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忍殺TRPG小説風リプレイ【カーム・ベースメント(その3)】


◆アイサツ

 ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

 本記事はニンジャスレイヤーの二次創作小説でありニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。

 こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

 それではやっていきたいと思います!

◆本編

「「ザッケンナコラー!」」BLAMBLAMBLAM!「「アイエエエエエ!」」セカンドチャンスとメイビーは慌てて廊下から部屋の中に身を隠し、クローンヤクザたちの一斉射撃をやり過ごした!「ザッケンナドッチダー!」BLAM!「グワーッ!」アーコが撃ち返しヤクザ一人を仕留める!

「TAKE THIS!」BLAMBLAM!「チィーッ!」だがしかし、クローンヤクザの指揮を執る重サイバネも射撃戦に参加!たまらずアーコも身を引っ込める!「「スッゾコラー!」」「TAKE THIS!」BLAMBLAM!BLAMBLAMBLAM!まるで真横に降り注ぐ弾丸の雨!ナムサン!これでは先に進めない!

 ヤブとの戦闘後、無事に地下への入り口を発見したセカンドチャンスたちであったが、そこで重サイバネ傭兵率いるクローンヤクザの軍勢に手厚い歓迎を受けていた。

 こちらにはニンジャが2人いるとはいえ数の上では不利。悪戯に時間を浪費すれば時間は悪化の一途を辿るのみだ。どうするセカンドチャンス!どうするメイビー!どうするアーコ!

◇戦闘2

◆ボス級◆重サイバネ傭兵 (種別:モータル/重サイバネ)
カラテ    4  体力   4
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   3  脚力   3
ジツ     –   万札   5

攻撃/射撃/機先/電脳  4/3/4/5  
回避/精密/側転/発動  5*/-/-/-

◇装備や特記事項
 *ボス級モータル: 回避判定の難易度+1
 ▶︎生体LAN端子LV1、▶︎テッコLV1

 チャカガン: 
    銃器、連射1、ダメージ1
 ヒートカタナ: 
    テック近接武器、ダメージ2(1+火炎1)

 『◉突撃』
◆クローンヤクザ(Y-12型) (種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)	
カラテ    2  体力   1
ニューロン  1  精神力  1
ワザマエ   3  脚力   2
ジツ     –  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  2/3/1/1

◇装備や特記事項
 チャカガン: 銃器、連射1、ダメージ1
イニシアチブ
アーコ→重サイバネ傭兵→セカンドチャンス→メイビー→クローンヤクザ

「チクショ!メイビー=サン!なんか便利なジツに目覚めたりしない!?カトン・ジツとか!カミナリ・ニンポとか!」セカンドチャンスは身を縮こませながら吐き捨てるように言った。その隣ではメイビーが更に小さく身を丸めている。「フィクションの読み過ぎですよ!だいたいニンポはアニメやカトゥーンの話で」「TAKE THIS!」BLAMBLAM!「ンアーッ!」

 突如、メイビーが腕を抑えて床に倒れ込む!「メイビー=サン!?」「ファック!何が起きやがった!?」セカンドチャンスとアーコは慌ててメイビーの身体を抱え上げる。ナムサン!メイビーの左肩から出血!なんたる不運!跳弾である!

「ヤバイ!メイビー=サンが撃たれた!」「かすり傷だ!ツバでもつけてろ!」アーコは銃撃戦を再開!そのサイバネアイが弾幕の隙間に生まれた僅かな安全圏を映し出す!「ヴォルナッケンコラー!」アーコは弾幕の中に身を投じ、ヤクザスーツや頬に弾丸を掠めながら敵陣目掛け突き進む!

「ドグサレッガコラー!」BLAMBLAM!「AAAAGH!」恐れを知らぬオイランドロイドヤクザの放った銃弾が重サイバネの銃を持つ手を撃ち抜いた!「シニャガレッコラー!」「チィーッ!前に出ろクローンども!撃てーッ!」「「ザッケンナコラー!」」重サイバネはクローンヤクザを肉壁展開!

「イヤーッ!」「イ、イヤーッ!」「「グワーッ!?」」しかし、アーコの後ろから左右に分かれるように飛び出てきたセカンドチャンスとメイビーがクナイとスリケンを同時投擲!クローンヤクザ一人即死!一人負傷転倒!「シネッコラー!」BLAMBLAM!「アバーッ!」負傷ヤクザにアーコがカイシャクの重金属弾をぶち込む!死亡!

「TAKE THIS!」BLAMBLAM!重サイバネがヤクザの死体を盾に銃撃!更にケンドー機動隊めいたシールドチャージ!狙いはメイビー!このイクサの中でもっとも与し易い相手を見抜いたのだ!「イ、イヤーッ!」だがどんなに弱くともメイビーはニンジャ!大きく飛び退いて弾丸を回避し、重サイバネから距離を取る!

「今だ喰らえ!イヤーッ!」「AAAAGH!」隙を晒した重サイバネの側面にセカンドチャンスが連続側転で素早く駆け寄り、鞭のようにしなるローキックを喰らわせた!重サイバネはクローンヤクザの死体ともつれるように転倒する!「ボケガコラー!」BLAMBLAM!「OOOOFF!」アーコがこめかみを撃ち抜きカイシャク!重サイバネ死亡!

◇1ターン目
アーコハンドガン:6d6>=4 = (1,5,4,4,3,6 :成功数:4)
クローンヤクザ死亡!

重サイバネ傭兵チャカガン→メイビー:3d6>=4 = (5,6,3 :成功数:2)
メイビー回避:2d6>=4 = (2,1 :成功数:0)
メイビー体力3

セカンドチャンスクナイ:7d6>=4 = (6,2,2,3,6,1,6 :成功数:3)
クローンヤクザ死亡!

メイビースリケン:2d6>=4 = (2,2 :成功数:0)

◇2ターン目
アーコハンドガン:6d6>=4 = (2,5,2,6,1,5 :成功数:3)
重サイバネ傭兵回避:2d6>=5 = (3,4 :成功数:0)
重サイバネ傭兵体力3

重サイバネ傭兵チャカガン→メイビー:3d6>=4 = (5,6,3 :成功数:2)
メイビー回避:2d6>=4 = (2,5 :成功数:1)

セカンドチャンスカラテ:4d6>=4 = (1,6,2,5 :成功数:2)
重サイバネ傭兵回避:2d6>=5 = (3,1 :成功数:0)
重サイバネ傭兵体力2

メイビースリケン:2d6>=4 = (5,4 :成功数:2)
重サイバネ傭兵回避:1d6>=5 = (1 :成功数:0)
重サイバネ傭兵体力1

◇3ターン目
アーコハンドガン:6d6>=4 = (4,5,1,3,5,1 :成功数:3)
重サイバネ傭兵回避:2d6>=5 = (2,3 :成功数:0)
重サイバネ傭兵体力0!死亡!

戦闘終了
【万札:5】GET

「手間かけさせてくれたぜファッキン・クソッタレ・ケツ・ノ・アナが!」アーコは唾を吐き捨てる動作をして、乱れたスーツを着直した。その横ではセカンドチャンスがメイビーの傷を診ている。「よく分かんないけど弾は抜けてるみたいだし大丈夫でしょ。よく分かんないけど」「アイエエエ……不安……」メイビーは泣きべそをかいた。

 BLAM!BOMB!突如響いた銃声と破裂音にセカンドチャンスとメイビーは飛び跳ねるようにして音の方へ身体を向けた。アーコが持つチャカガンの銃口から硝煙が昇り、廊下の天井にあった監視カメラが落下している。「今のクソがくたばったのは奥のクソも見てやがる筈だ。次のクソが来ないうちに急ぐぞメス共」「「ヨ、ヨロコンデー」」2人の声がシンクロした。

◇◇◇

天候変更ダイス: 1D6 = (1)
奇数により悪天候寄りに。
5:この世の終わりじみた雷雨。ジゴクめいた雷鳴。下水や運河の氾濫。

◇イベント

「いや、待て。止まれメス共」「「ンアーッ!」」急いで立ち上がって走りだそうとしていたセカンドチャンスとメイビーだったが、アーコに制止され盛大に足を踏み外し、顔面から床に突っ込んだ。

「ちょっとぉ!急げっつたり止まれっつったり、どっちなのよアーコ=サン!」「あいたたた……スミマセン、鼻血出てないか見てください……」騒ぐ2人を無視してアーコは廊下の突き当りにある部屋の中に足を踏み入れる。表札には『UNIXルーム』と書かれている。

「あのうらなり野郎のホザいてたことを思い出せ。確かフロッピーだかを取り返してこいって話だろ。だったらブツを奪うより先に通信装置をブッ壊さねえとだろ」「え?そりゃまたどうして……あ、そうか。データを外部に送られちゃうから」セカンドチャンスはポンと手の平を叩き、納得した。

 UNIXルームの中は空調がよく効いており、薄暗い照明に青色のLED光も相まってまるで水族館の水槽のような空間になっていた。部屋の奥にはいくつもの黒漆塗りUNIXがピラミッドめいて積み重ねられており、重苦しい稼働音を合唱している。上の事業所が廃棄されても一日たりとも停止することなく働き続けた、この施設のメインフレームだ。

「でもアーコ=サン。ハッキングなんて出来るの?私にもメイビー=サンにもUNIXなんて意味不明なシロモノよ?」と、セカンドチャンスが尋ねると「クタバレッコラー!」BLAMBLAMBLAM!

アーコハッキング: 6d6>=5 = (2,6,3,2,2,4 :成功数:1)
成功

 BOMB!BOMB!KRAAASH!アーコはUNIXメインフレーム目掛け銃乱射!更にヤクザキック!メインフレームピラミッド崩壊!モニタに流れる『ERROR 通信不可な』の文字!「よォし!UNIXファック完了!」ナイスハッキング!

「す、すごい力業ですね」「ホントよ。これじゃあハッキングじゃなくてファッキングじゃない」「ア?」「は?」「え?いやだからハックとファックをかけたジョークで……」「アァ?」「はぁ?」「………なんでもありません」セカンドチャンスはか細い声で鳴いて俯いた。

カーム・ベースメント(その4)へ続く