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忍殺TRPGシナリオ【ニンジャとロブスター最後の日】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事は私がニンジャスレイヤー本編を元に二次創作したニンジャスレイヤーTRPGの非公式アドベンチャーシナリオとなります。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。プレイにはプラグイン環境が必要ですが、シナリオの改変を自由に行い、コアルールでもプレイ可能な状況にしてOKです!

以下はプラグイン環境のインデックスとなります。

サイコロ、そしてメモと筆記用具があれば遊ぶことができます。サイコロは複数必要になることもありますが1個のサイコロを何度も振れば問題ありません。

なお本記事はニンジャスレイヤーの話を元に作成した二次創作物であり、ニンジャスレイヤー本編、実在の人物・団体とは関係ございません。至らぬ点が多々あると思いますがご容赦くださいませ。


シナリオについて

このシナリオは非常に強力なニンジャと戦う高難易度のシナリオのため、壁越えをしたニンジャ複数向けのシナリオです。また、参加するニンジャの所属組織は特にどこと決まってはいません。ソウカイヤでもドラゴンドージョーでもザイバツ、アマクダリ、どこでも自由です!

それではシナリオスタートです。


第一章:ロブスター強襲

君たちは自分のアジトで各々時間を潰していた。…その時である!スターン!「ドーモ、ロブスターです」突然入口から両腕に巨大なバイオハサミを付けたニンジャが姿を現した!コワイ!
君たちはアイサツを返そうとする…その時である!スタタターン!「「「ドーモ、ロブスターです」」」馬鹿な!?同じニンジャが四人!?クローンニンジャだとでも言うのか!君たちがとにかくアイサツを返すと最初にエントリーしてきたロブスターが居丈高に話しかけてきた。
「貴様らに恨みは無いが死んでもらう。我々を派遣したのはロブスタ……」ロブスターが恐るべき黒幕の名前を言う前に君たちはこの侵入者たちを撃滅せんとカラテを仕掛けた!

ロブスター四体との戦闘が始まります。NMはアジトの入口に以下のロブスター四体を初期配置してください。

◆ロブスター(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)	
カラテ      4		体力	6	
ニューロン    6		精神力	6		
ワザマエ     4		脚力	2		
ジツ      3		万札   5
		
◇装備や特記事項									
装備:▲▲バイオサイバネ腕(両腕):
   両腕が戦闘用バイオサイバネに置き換わり、恐るべき猛攻を繰り出せるようになる。
   【体力】+2、『連続攻撃+1』、『近接攻撃』時のダイス+2個、『射撃不可』
   「バイオサイバネ」による『近接攻撃』は基本ダメージ2である。
   
   △△肉体破壊(バイオサイバネ腕)
   敵の肉体や精神を効果的に破壊するためだけの残虐器官を有している。
   「バイオサイバネ」による攻撃時に、『肉体破壊』を得る。
※データは公式での発表があった場合変更される可能性があります。

この時、入口に四体まとめて配置しても良いですが窓があるならそこから入ってくるロブスターがいても良いでしょう。

ロブスターは基本的にアジトに居るニンジャ達を攻撃してきますが、戦闘に緊迫感を出すためにアジトのミニオンや配置アイテムを狙わせたりしても良いでしょう。ただし、PCが大切にしていたミニオンや配置アイテムを殺害・破壊して場の空気が悪くなったりしないよう注意してください。バランスを大事にしましょう。

PC達がロブスター四体を倒すことに成功したらイベントが始まります。


君たちはロブスターを殲滅することに成功した。なんと 苦しい戦いだったのだろうか。しかし一体彼らは何者なのだろうか。誰の差し金でこんなことを?君たちが疑問に思っていると…KABOOOM!「アイエエエ!?」KRAAASH!「アバーッ!」KRA-TOOOOOM!「アババーッ!」騒音、そして悲鳴!外だ!君たちはアジトの外に出た!
君たちが外に出て見たものは…「ドーモ、ロブスターです」「ムワハハハ!」「イヤーッ!イヤーッ!」無数のロブスター軍団がその両腕に付いたハサミで大量虐殺、大量破壊を行っている光景であった!何たる悪夢!ついにマッポーカリプスが訪れたのか!?
その時君たちの頭上に巨大な影が差す。上を見上げると…マグロツェッペリン?いや違う!あれはロブスターツェッペリン!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」空中を泳ぐロブスターツェッペリンのハサミから大量のロブスターがパラシュート降下してきているのだ!
ザリザリザリ…ブウン。ロブスターツェッペリンの横腹についたモニタに映像が映し出された。「ドーモ、愚かな人類、愚かなニンジャ達よ。本日この時を持って世界は終焉を迎える。そして新たな時代…エイジ・オブ・ロブスターが幕を開けるのだ!ムワハハハハハ!ムワッハハハハハハハ!」ブツン。映像が途絶えた。
モニタで宣戦布告を行っていた男は逆光で姿が良く見えなかったが……両腕に付いた恐ろしいハサミ。ロブスターで間違いないだろう。しかしモニタのロブスターから放たれていたアトモスフィアは先程君たちが倒したロブスターたちとはまるで別物であった。どういうことだろうか?
……とにかくロブスター達の好きにさせるわけにはいかぬ。あのツェッペリンに潜入して黒幕を打倒せねばなるまい。しかしロブスターツェッペリンは遠目で見ても過剰なまでの対空砲を有しているのが分かる。ではどうすれば……君たちが考えに行き詰った時だった。
「もし…そこのお前達…」現れたのは大きな襤褸布で顔と上半身を隠した不審な男だ。声の感じからすると初老の男のようである。「あのロブスターツェッペリンに行きたいのだろう…ならば着いてこい…ロブスタートラクタービームによって我々はノアの方舟に迎え入れられる…」それだけ言い残して男は歩いて行く。

ここでPC達は男に着いていくことになるが、ロールプレイなどによっては男に着いて行かない。あるいは男を殺すという選択をPCがすることもあり得るかもしれない。その場合は最終決戦の地をアジトにしても良いだろう。その場合のクリアランクは最高でもB評価となる。

あるいはPC達が既に満身創痍ならここでシナリオを終えても構わない。ロブスターツェッペリンは別のニンジャ組織が何とかするだろう。

君たちは男に着いていくことにした。男の襤褸布の端から僅かに白衣の裾が見える。研究者なのだろうか。男は一つのビルに入っていく。そこはヨロシサン製薬の所有するビルだった。表が混乱に包まれているのにも関わらず、ビルの中は静かなものである。ロブスターもこの建物には居ないようだ。
男と君たちはエレベーターに乗り込み、最上階へ向かう。そこから屋上へ…。「さあ、ここが約束の地だ。しばし待て」男が空を見上げる。君たちも視線をそちらに向けるとロブスターツェッペリンがゆっくりこちらに近づいているのが分かる。…そして数分後。
ポワワワ……。ロブスターツェッペリンから照射された光がビル屋上の君たちに降り注ぎ、君たちの身体がゆっくりと宙に浮いた。そのままツェッペリンに引き寄せられていく。男も一緒だ。「ロブスター=サン…」君たちのうち誰かが男の漏らした呟きを聞き取ったかもしれない……。


第二章:潜入、ロブスターツェッペリン


ツェッペリン上

地図はこちら

気が付くと君たちは倉庫めいた薄暗い部屋の中に居た。「ここはツェッペリンの最後尾だ…ブリッジへ向かえ。そこに彼が居る…」襤褸布の男は謎めいた言葉を君たちに伝え、その場に座り込んでしまった。どうやらこの先へは君たちだけで行くことになるようだ。

オレンジ色のマスに初期配置を済ませたら行動を開始すること。なお、灰色の出口マスに行くといつでもツェッペリンの外に出られる。ただし、一度外に出たPCはもうMAPに戻ってこられない。また、出口マスから脱出したニンジャも第三章の戦いには参加できる。

最初の部屋には黄色いマスがあり、これはハッキングが可能なUNIXである。PCのうち誰か一人が難易度HARDのハッキング判定をクリアすることで大量のロブスターが待機している降下巨大ハサミの扉をロックできる。これによって巨大ハサミに居るロブスター達との戦闘を回避することが出来る。もちろんあえて戦うことを選んでも良い。

ただし、判定に失敗した場合は警報が船内に鳴り響き、ショットガンヤクザの居る部屋に合計で7体ものロブスターが待ち受けることになる。


君たちが最後尾の部屋から先へ進むとそこは格納庫であった。クローンヤクザ数人が慌ただしく作業をしている。中央でヤクザたちの指示を取っているのは…「ドーモ、ロブスターです。貴様らどうやって船内に入った!」両手を恐るべきバイオハサミに置換したニンジャ、ロブスターであった!「「「ザッケンナコラー!」」」クローンヤクザも銃を構える!

ここでクローンヤクザ4体とロブスター1体との戦闘を行う。
ロブスターのデータは上記の通り。
クローンヤクザのデータは下記の通りだ。

◆クローンヤクザY-10型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)	
カラテ		1	体力		1
ニューロン    	1	精神力		1
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ		ー	万札		0
							
◇装備や特記事項
 チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1

緑色のマスはトレジャーボックスである。以下の判定表でアイテムを入手する。

◆格納庫トレジャーボックスの決定表◆
出目1ー3:【万札:3】
出目4-5:【万札:5】
出目6:さらに6面ダイスを1つ振って下表で判定
 出目1ー3:【万札:10】
 出目4-5:スダチカワフ・バズーカあるいは*アンタイニンジャ・ライフル*
   出目6:*49マグナム*あるいは超振動ブレード


格納庫からは3つの扉に別れることが出来るが左右の扉には入らず先へ進んでも良い。もし入った場合は砲台を操作しているスモトリと監視役のロブスターとの戦闘に入る。

君たちが扉をくぐるとそこでは多数のスモトリが砲台の整備を行っていた。砲弾の発射は電子制御されているようでスモトリが手を振れずとも次々に弾が発射されて下界へと降り注いでいく。「よしいいぞ!目に見えるもの全て破壊し尽くすのだ!」部屋に居たロブスターが喝采する。君たちは義憤か、あるいは別の何かか。彼らに襲い掛かった!


ここでクローンヤクザ4体とロブスター1体との戦闘を行う。
ロブスターのデータは上記の通り。
スモトリのデータは下記の通りだ。

◆作業スモトリ (種別:モータル/スモトリ)
カラテ		4	体力		4
ニューロン    	1	精神力		2
ワザマエ		2	脚力		2
ジツ		ー	万札		3
							
◇装備や特記事項
装備:作業用工具:近接武器、ダメージ1、『戦闘スタイル:強攻撃を選択可能』

スキル:『突撃』

なお、この部屋にある赤いマスはロブスター砲台であり、カトン・ジツや爆発、銃器などで赤いマスを巻きこむような攻撃をすると『カトン・ジツ』のLV3と同様の爆発『3x3』が起きてしまう。
当然隣の砲台も巻き込むことになるのでどれか一つが爆発すれば部屋の中の砲台が全て爆発する。
この爆発は範囲内に居るキャラクターは敵味方問わず全員が受けることになるが、複数の砲台の爆発の範囲内に居る場合は『まとめて回避』が出来ない。つまり最悪の場合ダイスを3分割して回避する必要がある。

また、もしも戦闘が終了して砲台が健在ならばPC達は町や人々の被害を防ぐという名目で砲台を破壊することを選んでも良い。この場合破壊することを選択したPCの【DKK】を-2しても良い。(数値はNMの判断で増減しても良い)

逆に砲台を使って街に砲撃したいというPCが居た場合は、砲台の制御を自動から手動に切り替えるための【ハッキング判定:難易度HARD】に成功した場合にこれを行っても良い。この場合砲撃を行ったPCの【DKK】を+3しても良い。(数値はNMの判断で増減しても良い)


君たちが格納庫から廊下を通って突き当りの扉をくぐると四人のショットガンヤクザとロブスターが君たちを出迎えた!「侵入者共め!我らが父祖にして我らが末裔の元へは行かせんぞ!ここでネギトロになるがいい!」「「「ザッケンナコラー!」」」言葉の意味は君たちには分からぬ。今は目の前の危機を打ち倒せ!

ここでショットガンを装備したクローンヤクザ4体とロブスター1体との戦闘を行う。
ロブスターのデータは上記の通り。
クローンヤクザのデータは下記の通りだ。

◆クローンヤクザY-10型 ショットガン装備(種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)	
カラテ		1	体力		1
ニューロン    	1	精神力		1
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ		ー	万札 1
							
◇装備や特記事項
 スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2

なお、最後尾の部屋のUNIXでハッキングを行って成功した場合、失敗した場合、そもそもハッキングを行わなかった場合でこの部屋での展開が微妙に変化する。

ハッキングに成功していた場合

「降下部隊に告ぐ!侵入者発見!すぐに集結して…何!?扉が開かない!?」目の前のロブスターが狼狽する。既に君たちのハッキングによって巨大ハサミへの扉は閉鎖されている!「おのれーッ!こうなったら私だけで始末してくれる!」

なお、戦闘終了後に左右の巨大ハサミに行ってロブスターを倒したい場合はそうしても構わないが特にアイテムもイベントも無いので省略したほうが良いだろう。


ハッキングに失敗していた場合

君たちが戦闘を始めようとしたその時!スターン!スターン!「「「ドーモ、ロブスターです」」」左右の自動フスマからロブスターがエントリー!その数6!最初に部屋に居たロブスターも入れれば合計7人のロブスターだ!「ムワハハハ!観念してハイクを詠むがいい!」

この場合は戦闘開始前に左右の扉付近のマスにロブスターを三体ずつ配置すること。


ハッキングを行っていなかった場合

「サヨナラ!」「アバーッ!」君たちはロブスターとショットガンヤクザを打ち倒すことに成功した。先へ進もうと扉へ足を向けた…その時である!スターン!スターン!「「「ドーモ、ロブスターです」」」左右の自動フスマからロブスターがエントリー!その数6!「「「侵入者共め!逃がさんぞ!」」」ロブスター集団との連戦である!

この場合は部屋に最初に居た敵を全て倒した後に左右の扉からロブスターが三体ずつPOPする。


緑色のマスはトレジャーボックスである。以下の判定表でアイテムを入手する。すぐに食べてしまっても良い。

◆降下部隊支援用トレジャーボックスの決定表◆
出目1ー2:オーガニックスシ
出目3-4:トロ粉末
出目5-6:オーガニック・トロスシ

薄オレンジ色のマスは階段である。ここから先へ進もう。


ツェッペリン下

君たちは階段を下りてブリッジへと辿り着いた。扉の先からは隠しきれない強大なニンジャ存在感を感じる…。そしてこの先に今回の事件の黒幕が居ると見て間違いない。君たちは意を決して…扉を開けた!
ストコココ。ストコココ。ブリッジでは無数のUNIX機器にクローンヤクザ達が慌ただしく入力作業を行っていた。モニタにはニンジャ視力の持ち主でなければまともに読むことは出来ないような速度で地上に対する侵略情報の進捗データやロブスター降下部隊の残数及びバイタル情報が流れている。
そして………ブリッジの中央にある艦長席には一人のニンジャが座っている。両手に恐るべき殺人ハサミを持ったそのニンジャはゆっくりと椅子を回転させて入口前に立つ君たちの方を向いた。エビめいたメンポ。棘の生えた甲殻めいたニンジャ装束。「待ちかねたぞ」
ニンジャはゆっくりと立ち上がる。そのアトモスフィア。「かつて……俺は一人のニンジャを暗殺しようとして返り討ちに合い、死んだ」ニンジャは身振りを交えて話し始める。神話を語る祭司のように。「そして…俺の仇を討とうとした男も力及ばず、死んだ」
「俺は……あるいはここではないどこか遠くの次元の俺は遥か未来…4643年の世界から俺のコピーを20XX年の世界に居る仇であるニンジャのもとに送り込み、始末しようとしたが…時を越えてやって来たそのニンジャにやはり殺されて死んだ。………全てはそこで終わった」一旦言葉を区切る。「筈だった」
「その時……俺を倒したニンジャが元の時代に戻るために開かれた時空の歪みに……我がハサミのバイオ組織が僅かながら飛び込んだのだ!……もっともバイオ組織と言っても本当にごく僅かなものだ。そのまま飛んだ先の次元で朽ちて死ぬのが定め………だがそうはならなかった」
ニンジャは両手を開き、天を仰いだ。「そのバイオ組織が向かった次元は20XX年よりも昔…江戸時代……平安時代……更に昔…。そう!ニンジャ神話の時代だったのだ!」君たちを指差すようにハサミを向けてくる。ニンジャは話し続ける。……自らのオリジンを。
「そこでそのバイオ組織は…俺は現代では考えられんような濃密なエテルの奔流にその身を焼かれ…一人のニンジャとして蘇った!もはや俺はバイオニンジャではない…!未来の世界で死に、神話の時代に産まれ、時を越えて現代に舞い戻った半神的存在!………アイサツしてやろう」ニンジャは両手のハサミを合わせた。



「ドーモ、ロブスター・ニンジャです」


◆ロブスター・ニンジャ(種別:ニンジャ/リアルニンジャ)
カラテ      12		体力	56
ニューロン    18		精神力	37
ワザマエ     12		脚力	7
ジツ      9		万札   200

◇装備や特記事項
装備:フルヘルムメンポ(生成)
   タクティカルニンジャスーツ(生成)
   
スキル:
◉『不屈の精神』 ◉『タツジン(コッポドー)』

★★★不滅
★★★即死無効と欠損部位即時再生
★★★半神的存在
★★★共振装束生成	

★肉体破壊

★武器破壊:
近接攻撃で敵に1以上のダメージを与えることが確定したタイミングで、
術者は『武器破壊』を宣言してもよい。これを宣言した場合、与えるダメージが1減る代わりに、
敵が現在装備している武器ないしはテッコに類するサイバネいずれか1個を直ちに破壊する。
(破壊された場合、その武器やサイバネがもたらしていた有利なルールは全て使用不可となる)。
レア度が**の武器を破壊することはできない。

★★ロブスター・タイムリープ:
そのターンの1番最後に【精神力】3を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
難易度はULTRA-HARDである。2ターン続けての使用は出来ない。発動に成功すると再行動が出来る。
ただし、再行動中は全ての行動の難易度がULTRA-HARDとなる。

★★★シザー・オブ・ロブスター:
手番の開始フェイズに使用する。【精神力】4を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
戦闘中1回限りの発動。難易度はULTRA-HARDである。発動に成功した場合、以降戦闘終了まで、
術者は以下の効果をすべて得る。
『連続攻撃』+1
『近接攻撃』ダメージ+1
『近接攻撃』ダイス+2
『装甲貫通1』	
										
★★★ロブスター召喚:
手番の開始フェイズに使用する。【体力】4、【精神力】4を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
難易度はULTRA-HARDである。戦闘中1回限りの発動。移動したターンには使用不可。
発動に成功した場合、成功したダイスの数に等しい数の”ロブスター”が召喚される。(最大6体。)
召喚したロブスターは、直ちにロブスター・ニンジャと接触するようなマスに配置すること。
配置可能なマスが足りない場合、それらのロブスターは召喚中に01分解消滅したとみなす。
召喚されたロブスターは、次のターンから行動を開始する。(召喚されたターンには攻撃も回避も出来ない)
※データは公式での発表があった場合変更される可能性があります。
何たるキリングオーラか。目の前のロブスター・ニンジャのワザマエは君たちが今までに倒したロブスターの実際3倍はある!「貴様らなど既にどうでもよいが……この俺が築き上げる新たな時代へのはなむけだ。ここで死んでもらうことにしよう」ロブスター・ニンジャがカラテを構える。君たちもそれに応じる。そして…「イヤーッ!」激突する!

ロブスター・ニンジャと部屋に居るクローンヤクザ達との戦闘に入る。クローンヤクザ達は最初の部屋に居たヤクザと同じデータである。

ロブスター・ニンジャの【体力】が40を下回るか、4ターンが経過した時点でイベントが発生する。


「ムワハハハ!なかなか楽しませる!」激しいカラテの応酬!…だがその時、不意にブリッジの扉が開いた!「何奴!?」エントリーしてきたのは…君たちをこのツェッペリンに乗せた襤褸布の男だ!「おお!お前は!」ロブスター・ニンジャが声を上げる。知り合いなのだろうか?君たちはイクサを中断して様子を見ることにした。
「ドーモ、ロブスター=サン……初めまして、と言うべきか。久しぶり、と言うべきなのか。…ナカタです」男が襤褸布を脱ぎ捨てると白衣を着た初老の男がそこに居た。胸にはヨロシサン製薬に勤務することを示す社員証がある。「ドーモ、ナカタ研究員。我が生みの親よ。そうか、お前がコイツらを招き入れたか」
生みの親。すなわちバイオニンジャであるロブスターを創り出したのがこのナカタ研究員という訳だろうか。「まあよい。別に俺は怒ってなどおらん。それよりお前に見せたいものがあった。…見ろ!素晴らしいだろう!」ロブスター・ニンジャはモニタの一つにハサミを向ける。
モニタには破壊された街並み、大量の犠牲者、そして…ロブスター達の爆発四散痕が映し出されていた。ナカタは黙ってモニタを見ている。「ムワハハハ!誇るがよいナカタ研究員!これぞお前の創り出した最高傑作である私の力だ!エイジ・オブ・ロブスターの到来だ!」「ああ…そうだな」ナカタ研究員はゆっくりとロブスター・ニンジャに近付く。
「グ…グワーッ!?」ロブスター・ニンジャが急に苦悶の声を上げた。ナカタ研究員の右手には大口径の拳銃めいた注射器が握られている。ロブスター・ニンジャがモニタに夢中になっている隙に何かの薬剤を投与したのだ。「ナ、ナカタ研究員…!?血迷ったか!?」「もういいんだ。ロブスター=サン」
「何を…!?」「私が間違っていた。お前を…お前たちを殺したのは他でもないこの私だ」ナカタ研究員は懐から今度はごく普通のありきたりな拳銃を取り出す。「だからきっとこうするべきなのだろう。すまなかった……すまなかった…!ロブスター=サン……!」「よ…よせ!」ナカタ研究員はロブスター・ニンジャと君たちが何か行動に移す前に、BLAM!自分のこめかみを撃ち抜いた。
「ウ…ウオオオーーーッ!」ロブスター・ニンジャは床に崩れ落ち慟哭した。そして。「ウオオオーーーッ!」ツェッペリンの装甲を破壊して外に飛び出した!この高さから飛び降りたというのか!?ブガー!ブガー!更にツェッペリン内部に響き渡る警報!
「アラートな」と表示されたモニタを見ると…地上のロブスター達が次々と01ノイズに飲まれ、消滅していく様が映っているではないか!君たちには事情を推測するしか出来ないが…ロブスターの生みの親であるナカタ研究員の死によってタイムパラドクスが発生し…とにかくロブスター達が消失していってるのではないだろうか!?
これ以上の推測は専門的な学者に任せるとしよう!ニンジャである君たちは別の事をしなければならない!すなわち!『自爆装置が作動しましたドスエ。乗組員は直ちに脱出しなければオタッシャ重点』平坦な口調のマイコ音声が告げた運命を乗り越え、このツェッペリンからどうにかして脱出するのだ!

なお、この時点でブリッジに居たクローンヤクザ達は脱出のためにブリッジから出ていき、ロブスター達は消滅する。

ここでPC達にはブリッジにあるUNIXをハッキングしてツェッペリンを安全に着陸させるための判定を行う。

まず難易度ULTRA-HARDのハッキング判定を行う。この判定に失敗するとPC達はツェッペリンの自爆に巻きこまれ全員が4d6のダメージを受ける。(回避不可能)

ハッキング判定に成功したらツェッペリンの着陸判定を行う。これはワザマエのステータスを使用しての判定となり難易度はHARDである。この判定に失敗するとPC達はツェッペリンの爆発に巻きこまれ全員が2d6のダメージを受ける。(回避不可能)(地上に近い位置での爆発なので脱出しようと思えば出来るためにダメージが少し低いのである。)

なお、戦闘後にブリッジにあるトレジャーボックスを漁っても良い。ただし、このトレジャーボックスにはツェッペリンと連動したセキュリティが組まれており、1つアイテムを手に入れた時点で上記のハッキング判定の難易度が1段階上昇してULTRA-HARD2になってしまう。もしも2つアイテムを手に入れたら難易度はULTRA-HARD3となる。戦闘中に手に入れた場合も同様である。NMは事前にそのことを通達しておこう。

また、着陸判定のためのハッキング判定を行った時点でトレジャーボックスは完全にロックされてしまい、もうアイテムを取ることは出来ない。

◆ブリッジトレジャーボックス◆
右のトレジャーボックス:大業物**イセエビ**(カタナ)
左のトレジャーボックス:エンシェント・ロブスター・スシ
エンシェント・ロブスター・スシ:
太古の時代に生きたロブスターで作られたスシの圧倒的な美味に【体力】と【精神力】が6回復し、【サツバツ!】などで破壊された欠損部位が1か所治る。(バイオサイバネなどが欠損した場合も治る。通常のサイバネの場合は治らない)

着陸判定に成功した場合も失敗した場合も次に進む。

あるいは既にPC達が満身創痍ならここでシナリオを終えても構わない。ロブスター・ニンジャは別のニンジャがどうにかするだろう。


第三章:ロブスター最後の日

辛くもツェッペリンから脱出することに成功した君たちはロブスター・ニンジャの後を追いかけていた。襲撃にあった町は未だに混乱しているがロブスター達がいなくなったこともあって徐々にだが落ち着きを取り戻しているようだ。
すっかり日も傾き、オレンジ色に染まった空の下で駆ける君たちがやがて辿り着いた場所は……ネオサイタマ郊外に存在するセント―であった。入口のノーレンには「男」「女」「仏」の三文字。日本人的宗教観念に基づいた独特の奥ゆかしさが垣間見える。
君たちはノーレンをくぐってセント―にエントリーする。人はいない。君たちは浴槽のある部屋のフスマを開けた。スターン!奥の壁に描かれたフジサンの絵を見上げるニンジャが一人。「……来たか」ロブスター・ニンジャである。

セント―

地図はこちら

ここでオレンジ色の初期配置マスにPC達を配置してもらうこと。

「ドーモ、ロブスター…です。…貴様らに恨みは無いが死んでもらう。俺を派遣したのは………」沈黙……静寂……そして……。「俺を派遣したのは……ヨロシサンだ。…俺はヨロシサンのニンジャだ…!俺はヨロシサン製薬のナカタ研究員が創り出した最高傑作!ロブスターだ!」
エイジ・オブ・ロブスターなどもはや訪れはしない。何故ならこの悲しきニンジャはこれから君たちの手によって打ち倒されるのだから。さあ、カラテを振り絞れ。これが本当の最終決戦。今日がロブスター最後の日だ!Wasshoi!

ロブスター・ニンジャのステータスは以下の通りに変化する。

◆ロブスター・ニンジャ(種別:ニンジャ/リアルニンジャ)
カラテ      12		体力	40
ニューロン    18		精神力	20
ワザマエ     12		脚力	7
ジツ      9		万札   200

◇装備や特記事項
装備:フルヘルムメンポ(生成)
   タクティカルニンジャスーツ(生成)
   
スキル:
◉『不屈の精神』 ◉『タツジン(コッポドー)』

★★★不滅
(アンタイニンジャウイルスとナカタ研究員の死によって使用できない。彼はもう蘇らない)

★★★即死無効と欠損部位即時再生
★★★半神的存在
★★★共振装束生成	

★肉体破壊

★武器破壊:
近接攻撃で敵に1以上のダメージを与えることが確定したタイミングで、
術者は『武器破壊』を宣言してもよい。これを宣言した場合、与えるダメージが1減る代わりに、
敵が現在装備している武器ないしはテッコに類するサイバネいずれか1個を直ちに破壊する。
(破壊された場合、その武器やサイバネがもたらしていた有利なルールは全て使用不可となる)。
レア度が**の武器を破壊することはできない。

★★ロブスター・タイムリープ:
そのターンの1番最後に【精神力】3を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
難易度はULTRA-HARDである。2ターン続けての使用は出来ない。発動に成功すると再行動が出来る。
ただし、再行動中は全ての行動の難易度がULTRA-HARDとなる。

★★★シザー・オブ・ロブスター:
手番の開始フェイズに使用する。【精神力】4を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
戦闘中1回限りの発動。難易度はULTRA-HARDである。発動に成功した場合、以降戦闘終了まで、
術者は以下の効果をすべて得る。
『連続攻撃』+1
『近接攻撃』ダメージ+1
『近接攻撃』ダイス+2
『装甲貫通1』	
										
★★★ロブスター召喚:
(アンタイニンジャウイルスとナカタ研究員の死によって使用できない。ロブスターはもう彼一人である)

ピンチになったら初期配置マスから脱出しても構わない。全員脱出したらシナリオはそこで終了となる。ロブスター・ニンジャは別のニンジャがどうにかするだろう。

ロブスター・ニンジャを倒すとエンディングとなる。


エンディング

「アバーッ……」死闘の末、君たちのカラテがロブスターのカラテを上回った。「俺は…俺は最高傑作の筈なのに…何故貴様らは…俺に勝てた…?」ロブスターはフラフラと浴槽に近づいていく。
「全てが終わる…全てが始まったこの場所で…アバッ…」ロブスターは赤い血を吐いた。緑色ではない、真っ赤な血を。「すまなかった……兄弟たち……ナカタ研究員……今俺もそちらに行くぞ……」そして……。
「ヨロシサン……/ビョウキトシヨリ/……………ロブスター………」ハイクを詠み、風呂の中に転倒し、水飛沫を上げた。「サヨナラ!」なんと 苦しい戦いだったのだろうか。
君たちはセント―を後にした。真っ赤な夕日は既に沈み、今日という日が終わりを告げようとしていた。空を見上げるとドクロめいた月が君たちを見下ろしている。
「ショッギョ・ムッジョ」月が、確かにそう呟いた。


ニンジャとロブスター最後の日:完


クリアしたニンジャ達は以下の通りに余暇と名声を得ます。

ランクA:第三章をクリア
ランクB:第三章途中で撤退。第二章までクリア
ランクC:第二章途中で撤退。第一章までクリア
ランクA:【余暇:6日】【名声:6】が与えられる。
ランクB:【余暇:4日】【名声:3】が与えられる。
ランクC:【余暇:3日】【名声:1】が与えられる。

以上でシナリオは終了となります。プレイする場合は自由に改変等を行ってください。

それではここまで読んでくださってありがとうございました!