忍殺TRPG小説風ソロリプレイ【ゴー・トゥ・ザ・ジャングル・フォー・パンダ】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

なお本記事はニンジャスレイヤーの二次創作小説でありニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。

今回挑戦させていただいたのはどくどくウールさん作成のソロシナリオ【イタチを求めてジャングルへ】です。下記の記事をご覧ください!

なお、記事にするにあたって一部の描写などを改変させていただいております。

今回挑戦するのは左に傾きすぎのダメニンジャ、ブラインド=サンです!

ニンジャ名:ブラインド
【性別】:女
【カラテ】:4
【ニューロン】:3
【ワザマエ】:3
【ジツ】:0
【体力】:4/4
【精神力】:2/3
【脚力】:2
【万札】:6
【DKK】:0
【アイテム】:ウイルス入りフロッピー 使用するとそのハッキングの難易度がー1される。
                            使用後ダイスを1個振り、出目が3以下だった場合、このアイテムは失われる。
【サイバネ】:生体LAN端子 【ニューロン】判定時にダイス+1個、ハッキング時にさらに+2個
【生い立ち】 :『ピンハネ』シナリオクリアごとに【万札】を追加で1得る。
                加えて「モータルハンティング」時にも【万札】を追加で1
【備考】:アジトの効果で精神力-1 Wasshoi判定時DKK+1

ソウカイヤの末端女ニンジャ。怠惰で無計画。
アイマスクめいたメンポとジャージめいたニンジャ装束を纏う。

果たして彼女は仕事を受けることが出来るのか!?やっていきたいと思います!

1.

ソウカイ・シンジケート本拠地、トコロザワピラー。回収したミカジメを納め終わったブラインドは何をするでもなくブラブラと歩いていた。「おカネが落ちてないかなー」先日、家事をやってもらおうと雇ったオイランが逃げてしまったため彼女は自分で自分の生活費を稼がねばならなくなっていた。

「寝てるだけでボーナスの出る仕事とかラオモト=サンに命令されないかな…」白昼夢のような言葉を呟きながら自分で思わず苦笑する。そんな厳しい仕事に自分が耐えられるはずがない。3日持てば良い方だろう。なんと世知辛いことであろうか。

「ン…?」ふと廊下に見慣れぬ張り紙を見つける。ショドー用紙に達筆な字で書かれたそれは遠目に見ても清潔な印象を与える。ブラインドとは正反対だ。近づいて見てみる。

「何々?とある事情で…ショドー作業室へ…か」彼女は文章の最初と最後以外をすっとばした。彼女が飽きずに長文を読むときのコツだ。「ショドー作業室か…どんなとこなんだろう」彼女は張り紙を持ってショドー作業室へ行くことに決めた。仕事が無くて退屈だったからだ。だが行き方が分からない。その時、廊下を老ニンジャが通りがかった。

「ねーねーおじいちゃん!」「うん?私かね?」馴れ馴れしく話しかけてアイサツを行う。幸い相手の老ニンジャは紳士的に対応した。「ショドー作業室ってどこか分かる?」「ああ、それならエレベーターに………そこから2番目の部屋だよ」彼女は説明の最初と最後以外を聞き流した。彼女が長い会話を眠らないように聞くためのコツだ。「どうもありがとう!」ブラインドは礼を言ってその場を立ち去った。

◆◆◆

…3日後!

ソウカイ・シンジケート本拠地、トコロザワピラー。仕事も無いしカネも無いブラインドは何をするでもなくブラブラと歩いていた。「おカネが落ちてないかなー」3日前からずっと同じことを言っている。

「ン…?」ふと廊下に見慣れぬ張り紙を見つける。正確には3日前にも見ている。ショドー用紙に達筆な字で書かれたそれは遠目に見ても清潔な印象を与える。ブラインドとは正反対だ。近づいて見てみる。

「何々?とある事情で…ショドー作業室へ…か」彼女は文章の最初と最後以外をすっとばした。彼女が飽きずに長文を読むときのコツだ。理解力がその代償となる。その時、廊下を老ニンジャが通りがかった。「ねーねーおじいちゃん!」「おや…君は」馴れ馴れしく話しかけてアイサツを行う。幸い相手の老ニンジャは紳士的に対応した。

「ショドー作業室ってどこか分かる?」「うん?それは…ああいや、案内しよう。こっちだよ」「どうもありがとう!」ブラインドは礼を言って老ニンジャに着いていった。「何だかおじいちゃんとは初めて会った気がしないよ!」「奇遇だね、私もだよ」「えへへ!」

◆◆◆

「さあ、ここだ」老ニンジャの案内でブラインドはショドー作業室へと無事到着した。「ありがとう、おじいちゃん!」「うん、君はもう少し、何というか用心しなさい」忠告めいた言葉を残して老ニンジャは去っていった。「ハーイ!オタッシャデー!」ブラインドは部屋の中へ入る。

「オジャマシマス!」部屋の中に入ったブラインドを迎えたのはむせ返るような墨の香り、そして畳の上でショドーに勤しむ変形キモノめいたニンジャ装束を着た上品な女性であった。ブラインドとは正反対だ。「ドーモ、どのようなご用件でしょう?」作業を止めて女が訪ねてきた。

「ドーモ、ブラインドです。廊下の張り紙を見て…」「あら!本当ですか!」女性は一瞬喜びの顔を見せたと思うとすぐに凛々しい表情になり、懐から半紙を取り出しブラインドに見せた。「ドーモ、私はこういう者です」半紙には見事な達筆で「ハーフペーパー」とショドーされていた。これが彼女のニンジャネームであり、アイサツだ。

「ワオオー!」パチパチパチパチ!ブラインドは拍手!「…」パチパチパチパチ!「…」パチパチパチパチ!「あの、もういいでしょうか?」「アッハイ」ブラインドは拍手を止めた。

…その後ハーフペーパーはヨーカンとチャを出して依頼について詳しい話を始めた。ヨーカンを出されてブラインドはすぐにハーフペーパーの事が気に入った。

「それで依頼の件ですが…」「ハイハイ」ヨーカンをチャに浸す。「タマチャン・ジャングルに…」「ハイハイ」チャに浸したヨーカンを食べる。「オーガニック・イタチが…」「ハイハイ」手に着いたヨーカンをベロベロ舐める。「…どうか引き受けてくださるでしょうか?」「任せてくださいよ」

「アリガトゴザイマス、ブラインド=サン。ではこちらは前金になります。」ハーフペーパーは【万札:2】を渡してきた。「ウン?ドーモ」ブラインドはありがたく受け取る。「どうか気を付けてください。ジャングルには危険も多いと聞きます」「?問題ありませんよ」「頼もしいですね」ハーフペーパーは微笑んだ。

【万札】+2

「それじゃあ私はこれで…ゴチソウサマデシタ」「はい、オソマツサマデシタ」奥ゆかしいアイサツを背にブラインドはショドー作業室を出た。扉の前で手に持った【万札:2】の意味を考える。「…エート」首を傾げながら彼女はフラフラと歩き出した。

◆◆◆

2.

…翌日!タマチャン・ジャングル!

ネオサイタマ北方、中国地方、未だに自然の多く残る密林の中にブラインドの姿があった。「あっちーなー…」ジャージめいたニンジャ装束の上着を脱いで肩にかけている。彼女のバストは平坦だった。

昨日ショドー作業室から出た彼女はその足で知り合いのヤクザクランのもとへ向かった。ハーフペーパーが渡してきた【万札:2】の意味を教えてもらうためだ。彼女は分からないことは他人に聞く。彼女は素直なのだ。

時間は随分かかったものの断片的にブラインドの記憶に残った情報から、とにかくジャングルに向かってなんかすればいいということが分かった。ジャングルと言えばここ、タマチャン・ジャングルだ。ここではバイオパインやバイオバンブーなどが生い茂り、ネオサイタマ都市部とはまったく違った景色を見ることが出来る。

ブラインドがフラフラと歩いているとすぐ近くの茂みからガサガサと音がした。ブラインドのニンジャ嗅覚は獣臭のようなものも感じ取っている。「ンンー?」そして茂みから何かが飛び出してきた!

「オルルル…」出てきたのは白と黒の毛並みを持つ猛獣…バイオパンダ!凶暴な肉食獣である!「オルル…ウオー!」空腹のバイオパンダは目の前の女を餌にせんと襲い掛かる!アブナイ!腹を壊してしまう!

カラテ判定: (6,6,1,1 :成功数:2) 

「ヨイショー!」「グワーッ!?」ブラインドの放った飛び膝蹴りがバイオパンダの顎に命中!脳がシェイクされ昏倒!倒れるバイオパンダ!「ウーン…パンダ…パンダ?」ブラインドが顎に手を当てて何かを思い出そうとする。

「確かハーフペーパー=サンはあの時…オーガニックの…パンダ…?そうパンダだ…でもパンダの何を…?」ブラインドはパンダのことまではどうにか思い出したがその先がどうしても思い出せぬ。もどかしかった。

「ウン、思い出せないものはしょうがないよね」気持ちを切り替えて彼女は先に進むこととした。彼女は素直なのだ。このパンダはバイオパンダだ、オーガニックのパンダを探すべきだろう。木々をかき分けて彼女はジャングルの奥へと進む。

◆◆◆

「ゲー!ゲー!」「ワキャキャキャ!」「キリリリリ!」そこかしこから獣や怪鳥のけたたましい声が鳴り響くジャングルをブラインドは進んでいく。「鳥じゃなくてパンダは居ないかな」パンダを探しながら周辺をキョロキョロと見回していた…その時!

ワザマエ判定: (2,5,5 :成功数:2)

降り注いだのは体長15cmを超える巨大な吸血ヒルの大群!上着を脱いだブラインドの素肌へ吸い付こうとする!アブナイ!このままではヒルが死ぬ!「ヨイショー!」間一髪側転回避!自然の命は守られた!「すごいオオキイなミミズ…でもミミズじゃなくてパンダだよパンダ」彼女は愚痴をこぼしつつ更にジャングルを進む。

◆◆◆

「パンダ…パンダ…」目的を忘れないよう呟きながらブラインドは歩く。「パンダ…パンダ♪」そのうちタノシイな気分になってきてメロディーを口ずさむ。…その時ブラインドのニンジャ嗅覚は覚えのある芳香を捉えた。「このニオイはハーフペーパー=サンの?」然り、あのショドー作業室で嗅いだ匂いだ。

匂いのする方向へ進むと少し開けた空間に小屋があった。誰か人がいるのだろうか。「オジャマシマス!パンダいますか?」図々しくエントリーする。「な、なんじゃお前は!?」中に居たのは頑固そうな老人であった。墨職人である。

選択肢:3.【ワザマエ】で残忍にこの老いぼれを拷問し、墨を差し出させる。

「ドーモ、ハジメマシテ、ブラインドです。」「何の用だ!なんちゅう恰好をしとるんじゃ!」「よく言われます。どうやって前が見えてるのって」ブラインドはアイマスクめいたメンポをつけたまま行動することが出来る。

ブラインドは上着を腰に巻いて墨職人が何かを言う前にタタミに座り込んだ。「知り合いのショドー家に頼まれてパンダを探しに来たんです。知りませんか?」「パンダじゃと?」墨職人は訝しんだ。

「何故ショドー家がパンダなんぞ…イタチならまだ分かるが…」「イタチじゃなくてパンダです。理由は分からないけど…」「だいたいお前さんがパンダなんぞ見つけても喰われるのがオチじゃ」墨職人はブラインドの姿を見る。ひ弱な女性にしか見えない。「ダイジョブです。私ニンジャだから」「嘘をつけ!」「ホントなのに…」

「とにかく出てってくれ。儂は忙しいんじゃ!」「でもまだパンダが…お茶も貰ってないし…」「なんと図々しい女だ!」「それは仕方ないよ。私ヤクザだから」「嘘をつけ!」「ホントなのに…」

ワザマエ判定:(6,2,5 :成功数:2)

墨職人はタンスから最高級オーガニック・ショドー墨を取り出した。「これをくれてやるから帰れ!」「でも私、墨なんて飲めない…」「そのショドー家にやれ!そうすればパンダなぞおらんでもいいじゃろ!」「そうかな…」

「帰れ!帰れ!」墨職人は【万札:1】をブラインドに押し付けた。「これでとっとと都会に帰れ!」「ワーイ!ドーモ、おじいちゃん」ありがたく受け取る。彼女は素直なのだ。「二度と来るな!」墨職人は怒鳴った。

【DKK】+1、【万札】+1

なんとショッギョ・ムッジョを感じさせる光景であろうか。だが無力なモータルは文明の簒奪者であるニンジャの前には己の富や財産を差し出す他ないのだ。これもマッポ―の世の一側面か。おお、ブッダよ、眠っているのですか!

ブラインドは自分の胸にどす黒い染みが広がる感覚を味わいながら小屋を後にした…「あ、墨がこぼれてる」彼女のバストは平坦だった。

◆◆◆

墨小屋から出てさらにジャングルを進んでいくブラインド。だが一向にパンダが出てくる気配はない。「パンダ♪パンダ♪」即興の歌を口ずさみながら草木をかき分けて進んでいく。…その時!

ニューロン判定: (3,5,2 :成功数:1)

「パンダパン♪うん?」ブラインドは木々の間から飛来する矢に気付いた!ブービートラップだ!

回避判定:(6,3 :成功数:2)  (3,1 :成功数:1)

「ヨイショー!」素早い2連続ダッキングで矢を回避する!ゴウランガ!無傷!「トラップまであるなんてジャングルはスゴイな…動物が仕掛けたのかな?」これらのトラップは現地の農民たちがジャングルに不法侵入してくるアンタイ・ブディスト達を撃退するために仕掛けたものだ。注意して見ると他にもいくつかのトラップが仕掛けられていることが分かる。

「気を付けないと…服がダメになったら大変だ。裸で生活するハメになる。」ブラインドはワイヤートラップや竹筒トラップなどを看破し、無力化しながら進んでいった。

◆◆◆

トラップ地帯を抜けるとそこは開けた平野だ。木々に飲み込まれ廃墟と化したコケシマートがあり、その周辺に小さな家や畑、井戸などがある。現地農民たちの集落だろう。ブラインドはコケシマートから聞こえてくる会話に耳を傾ける。

「またアイツが出たんだってな」「ああ…ウチのモウジロウもやられた」「あれで本当にイタチなのかね」どうやら農民たちはイタチによって何らかの被害にあっているようだ。ブラインドにはどうでもいい。(お腹空いたな…)ふとブラインドは空腹を覚えた。空を見ると太陽が真上に位置している。もうお昼ご飯の時間だ。

その時ブラインドの視界に入ったのは農民たちが昼食に用意していたバッファローモッツァレラチーズ・スシだ。とろけるチーズがコメに絡んで実にうまそうだ。「イタダキマス」ブラインドは迷わず食べる。一度に二つも!「…あんまり味がしない」そして文句をつけた!ナムアミダブツ!

「ゴチソウサマデシタ」きれいに完食し終えたブラインドは廃コケシモールを後にする。昼食を食べ損ねた農民たちの悲哀と苦労も知らないままに。これぞまさしく非道なるニンジャの所業!ムゴイ!なんたるムゴイ仕打ち!おお!ブッダよ!まだ眠っているのですか!?

◆◆◆

腹の膨れたブラインドは再びジャングルの中を歩く。しかしいい加減にジャングルの景色に飽きてきた。(もう帰っちゃおうかな…)彼女がそう思ったその時、視界の端に地面を駆ける小さな影を見つける。(あれは…?)彼女は影を見やる。

そこにいたのは美しい毛並みの小動物、間違いない!あれは「アカチャンパンダだ!」…ブラインドは後を追いかける!「キューッ!」イタチ…アカチャンパンダが逃げる!「マテー!」ブラインドが追う!「キューッ!」アカチャンパンダが逃げる!

やがてアカチャンパンダは巨大な樹洞の中に逃げ込んでいく。「追い詰めたよ!」ブラインドもそこへ入ろうとして「…!」…足を止めた。空気がこの辺りだけ重い。圧迫感のあるアトモスフィアを感じる。ブラインドは気配を殺して樹洞の中を覗く。

そこには先ほど逃げたアカチャンパンダも含むパンダの群れ…そして奥でうずくまって寝息を立てているのは2メートル…いや3メートルはあろうかという巨大な影。あれこそはまさしく(オトウサンパンダ…!)…ブラインドは巨大イタチの…オトウサンパンダのカラテを測る。強い。シックスゲイツに匹敵するか。

(ここはそっと…)ブラインドはオトウサンパンダを起こさぬよう忍び足でアカチャンパンダの1匹に近寄る。そしてニンジャ装束の上着を袋に見立て背中を向けるアカチャンパンダに…振り下ろす!「キューッ!?」アカチャンパンダが逃げようともがく!(シーッ!シーッ!静かに!)

ワザマエ判定:(6,2,6 :成功数:2)

…やがてアカチャンパンダは観念したのか抵抗することをやめ、装束の中で大人しくなった。「フーッ…」オトウサンパンダの方を見る。心なしか寝息が浅くなった気がする。早く逃げよう。「私も早く帰って寝ようっと」ブラインドはそのままタマチャン・ジャングルを後にしたのだった。

◆◆◆

3.

トコロザワピラーへとブラインドが戻ると玄関前にハーフペーパーが立っていた。わざわざ帰りを待ってくれていたのだ。彼女の奥ゆかしさが窺える。ブラインドとは正反対だ。

「ドーモ、ブラインド=サン…あの、何故上着を…」「ドーモ、ハーフペーパー=サン!これ見て!」そう言って肩にかけていた装束を前に出す。モゾモゾと装束が動くと、中からアカチャンパンダがひょっこりと顔を出した。「まあ、なんて綺麗な毛並み…本当にありがとうございます!」「楽勝ですよ」ブラインドはアカチャンパンダを手渡した。多分これでいいのだろう。

「こちらはお礼です。どうかお受け取り下さい」ハーフペーパーはにこやかに微笑んで【万札:10】の入った封筒を渡してきた。「ウン?ドーモ」ブラインドはありがたく受け取る。彼女は素直なのだ。

【万札】+10

「ブラインド=サン、とにかくその…上着を…あら?」アカチャンパンダを動物用の籠に入れたハーフペーパーはブラインドの胸の黒い染みに気が付いた。そしてこの漂ってくる墨の香りはもしかすると。「そうそう、途中で親切なおじいちゃんに貰ったんです」ブラインドはオーガニック墨を取り出す。

「私には飲めないので良ければドーゾ」「えっ…?これを、私にくださるんですか?…ありがとうございます!…えっ?飲む?」「…?」「…?」沈黙。

「…今すぐという訳にはいきませんがこの墨のお礼も必ずさせていただきますね」ハーフペーパーは聞かなかったことにした。彼女は動じない性格だ。「マジで?ヨッシャ!」ブラインドはガッツポーズした。彼女は簡単に動じる性格だ。

「あと…これで胸の汚れを落としてくださいな」ハーフペーパーは【万札:1】を渡してきた。「墨は嬉しかったですけど…年頃の女性がはしたないですよ」「?ハイゴメンナサイ」ブラインドはありがたく受け取る。

【万札】+1(『ピンハネ』の効果)

「それでは私はこれで…本当にありがとうございました」「ドーイタシマシテ」二人はアイサツをして別れた。ブラインドは貰った【万札:11】の意味を考える。

結局どうしてハーフペーパー=サンはこんなにおカネをくれたのか、ブラインドには分からなかった。「ウン、分からないことを考えてもしょうがないよね」きっとハーフペーパー=サンはパンダが好きなのだろう。そういうことにしてブラインドは家に帰って寝ることにした。彼女は素直なのだ。

彼女はフラフラと歩き出した。肩にかけた装束がネオサイタマの街中で揺れ続けていた。

以上でシナリオは終了ですがボーナスダイスを振ってみましょう。

ボーナスダイス:1d6 = (3) 手取り足取りショドーをレクチャーしてくれる。
                       ゼンが高まり、【ニューロン】か【ワザマエ】好きな方を+1する。
                       どちらも壁に達している場合は【万札:10】をくれる。

ブラインド=サンのダメっぷりを見てショドーを教えてくれるとかハーフペーパー=サンはブッダなのでしょうか。

【ニューロン】か【ワザマエ】好きな方を+1ということで今回は【ニューロン】を選択しました。以下がブラインド=サンのシナリオ終了時のデータとなります!

ニンジャ名:ブラインド
【性別】:女
【カラテ】:4
【ニューロン】:4
【ワザマエ】:3
【ジツ】:0
【体力】:4/4
【精神力】:3/4
【脚力】:2
【万札】:20
【DKK】:1
【アイテム】:ウイルス入りフロッピー 使用するとそのハッキングの難易度がー1される。
                            使用後ダイスを1個振り、出目が3以下だった場合、このアイテムは失われる。
【サイバネ】:生体LAN端子 【ニューロン】判定時にダイス+1個、ハッキング時にさらに+2個
【生い立ち】:『ピンハネ』シナリオクリアごとに【万札】を追加で1得る。
             加えて「モータルハンティング」時にも【万札】を追加で1
【備考】:アジトの効果で精神力-1 Wasshoi判定時DKK+1

ソウカイヤの末端女ニンジャ。怠惰で無計画。
アイマスクめいたメンポとジャージめいたニンジャ装束を纏う。

今回手に入れた金で【無線LANユニット】を埋め込むことになると思います。寝たままIRCをするために。

またいずれ彼女も任務に出ることもあるでしょう。その時は記事に出来たらいいなと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました!