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見たい景色は、じぶんの足で見にいく。

「どこいくの?」
そう聞かれても、いやぁえっと・・・などとなんとなくしか答えることができなかった。

昨年の9月、陸前高田市でおこなわれた箱根山学校に参加してきた。『自分のしごとをつくる』などの著者である西村佳哲さんらが主催する宿泊型のワークショップである。
『自分のしごとをつくる』『自分をいかして生きる』『みんなどんなふうに行きていくの?』などの本を執筆されていて、学びが多くだいすきな本で、実際にお会いしてみたい、とおもったのが参加する理由のひとつだった。

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箱根山学校は、3泊3日という前泊が基本のプログラムで、本州の端っこの山口県からは行くだけでも1日はかかる。どうかんがえても、5日間はやすみをとらなければ参加はむずかしかった。

今はたらいている施設は、長期休暇の文化がなく、3連休をとることさえもめったにない。そんな場所で5日間も休みをとれるはずがない。
職場復帰することになってしまったけれど、せっかく知ったワークショップもあきらめるしかないんだ…。そうおもって向かった復帰第一日目で「働き方改革で、ことしは5日連続で休みをとることになってるから希望の日があったら言ってね」と言われたのだ。えええええ!!! こんなことってある? これは行くしかないでしょ! そうして、箱根山学校に行けることになった。

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とはいえ、どこに行くの? と聞かれても、観光でもなければツアーでもない、ワークショップの説明もうまくできなくて、仙台のほう…などあいまいに答えていた。

そもそも、じぶん自身、なにをするのかもよくわかっていなかった。

箱根山学校では、西村佳哲さんをはじめ、友廣裕一さんや長谷川博己さんがメインでおはなしを伺うことになっていた。実際に参加すると、仙台の建設会社社長の長谷川順一さんや参加者としてこられていた、三木谷さんと楽天をつくり、軽井沢の風越学園をつくっている本城愼之介さんのおはなしも伺うことができた。

勉強といえば勉強…だけど、こたえをおしえてもらう場所ではない。
そもそも、社会で起きていることにただしい答えなんてないんだし。
こたえのようなものにたどり着くためのヒントを受けとりたいと、おもっていた。

同世代や、それよりすこし上のひとたちが、じぶんの仕事をしていくうえで、たいせつにしてきたもの。なにを選び、なにを感じ、なにをやめてすすできたのか。
そこには、どんなひとにも通じるものがいくつもあった。

どこで、だれと、なにを?

「どこで」に重点を置くのか。
「だれと」に重点を置くのか。
「なにを」に重点を置くのか。

それによって、仕事のしかたが変わってくる。「だれと」に重点をおくようになったことで、仕事の幅が広がったという西村さん。
わたしはどうだろうか。

いまのわたしは、「どこで」に重点を置いている。

縁がめぐりめぐって、ほとんど暮らしてはいない今の場所で暮らすことになった。いろいろな場所で、たくさんのひとと出逢い、わたしの世界になかったものをたくさん知ることができた。
おもしろい取り組みをしている場所があり、
はたらきかたも昔とちがってたくさんの選択肢があることを知った。

だけど、
いま華やかに成功…というのかどうかはわからないけれど、活躍しているように見えるひとたちにも、なにもない時代というのがあって。
そんななにもない時代から、一歩ずつ、一歩ずつ、歩いてはつまづき、歩いては壁にぶつかり、そうしてその歩いてきた道を振り返りながら、つぎに進む道を見つけて進んできたのだ。

そこには、コツコツ、地道に、泥臭く、進んできた泥まみれのじかんがあった。

わたしはあまりにも結果をはやく求めがちだ。
だけど、地味に見えるじかんを、ひとつひとつ、泥まみれになりながら、積み重ねていくじかんが、なによりもたいせつなのではないだろうか。

インターネットの世界には、「成功するためにひつような10のこと」とか「フォロワーを増やすためにやっとこと」とかハウツーがたくさんころがっている。それをすれば、ひとっとびでそんなはなやかな世界に行けそうな気がするけれど、ほんとうはちがう。

ひとつひとつやってみて、ちがう、とかダメだった、とかをくりかえして、これならどう? っていうふうにやっていくからこそ、出口のような小さなあかりがみえてくる。

そんなことを、箱根山学校でたくさんのおはなしを聞くなかで、疑似体験させてもらえたようなじかんになった。

そうだ。
すぐに結果がでなくたって、失敗して批判されたって、そんなことはぜんぜん大した問題じゃない。そんなことより、続けることなのだ。続けていくことが大切なのだ。

そんなことを実感したわたしは、箱根山学校から3ヵ月がすぎ、ようやくnoteに着手した。
じぶんの文章力のなさに、がっかりすることばかりだけど、とにかく続けていく。そして、ふりかえりをして、それをいかしていく方法を考える。

見たい景色は、じぶんの足でしかたどり着けないのだから。

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