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店長がDJブースに立つまでの地味な話

Twitterでつらつらと書いたものを転載しています。
イメージしているような華やかな世界ではなく妙に地味で今の時代には流行らないであろうけど、自分の店を畳んだ後も何かで音に携わる根になった部分なのかもしれません。
何かやっていることに迷いがあるなら、残念なことに望んだ答えはないと思います。どん底からの大逆転もしませんしサクセスストーリーでもありません。逆にそれがリアルな誇るでもないが悪くない程度の何かです。

店長がDJブースに立つまでの地味な話①
自分の師匠はDISCOのDJ 初めて遊びに行った夜に惚れ込んで翌日に本人に連絡 そのまま店でお世話になることになった 最初の出番は師匠が出かけている時間の留守番 空いた時間はDJ機材を使い放題だった

店長がDJブースに立つまでの地味な話②
店と行ってもバーの形態 店に30人も入れば床が抜けると言われていた 毎日毎日バカみたいに練習 合間にカウンターで師匠のお客さんに紹介してもらいイベントなども教えてもらった 師匠が出るイベントも付いていった

店長がDJブースに立つまでの地味な話③
師匠がラウンジで定期的にDJする機会があり時間が長く疲れるのでと俺が前座的に参加を許してもらえる時がきた これがデビューというのかもしれない 店からもフロアからも上手い下手の声もなく淡々とプレイしたが楽しかった

店長がDJブースに立つまでの地味な話④
後に師匠の元に他店で平日にバーで丸っと一晩プレイできるDJを探してる話が来て俺が紹介された これがはじめて1人でDJした時だろうか 忘れもしない水曜日の夜 最初の2ヶ月くらい最低8回であろうね 鳴かず飛ばず

店長がDJブースに立つまでの地味な話⑤
俺の音が原因で誰か帰るでもない限りよかろうと鳴かず飛ばずでもやっていると転機が訪れた 水曜日にHouseやってるらしいとどこかで伝わり目当てに来てくれる人が増えた 俺が誰かの問題じゃなくてね 音楽を聴きに来てくれた

店長がDJブースに立つまでの地味な話⑥
そこからはあまり苦労はしなかった 名前は1つも覚えてもらえないけどあの店でいい感じのHouseやってた人、○○さんのとこでやってた人みたいな そこから知り合って周年イベや野外イベに誘われたり 言っちゃうと実力一発で決めた仕事はないのが事実

店長がDJブースに立つまでの地味な話⑦
地味な足跡であり行く場所はイベでもない平日と人が居ない前提だった 大きいイベやってるオーガナイザーがフラっと店にきて「君の音はいいね!」なんて夢見ていたが現実は甘くないと 開始早々地を這ういぶし銀スタイルだったが何が大切か教えてもらった

書いた人
今は平凡な会社員をしています。
ドラマチックな毎日でもなく、いい話のネタになるような爆笑でもなく、言うほど特別でもなく、かと言って物足りないことはない。0でもなく2でもなく程よい1があるような日々を楽しんでいます。


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