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素もぐり教室で伝えたい事

素もぐりで海を楽しむ。もう20年以上やって来たんですけど
あの時の出会いは今でも忘れられない。

* 二人のフリーダイバー(日本代表)と初めて会った日の記憶

 ハナちゃん(廣瀬花子さん)とサユリちゃん(木下紗佑里さん)と初めて会ったのは、2016年7月、GO(速形豪さん)に誘ってもらったグレートバリアリーフでのクルーズツアーだった。それまでフリーダイビングにはそれ程興味が無く、正直あまり知らなかったので、フリーダイビング日本代表のなんか凄い人と一緒に旅が出来るんやと、有名人に会える感覚で、ただただワクワクしていた。

 その二人に会った時の第一印象は、なんとも自由で、やたらめったらと何でも楽しそうで、ハナちゃんは金髪で・・・
そのせいなのか、二人はなんだかキラキラしていて、とても眩しかった。
 そして次の日、二人と水中で初めて遭遇することになる。それは、自分がダイビングで20mのところに潜っていたところに、ハナちゃんとサユリちゃんが素潜りで目の前に潜ってきた。なんとも無邪気に海の中を自由に、二人でワキャワキャ楽しみながら遊んでいる。もちろん一息でだ。そんな二人に一瞬で目は釘付けになり『ワワワワワワワワワワワワ』って、なってました。(表現が幼稚ですがこれが一番しっくりくる)あの時の衝撃と光景は今でも忘れられない。 

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 よく二人のことを『人魚みたい』『イルカみたい』って表現される事があると思うけど、自分はそんな感覚とは少し違っていた。
海の中なのに、目の前で自由に泳ぎ回っているのが海洋生物では無く『人』そのもので、とてもナチュラルにそこに存在している事の衝撃が凄まじかった。
人が海の中にいるのに、こんなにも違和感を感じ無いなんて・・・
まるで二人は当たり前のように海の中に存在していて、海の中に溶け込んでいた。

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 そこから数日間、初めて見たその訳が分からない人間にもう興味津々。ハナちゃんとサユリちゃんが海で1日中(本当に朝から晩まで海の中にいた)遊んでいる姿を、船の上からそして水中でもずっと見てたらね、心をグラグラに揺さぶられている自分に気がついた。
 世の中には、こんなにも海が好きな人がおるんやと、こんなにも『海で遊べる人』、いや『海と遊べる人』がいるんやと、自分も海が好きって思ってたけど全然かなわへんなと。自分が常に感じている海との距離感とか壁みたいなものが、この二人には感じ無くて、人ってこんなにも海と仲良くなれるんや、海の近くまで行けるんやと思ったら、なんかもう切なさやら無力感やらと同時に、嬉しさが溢れて溢れて胸がいっぱいになった。
 
 そんなグレートバリアリーフの海で過ごした数日間は、今まで自分が見ていた世界を大きく変えてくれて、二人といるとなんだか自分まで海と仲良くなれたような気がしました。

この時の経験と
その後、ハナちゃんサユリちゃんのフリーダイビング初級者コースを受けたり、二人の活躍を見る事で
今でも海との向き合い方や接し方を、たくさん教えてもらっています。

そこから、自分がやりたい『素もぐり教室』の形もはっきりと分かりました。
そして、そこで伝えたい事の核となる部分を今回書いてみました。

まだまだ自分と海との距離は感じているんやけど、

そんな自分も受け入れて、海と向き合う。

二人に教えてもらった事です。

ありがとう


もっともっと海と仲良くなります。


ありがと〜