【8/31更新】オルターガイスト 構築の話【マルチフェイカー準制限を祝って】
初めましての方は初めまして。なおと申します。遊戯王マスターデュエルから遊戯王というジャンルに入り、半年ぐらいになる初心者です。ここでは8月31日の新しいリミットレギュレーションでのオルターガイストの展望について話していきたいと思います。
実績
第2回VRCS(4月9日、32人) 準優勝
毎日CS(5月25日、128人) 3位
第4回VRCS(7月2日、32人) 優勝
デッキ
デッキを組むときの私の理念
手札事故が多いデッキなので、40枚を超えるようにはしない。
《オルターガイスト・マルチフェイカー》の起動のためには罠が必要なので、ある程度以上の割合の罠カードが必要。できれば14枚以上は欲しい。
《ライトニング・ストーム》や《拮抗勝負》など、先攻で事故になりうるカードは採用しない。
以下はデッキ構築について考えたことを話していきます。
手札誘発
私が採用している手札誘発の種類は次の4つです。
無限泡影
増殖するG
灰流うらら
幽鬼うさぎ
採用しなかったが、採用価値のある手札誘発も紹介していきます。
無限泡影
罠の手札誘発なので、《オルターガイスト・マルチフェイカー》の①の効果を発動できます。しかも性能も優秀。
増殖するG
投げて通ればターンが返ってきます。以上。
ふわんだりぃずとエルドリッチがあまりにも多ければ変えるかもしれませんが、基本は3枚です。
灰流うらら
最近は灰流うらら一つで止まるようなデッキはないと良く言われますが、それでも止まるものは止まりますし、投げどこを考えて投げれば十分強いです。
幽鬼うさぎ
勇者ギミックはオルターガイストにとってかなり厄介なものであるため、《運命の旅路》を破壊することで無効化することができる幽鬼うさぎは強いです。
タイフーン
環境によって大きく変化するカードであるため採用しませんでしたが、逆に言うと環境次第では十分採用価値が上がるカードとも言えるでしょう。
アーティファクト-ロンギヌス
天威ギミックがこれだけで止まるし、壺も打たせません。しかし《魔封じの芳香》で足りていると思ったので、採用しませんでした。
屋敷わらし
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》と《墓穴の指名者》を止めるのが主な目的のカードですね。デスフェニの採用率が落ちている現状、採用価値は落ちていますが、採用できないほどではないです。
エフェクト・ヴェーラー
《無限泡影》では妨害が足りないときに使います。今のところ足りているとは言い難いですが、電脳堺に会ったときの事故率を考えて採用しませんでした。
原始生命態ニビル
2ターン目以降に来たときに《オルターガイスト・マルチフェイカー》の誓約効果と被ってしまうので、採用しませんでした。
PSYフレームギア・γ
ほぼ後攻専用カードなので、採用しませんでした。先攻でも《PSYフレームギア・γ》を発動できるところがなくはないのですが、壺や《ワン・フォー・ワン》の発動に相手がチェーンしたときに限られるのでそれだけを見て採用できるとは言い難いです。
永続(永続罠・永続魔法・フィールド魔法)
永続を採用するとき、私は「自分の被る被害より相手に与える被害のほうが圧倒的に大きいか」を重視します。
魔封じの芳香
今回採用されている唯一の永続です。自分の壺や《ワン・フォー・ワン》などが1ターン遅れてしまうという問題はありますが、逆に言えば、それ以外にはないのです。しかもオルターガイストには《オルターガイスト・メリュシーク》《オルターガイスト・シルキタス》《オルターガイスト・ヘクスティア》など、魔封じの芳香によって伏せざるを得なかった魔法カードらを除去したりして対抗する手段が十分にあるため、「自分の被る被害より相手に与える被害のほうが圧倒的に大きい」と言えます。
ただし、《ツインツイスター》などが流行るようになると今ほどは採用されなくなるでしょう。
魔法族の里
《メタバース》でサーチして発動、がメインです。
ただし、魔法使い族は多すぎます。《エフェクト・ヴェーラー》、《ドロール&ロックバード》、《聖殿の水遣い》、「霊使い」モンスター、《白の聖女エクレシア》など……。
あまりにも突破する手段が多すぎるので、今では採用する意味はないでしょう。
王家の眠る谷-ネクロバレー
サーチ手段については《魔法族の里》と同じです。
「墓地のカードへ及ぶ効果」とは何か、がメインになります。基本的にはマリオネッターの②の効果とプライムバンシーの②の効果が適用できなくなり、特にマリオネッターに関しては「『対象のフィールドのカードを墓地へ送り』の処理を行い、『対象の墓地のモンスターを特殊召喚する』処理は適用されない」という裁定が出ています。ここに気を使っていけば十分使えるカードだと思いますが、魔法だし、自分にかかる制約も無視できないので、採用しませんでした。
スキルドレイン
自分の被る被害が大きい例その1です。相手が《スキルドレイン》を破壊しようとしない限り、永続的に残りますし、《オルターガイスト・メリュシーク》の①の効果はどうしても無効になってしまうので、かなり痛いです。
スキドレ自体はパワーカードですが、それによって自分が得る損害も結構大きいですし、何より、エルドリッチに会ったとき詰みます。
群雄割拠
自分の被る被害が大きい例その2です。もちろん被害は違うデッキより少ないですが、《トロイメア・フェニックス》や《召命の神弓-アポロウーサ》、《アクセスコード・トーカー》がエクストラデッキで腐ってしまうような状況は良くないと思いました。群雄割拠を持っているなら《金満で謙虚な壺》で魔法使い族以外のエクストラデッキモンスターを除外するという選択肢もあるでしょうけれども、今回で制限になってしまったので、これもまた厳しくなりますね。
あと、何より、ふわんだりぃずに会ったとき詰みます。
カウンター罠
ライフポイントなどを払って、発動などを無効にし、そこにカウンター罠でなければチェーンできないようにさせるカードです。
「神の」カウンター罠カードは宣告、通告、警告、忠告の4つがありますが、今回採用したのは神の宣告のみとなります。
神の宣告
《神の宣告》は、先攻のとき強すぎて、後攻のとき弱すぎるカードではあるのですが、先攻の盤面が弱いデッキの特性と、魔法・罠の発動無効と召喚無効というのは普通に強いというのが相まって採用することになりました。
神の通告
好みで宣告と併用になります。先攻・後攻バランスという点では《神の通告》が最も良いのですが、後攻札として通告を使わなければならないという状況自体がすでに負けに近い場合が多く、また実際の活用においても召喚無効のほうを使うことが多かったので、使っていた通告を抜いて宣告を採用するという形になりました。
神の警告
宣告とほぼ役割が被るので採用しませんでした。ただし、《神の警告》でも《アラメシアの儀》が止められるというところは留意するべきでしょう。
勇者?
これを見て考え直して。
あと、普通にオルターガイストのギミック(《オルターガイスト・マリオネッター》など)と衝突してしまうので、良くないですね。
エクストラデッキ
オルターガイストのエクストラデッキは結構自由が聞くほうではありますが、使い方の工夫は必要です。特に、《強欲で金満な壺》を採用せざるを得ない以上、それで何が除外されていて何が使えるか、それによってどういう勝利プランを狙えるかを考えるのは大事です。
ここでは、「オルターガイスト」リンクモンスター以外のエクストラデッキのモンスターについて話していきます。
リンク1
《オルターガイスト・メリュシーク》を墓地へ送ることが最も大事ですが、《オルターガイスト・シルキタス》を墓地へ送ることもできれば良いです。採用できるカードは次の4つで、私は4つとも1枚ずつ採用しています。
リンクリボー
サクリファイス・アニマ
転生炎獣アルミラージ
聖魔の乙女アルテミス
トロイメア・フェニックス
《オルターガイスト・ヘクスティア》で十分、と思うかもしれませんが、このカードは《オルターガイスト・メリュシーク》《オルターガイスト・シルキタス》が無効になったとき《センサー万別》を突破できる唯一の手段なので、採用しました。
魔導耀士 デイブレイカー
見慣れないカードですね。まずは効果から。
カードを対象に取って破壊するというのが《トロイメア・フェニックス》と役割が被るので、私は採用しませんでした。
照耀の光霊使いライナ
いつものカード、いつもの効果。墓地から奪いたい光属性モンスターもないし、そのくせに出しやすくもないので採用しませんでした。
神聖魔皇后セレーネ
魔力カウンターが3つ溜まっていれば《召命の神弓-アポロウーサ》と《アクセスコード・トーカー》などの高リンクに繋げられるのは大きい利点です。あとは、墓地に送られた場合効果が発動する「オルターガイスト」モンスターを特殊召喚して効果を使う、みたいなこともできますね。
聖杯戦士ニンギルス
出すのは思ったより難しいです。「選んで墓地へ送る」は確かに強いですが、《閉ザサレシ世界ノ冥神》で間に合ってるので、採用しませんでした。
トロイメア・ユニコーン
リンク3が手札を1枚捨てて発動する効果が《オルターガイスト・シルキタス》のちょっと強いバージョンだったので、採用しませんでした。
召命の神弓-アポロウーサ
後半のオルターガイストを強くしてくれるカードです。《オルターガイスト・プライムバンシー》や《神聖魔皇后セレーネ》とモンスター1体から簡単に出てくるので召喚条件も緩い。特に《オルターガイスト・プライムバンシー》の墓地効果を発動させたいけど良いンクモンスターがないとき、とりあえず出しとくものとして適しています。
アクセスコード・トーカー
フィニッシャー。説明不要。
閉ザサレシ世界ノ冥神
ちょっと手間のかかる壊獣です。オルターガイストは場にモンスターが大量に並びやすいので、《閉ザサレシ世界ノ冥神》の召喚条件は思ったより簡単に達成できることが多いです。
励輝士 ヴェルズビュート
見慣れないカードその2ですね。効果を見てみましょう。
《御前試合》を《オルターガイスト・マリオネッター》と《オルターガイスト・エミュレルフ》で突破するときに使うらしい。他の良いリンクモンスターがたくさんいるので、採用しませんでした。
勇者に注意して戦おう
結局このデッキ、序盤はマルチフェイカーからのシルキタスで耐えていくしかないのですが、勇者には注意しなければなりません。《騎竜ドラコバック》や《流離のグリフォンライダー》にほぼすべてのギミックが止まるので、最優先事項として阻止するべきです。
ただ、これに注意して戦えば、少なくともデスフェニが環境だったころよりは、強いのではないかと思います。
《烙印融合》が来る前まで、楽しみましょう。私はそのときになればたぶん烙印オルターガイストを組んでいると思いますが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?