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忍殺TRPGソロシナリオ【ニンジャの全力疾走】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事は私がニンジャスレイヤー本編を元に二次創作したニンジャスレイヤーTRPGの非公式ソロアドベンチャーシナリオ(お一人で遊べるシナリオ)となります。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

なお本記事はニンジャスレイヤーの話を元に作成した二次創作物であり、ニンジャスレイヤー本編、実在の人物・団体とは関係ございません。

サイコロ、そしてメモと筆記用具があれば遊ぶことができます。サイコロは複数必要になることもありますが1個のサイコロを何度も振れば問題ありません。

ふわふわローンでお金を借りてサイバネを導入することも出来ます。その場合、シナリオ終了時に【万札:10】を支払ってください。(払えない場合はキャラロストです)

今回のシナリオはどこの所属という想定はしていません。

ただし、判定に【脚力】の値を使用するため作成直後のニンジャでは厳しいかもしれません。自分のニンジャは脚力が自慢だ!という方は是非どうぞ!

あなただけのニンジャが準備できましたか?それでは本編へどうぞ。

プロローグ

………コンクリートに染み込んだ重金属酸性雨の臭いが鼻腔をくすぐり、君は硬い地面から身を起こした。ここはどこだ?どこかの廃ビルだろうか。少なくとも君のアジトではないことは確かだ。BEEP!BEEP!直後、君の胴体に付けられた何らかの装置が警報を発し、LEDに「時速0km」「健康サイン」の文字が表示された。
君が困惑していると装置からマイコ音声でアナウンスが流れる。『オハヨウゴザイマスドスエ。装置の着脱、破壊、ハッキング行為、および電波の届かないエリアに向かうことはルール違反とみなされ、爆死ドスエ』いったい何が起こっているのか?この装置はなんだ?周囲に意識を張り巡らせるも敵の気配はない。
『マグロめいて走り続けるドスエ。時速5キロからスタートドスエ。指定した速度を下回ったら爆死ドスエ』君は訳が分からないながらもとにかく走り始めた。LED画面の数字が「時速6km」に切り替わる。
『ペースは徐々に早くなるドスエ。ゲームの時間は24時間。ギブアップの場合はペースアップ時に申告するドスエ。カラダニキヲツケテネ』そこでマイコ音声がプツンと途絶えた。
ナムアミダブツ。君は何も具体的な説明を得られぬまま、とにかくひたすら走り続けなければならない運命に囚われてしまった。まるで暗い深海を泳ぐマグロのように。走れ!とにかく走れ!


本編

10.

『ペースアップの時間ドスエ。時速10キロドスエ』マイコ音声が告げると同時、機械が不快なBEEP音を発する。君は足に力を籠めて加速する。

【脚力】で判定を行ってください。難易度は【KIDS(目標出目2以上)】です。

判定は判定に使用したステータスの数値分だけサイコロを振って決定します。例えばあなたのニンジャの【脚力】が【3】であれば6面サイコロを3個振ってそのうち1つでも出目2以上が出れば成功となります。

もしもあなたのニンジャが『◉常人の三倍の脚力』や『▶︎ヒキャク』、『★★★電光石火』などで【脚力】を上昇させているならその分ダイスが増加します。ただし、【連続側転】や【ダッシュ移動】などで脚力を増やすことは出来ません。

『ヘンゲヨーカイ・ジツ』による【脚力】の増加を認めるかはNMの判断で行って構いませんが、この場合判定の度に【精神力】の消費とジツ判定を行うなどすると良いでしょう。

また、今回のシナリオでは【脚力】での判定には【精神力】を使用しての自動成功は出来ません。【回避判定】などは【難易度:ULTRA-HARD】でない限り通常通りに自動成功を使用できます。


判定に成功した場合、あなたのニンジャに取り付けられた装置のLED画面に「時速11km」の文字が表示され、爆死しないで済みました。次の判定に進んでください。


判定に失敗した場合、あなたのニンジャは回避不能の1ダメージを受けます。体力が0以下になったら爆発四散です。(キャラロスト)生き残った場合はエンディングへ向かってください。


30.

『警告ドスエ。同じエリアに留まり続けた場合もルール違反とみなし、爆死ドスエ』君は解決策を見出すこともできず、そのまま走り続けていた。これ以上速度が上がるならば廃ビルの中は狭く、スピードを出しにくい。君は速度を落とさぬよう扉を蹴り破ってビルの外に飛び出した。
と、その時である!ブオオオオオ!「ザッケンナコラー!」迫りくるヤクザベンツ!窓から身を乗り出し君に向けてライフルを構えるクローンヤクザ!いかなニンジャといえどライフル弾の直撃を受けては速度低下は必至!回避せよ!

【回避判定】を行ってください。難易度はNORMAL(必要出目4以上)です。【回避判定】は【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】の中で最も高いステータスを使用します。

この【回避判定】に失敗したらあなたのニンジャはこのシナリオ中に限り【脚力】を1減少させます。ただし、1以下にはなりません。

【回避判定】に成功したら【スリケン投擲】の判定を行ってください。もし銃を装備していたりソニックカラテや生体弾が使えるならそれでも良いですよ。難易度はNORMAL(必要出目4以上)です。

判定に成功した場合、あなたのニンジャの投げたスリケンや放ったソニックカラテはクローンヤクザを殺して無力化しました。次の判定に進んでください。

判定に失敗した場合、また【回避判定】からやり直して【スリケン投擲】の判定に成功するまで続けてください。


50.

『ペースアップの時間ドスエ。時速50キロドスエ』君は既にネオサイタマの裏路地を飛び出し、車の行きかう大通りを走っている。一体どこまで速度を上げねばならぬのか。君は両腕を激しく振って更に加速する!

【脚力】で判定を行ってください。難易度は【EASY(目標出目3以上)】です。

判定に成功した場合、あなたのニンジャに取り付けられた装置のLED画面に「時速51km」の文字が表示され、爆死しないで済みました。次の判定に進んでください。

判定に失敗した場合、あなたのニンジャは回避不能の1D3ダメージを受けます。体力が0以下になったら爆発四散です。(キャラロスト)生き残った場合はエンディングへ向かってください。

また、【脚力】判定を行う前ならばギブアップが出来ます。その場合もエンディングに向かってください。


『ザッケンナコラー!』合成ヤクザ音声クラクションが君の鼓膜を揺らし、ヤクザトレーラーが正面に回り込む!そしてウィングボディを開き中の荷台を道路に転がせた!「「「アイエエエエ!」」」荷台の正体はバイオスモトリだ!ゴム毬めいて跳ね回るこの肉団子群を速度を緩めることなく回避すべし!

【回避判定】を行ってください。難易度は【HARD(必要出目5以上)】です。

この【回避判定】に失敗したらあなたのニンジャはこのシナリオ中に限り【脚力】を1減少させます。ただし、1以下にはなりません。減少させた後、次の判定に進んでください。

判定に成功した場合、あなたのニンジャは極限前傾姿勢や新体操めいた跳躍でバイオスモトリ集団を回避しました。次の判定に進んでください。


80.

『ペースアップの時間ドスエ。時速80キロドスエ』君は道路を走る乗用車すら追い越し、僅かな段差や曲がり角すらも障害になると判断し高速道路へと突入した!まだ走り続けねばならないのか!一体いつまで走り続ければいいのか!終わりの見えぬレースは君のニューロンを深刻に蝕む!……と、その時!

【ニューロン】で判定を行ってください。難易度は【NORMAL(必要出目4以上)】です。成功しても失敗しても次の判定に進んでください。

ブオオオオ!「ザッケンナコラー!」ジャラジャラジャラ!ナムサン!君の目の前の道路にばら撒かれたのは大量のパチンコ玉!踏みつければ転倒してその瞬間に爆死!ここは的確な足さばきでパチンコ玉の無い箇所を通らねば!………いや、違う!この鼻を突く臭いはオイルだ!オイルとパチンコ玉の同時攻撃!どちらの影響も無い場所を見つけ出すのだ!

【回避判定】を行ってください。ただし、今回はあなたの【回避判定】ダイスを2分割する必要があります。分け方は任意です。【精神力】と判定ダイス1個を使用しての自動成功はどちらか片方しか出来ないことに注意してください!

難易度は【ニューロン判定】に成功していた場合は【NORMAL(必要出目4以上)】、失敗していた場合は【HARD(必要出目5以上)】です。

この【回避判定】に失敗したら、失敗した数だけあなたのニンジャはこのシナリオ中に限り【脚力】を1減少させます。ただし、1以下にはなりません。減少させた後、次の判定に進んでください。

判定に成功した場合、あなたのニンジャはニンジャ視力とニンジャ嗅覚とニンジャ条件反射能力の組み合わせでパチンコ玉とオイルを見事に回避しました。次の判定に進んでください。


君はパチンコ玉とオイルの恐るべきトラップ地帯を突破した!BEEP!BEEP!機械の警報音!速度を80㎞以上に保たねば!

【脚力】で判定を行ってください。難易度は【NORMAL(目標出目4以上)】です。

判定に成功した場合、あなたのニンジャに取り付けられた装置のLED画面に「時速81km」の文字が表示され、爆死しないで済みました。次の判定に進んでください。

判定に失敗した場合、あなたのニンジャは回避不能の1D6ダメージを受けます。体力が0以下になったら爆発四散です。(キャラロスト)生き残った場合はエンディングへ向かってください。

また、【脚力】判定を行う前ならばギブアップが出来ます。その場合もエンディングに向かってください。


120.

『ペースアップの時間ドスエ。時速120キロドスエ』ついに要求速度が100㎞を越えた!もはや高速道路を走る車ですら追い抜くほどの速度で君はなおも走り続ける!……その時、前方中央分離帯にてライフルを構えるスナイパーの存在を君は見とがめた!BLAM!BLAM!精密に狙いを定めた二発の弾丸が君の脚目掛けて迫る!

【回避判定】を行ってください。ただし、今回はあなたの【回避判定】ダイスを2分割する必要があります。分け方は任意です。【精神力】と判定ダイス1個を使用しての自動成功はどちらか片方しか出来ないことに注意してください!難易度は【HARD(必要出目5以上)】です。

この【回避判定】に失敗したら、失敗した数だけあなたのニンジャはこのシナリオ中に限り【脚力】を1減少させます。ただし、1以下にはなりません。減少させた後、次の判定に進んでください。

判定に成功した場合、あなたのニンジャは凄まじい見切りによって迫りくる銃弾を見事に回避し、スナイパーの額にスリケンを突き立て殺しました。次の判定に進んでください。

君は死の銃弾を回避し、スナイパーを始末した!BEEP!BEEP!LED画面に表示された速度は115km、116km、果たして間に合うか!?


【脚力】で判定を行ってください。難易度は【HARD(目標出目5以上)】です。

判定に成功した場合、あなたのニンジャに取り付けられた装置のLED画面に「時速121km」の文字が表示され、爆死しないで済みました。次の判定に進んでください。

判定に失敗した場合、あなたのニンジャは回避不能の2D3ダメージを受けます。体力が0以下になったら爆発四散です。(キャラロスト)生き残った場合はエンディングへ向かってください。

また、【脚力】判定を行う前ならばギブアップが出来ます。その場合もエンディングに向かってください。


200.

『……ピガッ……ペースアップの時間……ピガッ……ドスエ。時速……ピガッ……200キロドスエ』ネオン看板が凄まじい速度で視界の後方に流れ、君の視界に光と闇のトンネルを形作る。もはや周囲の景色は一筋の線となって消えゆくのみ。脳内物質がニューロンを駆け巡り、スローとなった世界で君はあらゆる全てを置き去りにする!

【脚力】で判定を行ってください。難易度は【ULTRA-HARD(目標出目6)】です。

判定に成功した場合、あなたのニンジャに取り付けられた装置のLED画面に「時速201km」の文字が表示され、爆死しないで済みました。次へ進んでください。

判定に失敗した場合、あなたのニンジャは回避不能の2D6ダメージを受けます。体力が0以下になったら爆発四散です。(キャラロスト)生き残った場合はエンディングへ向かってください。

また、【脚力】判定を行う前ならばギブアップが出来ます。その場合もエンディングに向かってください。


200.の判定に成功した場合

『ピ……ピガッ……時速……時速時速時速キロキロキロキロドスエドスエドスエピガガーーーッ!』BOMB!BOMB!機械内のUNIXの想定を超える速度で走った結果か、ついに君に取り付けられた装置が不明瞭なノイズ交じりのマイコ音声と共に崩壊!爆発!君は爆風すら追いつけぬ速度で走り去り無傷!

エンディングへ向かってください。


エンディング

エンディングは3種類あります。

・最後まで走りぬいた場合
・途中でギブアップした場合
・途中で【脚力】判定に失敗して機械が爆発した場合

となります。

・最後まで走りぬいた場合

君は急に立ち止まることはせず、暫くの間ウォーキングを行いクールダウンした。乱れた呼吸を整える。と、その時。『ザリザリザリ……お見事ドスエ。報酬を振り込むドスエ……ピガッ!』KABOM!最後のマイコ音声が足元に散らばっていた装置の残骸から聞こえ、言葉の終わりと共にそれも爆発して消えた。
キャバァーン!それと同時に君の持っていた携帯UNIXから口座への入金音。君が確認するといくらかの金が振り込まれていた。結局誰が何の目的で自分にあんなクソ装置を付けたのか分からずじまいだが……貰えるものは貰っておこう。ブオオオオオ………ン「マグロ・サンダーボルト」と側面にペイントされた冷凍マグロトレーラーが君の横を通り過ぎていった。

【万札:40】【余暇:4日】をゲットします。お疲れ様でした。


・途中でギブアップした場合

君は息も絶え絶えにギブアップを叫んだ。LED画面に『本当にギブアップしますか?』の文字が表示される。君は息も絶え絶えにギブアップを叫んだ。LED画面に『ギブアップを受け付けました』の文字が表示される。バシュン!ベルトの金具が解除され、装置が落下する。君はマグロめいて走り続ける運命から解放されたのだ。
キャバァーン!それと同時に君の持っていた携帯UNIXから口座への入金音。君が確認するといくらかの金が振り込まれていた。結局誰が何の目的で自分にあんなクソ装置を付けたのか分からずじまいだが……貰えるものは貰っておこう。ブオオオオオ………ン「マグロ・サンダーボルト」と側面にペイントされた冷凍マグロトレーラーが君の横を通り過ぎていった。

・200.でギブアップした場合【万札:20】【余暇:3日】
・80.~120.でギブアップした場合【万札:10】【余暇:2日】
・50.でギブアップした場合【万札:5】【余暇:1日】

を得ます。お疲れ様でした。

・途中で【脚力】判定に失敗して機械が爆発した場合

KABOOOOOOM!指定速度を下回った瞬間、装置が大爆発した!君は走行による運動エネルギーが乗算された爆風を受けて吹き飛ばされ、道路の上を数回バウンドしてゴロゴロと転がる!と、その時。『ザリザリザリ……残念でしたドスエ。またの挑戦をお待ちしているドスエ……ピガッ!』KABOM!最後のマイコ音声が頭の横に散らばっていた装置の残骸から聞こえ、言葉の終わりと共にそれも爆発して消えた。
君は装置の残骸を拾い上げる。ブラックマーケットに売ればいくらかの金にはなるだろうか。結局誰が何の目的で自分にあんなクソ装置を付けたのか分からずじまいだが……貰えるものは貰っておこう。ブオオオオオ………ン「マグロ・サンダーボルト」と側面にペイントされた冷凍マグロトレーラーが君の横を通り過ぎていった。

【万札:3】【余暇:1日】を得ます。お疲れ様でした。



以上でシナリオは終了となります。お疲れ様でした。

シナリオ改変や難易度の調整は自由に行ってください!

それではここまで読んで下さってありがとうございました!