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忍殺TRPG公式サンプルシナリオ二次創作小説風リプレイ【ソウカイ・リヴェンジ(その2)】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPG公式サンプルシナリオを改変してプレイした記録の小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPG及び公式サンプルシナリオについては下記の記事をご覧ください。(有料記事となります)

なお本記事はニンジャスレイヤーTRPGのサンプルシナリオを改変しプレイした記録であり一部公式より抜粋、改変させていただいている記述がありますがニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。
また、PLもNMもすべて私が行っております。ご了承ください。

こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

ではやっていきたいと思います!

本編

◆◆◆

ネオサイタマ都市部からメガロハイウェイを利用して更に北。中国地方の山奥にひっそりと聳え立つジンジャ・カテドラル。そこにドラゴンドージョーの本拠地がある。電気や水道といったインフラが途絶えたこの土地は誰もが電子ネットワークで繋がることの出来る現代において殊更異質であり、変わらず降りしきる重金属酸性雨だけがここがネオサイタマだということを教えてくれる。

「ヌンヌンヌン……ンン―。ダメだコリャ。全然情報が集まんないよ」たった1台でハイウェイをひた走るヤクザベンツ。その助手席に座り、携帯UNIXにLAN直結してドラゴンドージョーの情報収集を行っていたブラインドはケーブルを引っこ抜き、後部座席にいるブレードブレイカーとチキンハートに語り掛けた。

「手ェ抜いてんじゃねェだろうなブラインド=サン。ふわふわローン回収部門の何とかってニンジャが衛星画像でドージョーを見つけたっていうじゃねェか」「あれは大体の位置だけー。細かい画像は磁気嵐とか分厚い雲とかでムリ!周りにネット回線も通ってないからオテアゲ!」「チッ、じゃあテメェは今回役立たずだな」「それじゃ帰っていい?」「ダメだ」「アーン……」

ハッキング判定:16d6>=5 = (1,2,3,3,6,1,5,6,3,2,3,3,3,2,3,3 :成功数:3) = 3

「本当に都市部とはまったく違う土地なんですね……ハッキングで情報が得られないのは痛いですね」とチキンハート。「臨機応変にやるしかねェな……さて、それじゃあいいかテメェら。情報収集が空振りに終わったからには仕方がねェ。今ある情報だけで後ろのブツの扱いを決める」ブレードブレイカーは親指でトランクを指差した。

そこにあるのは2つのジュラルミンケース。ラオモトから預かったアンタイニンジャ・ウイルス、タケウチ。そしてバンザイ・ニュークである。どちらも今回のミッションの強力な切り札だ。使うタイミングを誤るわけにはいかぬ。チキンハートは自分のすぐ後ろに都市を丸ごと消滅させる爆弾が置いてあるという信じがたい事実に眩暈を感じた。

「まずニュークの管理を誰がやるかだが」意識を遠くに飛ばしかけたチキンハートはブレードブレイカーの声で現実に引き戻される。居住まいを正し、一言一句聞き逃すまいと耳を傾ける。「ブラインド=サン、テメェがやれ。いいな?」「オッケー!」「……………エッ?えええっ!?」チキンハートは自分の耳を、次に上司の正気を疑った。

「ブレードブレイカー=サン!?シックスゲイツ昇格がかかってるからって前後不覚になってるんじゃありませんか!?正気に戻ってくださいよ!」「テメェ言うようになりやがったな。だが言いてェことは分かるから暴力は勘弁してやる」「ねえ二人ともそれどういう意味?」ブラインドが首を傾げる。

「要するにテメェみてェなアホにニュークを持たせるのなんざ大馬鹿のやることだって意味だ」「あ、そういう意味か!ナルホド!」ブラインドが手をぽんと打った。「あ、いや。えっと……と言いますか……その…………」チキンハートが慌てて否定の言葉を絞り出そうとするが、無理だった。

「実際苦渋の決断だ……いいか?ゲンドーソーは俺が抑えるとしてだ。リアルニンジャ相手にカラテしながらニュークを設置するなんざ出来るとは思えねェ。少なくとも俺には出来ん。だったらテメェらにやらせるしかねェだろうが。消去法だ」

「はぁ……なるほど……」一応理には適っている。それに冷静になって考えてみれば自分にニュークを扱うよう命令されても困る。ならばこの選択が最善なのであろう。チキンハートはそのように結論付けた。「で、テメェはタケウチだ。チキンハート=サン。隙を見てゲンドーソーを撃て。いいな」「……エッ?」ふいに放たれたその言葉に、チキンハートの動きが止まった。

ブレードブレイカー:
「ZBRアドレナリン+オーガニック・トロスシ+オーガニック・スシ+トロ粉末」のセット
チキンハート:
タケウチ吹き矢:
遠隔武器、特殊拳銃、連射6、時間差、ダメージ0、装弾数6発、射程距離5マス、隣接射撃不可
ブラインド:小型戦術核バンザイ・ニューク

「いいか?まず最優先でドラゴン・ユカノを狙う。生け捕りにしなきゃあならんからな。その後にゲンドーソーにタケウチ・ウィルスをぶち込んでやって後はニュークでドカンだ。単純だろが」「オッケー!分かった!」「本当に分かってんのかテメェ」「ム!馬鹿にして!100%理解したもん!」「だったら今言ったことを……」

………チキンハートは2人の会話を上の空で聞いていた。ゲンドーソーを撃て。その言葉が何度も耳の奥でリフレインする。チキンハートは自分が動揺している事実に動揺した。(何を躊躇しているんだ俺は……今まで任務でさんざん人を殺してきたじゃないか……今回も同じだろう?)チキンハートは懐の写真に手を当てる。

僅かな金のために人を殺し、されど出来る限り人を殺したくないと願う。チキンハートはかつて己の身勝手で偽善的な思想に対してそれでよしと割り切った筈だった。すべてはたった一人の家族であるミニバイオ鶏のヒナイのため。ミニバイオ動物の食事であるバイオインゴットは高級品だ。チキンハートには金が要る。(じゃあ……俺は何を今更こんなに迷っているんだ……?)

ドラゴンドージョーの面々が今まで戦ってきたどこぞのヤクザクランやザイバツのように、モータルに対して害を及ぼしていないからか?いや、向こうだってソウカイヤのニンジャを殺しているではないか。ならばこちらがやり返してもとやかく言われる筋合いはない筈だ。だが、けれど。チキンハートは何故かそこから先を意味のある言葉にする事が出来ない。

(いつだったか、誰かに言われたっけな。そんな考え方をしていると苦労すると)説教臭いワニ頭のニンジャの顔を思い浮かべながらチキンハートはブレードブレイカーとブラインドの顔を見る。「……どうしてラオモト=サンはドラゴンドージョーを潰そうとしているんでしょうか」気が付けば、そんなことを口走っていた。

「アァ……?何を言い出すかと思えば」返ってきたのは人を馬鹿にしたような声と視線であった。「あのな。よく聞けよガキ。このネオサイタマの……いや、この世のヤクザで一番強いのは誰だ?」「ハイ!ハイハーイ!ピンポンピンポーン!」ブラインドが勢いよく挙手する。「それはロクジマ=サンです!」「イヤーッ!」「ンアーッ!」ブレードブレイカーの靴底がブラインドの顔面を踏みつけた。

「話の流れが見えねェのかテメェは!つうか誰だよロクジマ!」「アイエエエ……おばあちゃんが……ん?アレ?」「テメェのババァのことなんざ知るか!…ったく!」ブレードブレイカーは気を取り直してチキンハートに向き直った。「つまりだな。ラオモト=サンがただのニンジャならゲンドーソーなんざどうでもいいんだよ」

「と、言いますと?」「分からねェか?ラオモト=サンはニンジャである前にヤクザだ。それもネオサイタマの頂点のな。で、ヤクザってのは自分のメンツに傷が付くことを許さねェ」すなわち、最強のリアルニンジャを標榜するラオモトにとって、ソウカイヤの支配に従わず、何らかの神秘的な力を身に着ける可能性のあるドラゴンドージョーの面々は存在そのものが看過しがたい、というわけだ。

「ドラゴンドージョーがただのカラテ教室ならわざわざ潰したりしねェさ。だがそうじゃあねェってこったろ。忌々しいことになァ」「つまり、ゲンドーソー=サンは……ドラゴンドージョーはラオモト=サンを倒しうると?」「………言葉に気を付けろよ。ガキ」「…ッ!スミマセン、失言でした!」

チキンハートは自分が如何に危険な発言をしたか気が付き、必死に頭を下げた。「フン……いいかテメェら。今回の任務は危険も大きい分見返りもデカイ。目標を達成すればビッグマネー。そして俺はシックスゲイツ昇格。テメェらのこともサンシタ扱いする奴はいなくなる。贅沢だって出来る。良いこと尽くめだ!」

ブレードブレイカーがチーム2人の顔を順に見る。「それが分かってんなら、いいな。何としても、何としてもだ!任務を成功させるぞ!分かったなァ!」「ワオワオー!」「……ハイ、ヨロコンデー」

シックスゲイツ昇格のチャンスに燃えるブレードブレイカー、誰にも言えぬ苦悩を胸に抱えるチキンハート、イビキをかき始めたブラインドの3人を乗せてヤクザベンツは打ち捨てられた土地へと向かう。忘れられたヒカリ=サン・シンガク学園都市跡地の奥、ドラゴンドージョーが隠れる秘境へと…………

◆◆◆

「帰りたいよー……」「却下だ。アホが」「アーン……」ブレードブレイカーはブラインドの愚痴を一蹴した。「チキンハート君おんぶしてー……」「我慢してくださいよ。ホラ、あと少しですから」「ムー……」先頭を歩くチキンハートとやや遅れて歩くブラインドが間に挟まるブレードブレイカーの頭越しに会話する。車を降りた3人はドージョーへと向かう山道を徒歩で移動していた。

山頂付近に存在するドラゴンドージョーへ行く道は荒れ果てた参道になっており麓の市民が近づくことは無い。最初はピクニックめいて鼻歌を歌いながら歩いていたブラインドであったが、長々と続く代わり映えのしない光景に次第に口数が減っていき、終いには「何時着くのか」「まだ着かないのか」「疲れた」「お腹が空いた」などの文句をこぼすようになった。

「カリブーを連れてくるんだったよ……足がボーになっちゃってもうクローンヤクザにも勝てないよ」「あまり便利な足使いしてちゃカリブーがカワイソウですよ」「無駄口叩いてんじゃねェバカ共。そもそも山中にトラップがあるからペットは連れてくるなって話だったろうがボケ」「ムー……」

然り。前回アースクエイクたちがドージョーを襲撃した際に、ドラゴンドージョーの者が山中に仕掛けたと思われるワイヤートラップの存在がソウカイネットに齎された。トラップを回避しての隠密行動を優先するか、それとも強引にベンツやバイクで突破するか、今回ブレードブレイカーたちは前者を選んだ。

と、その時である。「ヌ……二人とも止まってください。そこにワイヤーが」チキンハートが指差す先、赤外線感知レーザーですら発見できぬような極細のワイヤーが地面から15㎝ほどのところに張られていた。チキンハートは風の僅かな揺らぎ、乱れ……そうしたものを感じ取り、こういったトラップを無力化し続けていた。

「俺が最初に通りますので同じ様に……よっと」チキンハートはマイめいた動きでワイヤーを躱し、先へと進む。「またかよ、しつけェな……」ブレードブレイカーがリプレイ映像めいて同じ動作を行い、後に続く。「せっかくならもっとタノシイトラップなら良いのに……ジェットコースターとか」最後にブラインドがフラダンスを踊る酩酊者めいた動きでトラップを通り抜けた。

チキンハートナリコ判定:10d6=6 = (4,3,6,5,1,4,4,1,3,1 :成功数:1) = 1
よってナリコ警戒レベル2

◆◆◆

1シナリオ開始時

※視線がバリバリ通ってるように見えますが気にしないでください

数時間後、ブレードブレイカーたちはついに山頂付近、ドラゴンドージョーの隠れ家であるジンジャ・カテドラル前へと辿り着いた。平安ゴシック様式の厳しいトリイの奥には見張りと思しき白い装束の2人組。ニンジャではない。おそらくモータルの門下生か。

(今、空に居るヘルカイト=サンから通信が入った。ユカノはドージョー横。ゲンドーソーとドラゴンチックは姿が見えねェが前者はおそらくドージョーだ)ブレードブレイカーたちはバンブーの茂みに隠れ、小声でやり取りをする。

(いいか?まずドージョーに踏み入って中にいるゲンドーソー以外の門下生を殺る。ドラゴンチックが居たら俺がひきつける。テメェらはすぐ後に来るだろうユカノを生け捕りにしろ)(あの門下生君たちは?)(とりあえず後回しだ。俺たちの見えねェ場所からあの二人を見ている連中がいるかも知れねェ)(なるほど)ブラインドがコクコクと頷く。よく分かっていないのだ。

(ところでユカノ=サンは私以外の誰が運ぶの?)(自分を選択肢から外してんじゃねェ。まァ頼まねェがな。ゲンドーソーにタケウチを打ち込んだらブラインド=サンがニュークをセットする。その間俺はカバーに回るからユカノはチキンハート=サン。テメェが運べ。いいな)(………)(オイ?)

チキンハートは俯いて黙ったまま反応を返さない。(オイ、聞いてんのかチキンハート=サン)(モシモーシ?チキンハート君?)(……アッ、ハイ!?何です?)(テメェ、ブラインド=サンのボケが移ったか。ユカノの確保はテメェの役目だ。いいな!)(アッハイ!スミマセン!スミマセン!)チキンハートはペコペコと頭を下げた。

(しっかりしろよバカが……物陰に隠れながら最短距離で行くぞ。準備しろ)(アイ、アイ)(分かりました……)会話を終え、ブレードブレイカーが連続側転で参道の反対側へと回り込む。見張りをしていた門下生たちは決して怠けていた訳ではないが、その姿を視認することは叶わなかった。

例えリアルニンジャの下で修業していようと、ニンジャとモータルの間には絶対的な差が存在する。如何ともしがたい力の差が。あの門下生たちはこれからニンジャのカラテによって虫けらのように死ぬのだろう。(……)チキンハートは自分でも無意識の内に心臓を押えていた。(エイッ)「グワッ……!」その時、突如脇腹に受けた衝撃に大声を出しそうになり、チキンハートは慌てて両手で口を塞ぐ。

振り向くと右手をチョップの形にしたブラインドが悪戯に成功した子供めいて笑っていた。(何するんですか!ふざけないでくださいよこんな時に!)幸い、見張りにはバレなかったようだが、一歩間違えればこの時点で任務が失敗していたかもしれぬ。(いや、緊張と脇腹をほぐしてあげようと思って)ブラインドは悪びれもせず言った。

(重要な任務の前なんですよ!真面目にやってください!)チキンハートが怒るが、ブラインドはどこ吹く風だ。(真面目にやってないのはそっちだもーん)(ッ!何を……)(お、ブレードブレイカー君が手ぇ振ってるよ)チキンハートが何かを言う前に、ブレードブレイカーが合図を出した。人差し指と中指を前方に向けて差す。

(んじゃ行こっか!ムーブムーブ!)(あ……)チキンハートがまごついている間に、ブレードブレイカーとブラインドが連続側転でドージョーへ近づいていく。(イ、イヤーッ!)一歩出遅れたチキンハートは急いで飛び出す。チーム一の俊足である彼は簡単にブラインドを追い越してブレードブレイカーの後ろに付いた。

ドラゴンチックは何処にいた?

1本殿2ユカノの側3庫裏4宿坊5外6庵:1d6 = (4) = 4

1左2中央3右4脱衣5浴場で入浴中:1d4 = (3) = 3
イニシアチブ
ブラインド→ブレードブレイカー→チキンハート
ドラゴンドージョー側は動けず
ブラインド連続側転:5d6>=4 = (3,4,6,6,3 :成功数:3) = 3

ブレードブレイカー連続側転:8d6>=5 = (6,6,3,1,2,3,2,5 :成功数:3) = 3

チキンハート連続側転:10d6>=3 = (1,1,5,4,2,2,6,3,6,4 :成功数:6) = 6

2スニーキング2ターン目開始時

※視線がバリバリ通ってるように見えますが気にしないでください

ブレードブレイカーがやや遅れてやって来たチキンハートに視線を向ける。チキンハートはその目に籠められた意図を感じ取った。どうやら足の遅いブラインドを待つつもりは無いようだ。ブレードブレイカーは灯篭の影から指を三つ立てて見せる。二本、一本、ゼロ。ブレードブレイカーは猛然とドージョーへ向けて駆け出した。


その時、チキンハートは心の奥底でドージョーにゲンドーソー以外の誰も居ないことを願った。「イヤーッ!」CLAASH!ブレードブレイカーがフスマを蹴り破り視界が通る。ドージョー内に門下生4名の姿を認めたチキンハートは己の心臓が上げた悲鳴めいた鼓動音を聞いた。

◇◇◇

………フスマが破られた瞬間にゲンドーソーは十枚重ねの座布団の上から飛び上がり、侵入者に対してスリケン投擲を行った。鋼鉄の流星が高級ヤクザスーツに兜を被った男の眉間に吸い寄せられるように飛ぶ。男は連続側転の最中に右手のカタナを振るい、スリケンを打ち払った。直後、男の輪郭がブレる。

上だ!ゲンドーソーが門下生に警告しようとした時には既に男は行動を終えていた。側転中に高く飛び跳ね、未だ動揺から抜け出せていないニュービーニンジャの脳天に回転の勢いを乗せた唐竹割りを振り下ろす。ぱぁんと風船が破裂するような音が鳴ってニュービーニンジャの頭が砕け散った。

男はそのまま首なし死体を踏みつけるように着地し、メンポ越しでも分かる邪悪な笑みを浮かべアイサツした。「ドーモ。ソウカイシンジケート所属、ブレードブレイカーです!」「ドーモ、ブレードブレイカー=サン。ローシ・ニンジャです」ゲンドーソーに続いて、生き残ったニュービーニンジャたちが戸惑いつつもアイサツを返す。

◆ドラゴン・ゲンドーソー : ジ・オールド・ドラゴン   (種別:ニンジャ)
カラテ        14        体力        28
ニューロン     14        精神力       14
ワザマエ      14        脚力         7
ジツ         4        万札        10

装備や特記事項

 装備:伝統的ニンジャ装束(回避ダイス+1個)

 スキル:
  『●連続攻撃3』、『●連射3』、『●疾駆』、『●マルチターゲット』、『●時間差』、『●臨機応変』、
  『◉トライアングル・リープキック』、『◉チャドー呼吸』、『◉スリケン受け流し』、
  『◉ヒサツ・ワザ(ドラゴン・トビゲリ)』、『◉タクティカル移動射撃』、
  『◉タツジン(スリケン)』、『◉タツジン(アイキドー)』、
  『●浮世離れ』、
  『★★★イエモト:ソウル・ブロウナウト』
  『★★★老いたる龍の教え』

『★★★イエモト:ソウル・ブロウナウト』
 チャドー奥義。
 手番開始時に【精神力】2を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
 難易度は「ULTRA-HARD」である。
 発動に成功し、この手番中の『近接攻撃』で敵にダメージを与えた場合、
 『近接攻撃』のダメージに加えて、敵はニンジャソウルの力を一時的に封印され、
 【ジツ】やニンジャソウルに由来する高度な力(★/★★/★★★)をシナリオ終了時まで全て使用不可となる。
 能力値やダイス個数上昇など、使用宣言が不要な常時発動系の能力については、この効果を受けない。
 ラオモト・カンなど、ソウルを複数有するニンジャに使用した場合、1発につきいずれか1個を任意で封印する。
 NPCのスキルなど、ソウル由来かどうかの線引きが難しい場合は、NMが判断すること。

『★★★老いたる龍の教え』
 ドラゴンニンジャ・クランの長の存在は、弟子たちの士気を大いに高揚させる。
 このため、同じマップ上にドラゴン・ゲンドーソーが存在している場合(行動不能状態を含む)、
 ドラゴン・ドージョーに所属する全てのニンジャ(最大12人まで)は、
 『近接攻撃ダイス』、『遠隔攻撃ダイス』、『回避ダイス』がそれぞれ+1個される。
 加えて、ドラゴン・ゲンドーソーはターン開始時に1人だけ重点インストラクション相手を決めること。
 このキャラは、そのターン中『近接攻撃ダイス』、『遠隔攻撃ダイス』、『回避ダイス』がさらに+2個される。

『◉ヒサツ・ワザ:ドラゴン・トビゲリ』
 ドラゴン・カラテ奥義。
 『◉トライアングル・リープキック』の1発目の攻撃が命中しダメージが確定した際に【精神力】2を消費し、
 【ワザマエ】で発動を試みられる。難易度はULTRA-HARDである。
 発動に成功した場合、このダメージは『サツバツ!』とみなされ、『サツバツ!』の判定を行う。
 ダメージ確定後に行うため、敵はこれに対する受動的行動が不可能である。

『◉チャドー呼吸』
 その場で神秘的なアグラを組み、チャドー呼吸を開始する。
 移動したターンには使用不可。『その他の行動』として使用。
 直ちに【ニューロン】+【ジツ】判定を行い、出目6だったダイスの個数だけ自らの【体力】を回復する。
 これによる回復の上限は、自らの【体力】初期値の半分までである。

『●浮世離れ』
 ドラゴン・ゲンドーソーとドラゴン・ユカノは、長らく人里離れた山奥でドージョーを営んできた。
 このため、UNIXやIRCなどの最新テックを用いたハッキング判定に難易度+2のペナルティを受ける。
◆ニュービーニンジャ (種別:モータル)
カラテ		3		体力		2
ニューロン	3		精神力	2
ワザマエ		5		脚力		3
ジツ		   0		万札		0

スキルなど:
 『●スリケン投擲』:ニュービーニンジャはニンジャのようにスリケン投擲を行える。
 『●連続側転』:ニュービーニンジャは『連続側転』を行える。
       ただし複数のニュービーニンジャが同じ部屋にいる場合、まとめて1回だけ判定する。
       成功すればその部屋にいる全員が『連続側転』に成功したとみなすが、
       失敗するとその部屋のニュービーニンジャ全員が移動不可と『ウカツ!』を得てしまう。

非ニンジャのクズがいっぱしにアイサツとは。ブレードブレイカーは嘲笑った。……ふと、違和感に気が付く。後ろにいる筈のチキンハートはどうした?何故アイサツを……いや、攻撃をしない?「……イヤーッ!」疑問に答えるかのようなタイミングで後ろからクナイダートが飛来した。

「グワーッ!」だが、それがもたらした結果にブレードブレイカーは眉間に皺を寄せた。クナイはアイサツを終えたニュービーニンジャ一人の肩に突き刺さった……それだけだ。あれでは殺すどころか、戦闘能力すらロクに奪えてはいまい。ブレードブレイカーは後ろを振り向き、チキンハートを睨みつけた。

「……ドーモ!チキンハートです!」憤怒の視線を受けたチキンハートは、言い訳をするように大声を張り上げてアイサツした。

ブラインド連続側転:5d6>=4 = (1,2,4,3,6 :成功数:2) = 2

ブレードブレイカー連続側転:8d6>=5 = (6,6,6,5,2,2,5,1 :成功数:5) = 5

ブレードブレイカー強攻撃→N4:8d6>=5 = (1,3,1,4,2,5,1,6 :成功数:2) = 2
N4死亡!

ブレードブレイカー【DKK:1】取得

チキンハート連続側転:10d6>=3 = (2,1,1,3,1,4,1,4,4,6 :成功数:5) = 5
チキンハートクナイ→N2:10d6>=5 = (4,6,1,2,3,5,4,5,1,1 :成功数:3) = 3
N2体力1


ソウカイ・リヴェンジ(その3)へ続く