308作目:未来少年コナン

こんばんは、Umenogummiです。



今日は宮崎駿氏が監督を務めたアニメ作品です。



未来少年コナン



あらすじ


超磁力兵器を用いた戦争のせいで地軸がねじ曲がり、5つの大陸が沈んでしまった世界。


残され島という孤島におじいと二人だけで暮らす10歳の少年・コナンは、ある日見知らぬ少女が倒れているのを見つけます。

女の子を見たことがないコナンは、少女―ラナに興味津々です。ラナはハイハーバーという島からやっていたといい、そこにはたくさんの人が暮らしているといいます。コナンとラナが交流を重ねている最中、一機の飛行艇が降り立ちます。


ラナを探しに2人の男女の兵士がインダストリアという都市からやって来たのでした。銃を突きつけラナの居場所を尋ねる二人に、おじいは「お前たちはまだこんなことをしているのか」と憤ります。女性の兵士―モンスリーは「戦争当時、自分はまだ子供だった。あの戦争は大人たちのせいだ」と反論します。

話にならないと踏んだおじいはミサイルを持ち出し、二人を追い出そうとしますが、男の兵士―クズウの撃った銃がミサイルに当たってしまい、おじいは負傷します。


コナンがおじいの元に駆け付けている間にラナはモンスリーたちに連れ去られてしまいます。おじいは「ラナを助けろ」とコナンに言い、コナンは駆けだします。

コナンは持ち前の運動神経を駆使して飛行艇飛びつきにラナを救おうとしますが、善戦のすえ、飛行艇から落下してしまいます。


失意のうちにおじいのもとへ戻ったコナンは、もう長くはないからというおじいが仲間たちと残され島にたどり着いたいきさつを聞きます。そしておじいは、「人は一人では生きられない。仲間を見つけろ」とコナンに言い残し、息を引き取ります。


コナンはラナを救うため、そして仲間を見つけるために自分で船を作り残され島を旅立ちます。



感想


全26話ですが、1話1話がとても重厚で無駄な話が一つもありません。クライマックスは手に汗握る展開で、目が離せません。


コナンとラナを中心に、始めにコナンの仲間となるジムシィ、ラナをさらった張本人でインダストリアの船バラクーダ号の船長・ダイス、そしてかつての戦争を経験し、インダストリアの行政局次長まで上り詰めた才媛・モンスリーなど、

そして某空飛ぶお城映画の悪役の家系である、インダストリア行政局長・レプカ。気持ちいいくらいの悪役です。こいつがいなければ多分作中の事件の8割は起こらなかったことを考えると、まぁ話に広がりや重みをもたせるために必要な人ではあったと思います。

レプカの最期はまるで蜘蛛の糸の様な自業自得と言えるものでありましたが、そんなレプカですら助けようとするコナンのやさしさや勇気には脱帽です。


それぞれの世代の生き様というのでしょうか、そういったものを素晴らしく描き切っています。

戦争を引き起こした世代 ― おじい、ラオ博士(ラナの祖父)、インダストリアの委員たち

戦争を経験した世代 ― モンスリー

戦争後に生まれた世代 ― コナン、ラナ、ジムシィ


様々なものが積み重なって最後はきれいに終わります。そして終わった後にもう一度オープニングを見ると納得すること請け合いです。


友情・家族愛、冒険、生き方など、大切なものがたくさん詰まった冒険活劇です。

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