FESS_JAVA_OPTS% -Dfess.dictionary.path=d:/opensearch-2.8.0/data/config/

これくらいでインストール作業は完了。

起動方法

d:\opensearch-2.8.0\bin>opensearch.bat
d:\fess-14.9.1\bin>fess.bat
の順に起動します。

最新版のWindows Terminalをインストールしておけば、１つのウィンドウでOpenSearchとFessのタブを切り替えて実行、編集ができるのでおすすめです。

Terminalアプリ

停止方法

terminal画面でctrl+cを押すとプログラムが停止します。
FESS→OpenSearchの順で止めるようにしています。