SupremeとNFTアートの親和性について

みなさんは、「Supreme」の店員ものまねでお馴染みの「宮戸フィルム」さんをご存じですか?

彼は「Supremeの無愛想な店員の形態模写」やどこか愛らしさを感じる「界隈の全身Supremeおじさん」、嫁に隠れてスニーカーを買う「レアスニ狂いの旦那」など分かる人にしか分からない多彩なキャラを生み出し、Youtubeのストリートカルチャー界で絶大な笑いとプロップスを得ている方です。

そんな彼を代表とする多くのSupremeファンの方々には、NFT(非代替性トークン)に惹かれている方も多いと思います。

なぜなら、「Supreme」は非代替性が強いことによる、コレクション性によって人気を得たファッションブランドであり、NFTアートとの親和性がひときわ高いからです。(もちろんSupremeが人気の理由は他にもたくさんあります)

NFTは、いわば世界のコレクターをマーケティング対象とした品薄商法なのです。

例えば、2017年より始まった「CryptoPunks」は、イーサリアム(単位ETH)の売買によって入手・譲渡することができる世界初のNFTアートです。

「CryptoPunks」の始動当初は無料配布、つまり何の価値もないピクセルアートが1万種類限定で世界に配られたにすぎませんでした。

しかし、多くの企業がNFTという新しい技術に、今後の世界を変えうる可能性を見いだし、NFTという言葉が世界に広がることで「CryptoPunks」は注目され始めます。

するとどうでしょう。
何の価値もなかったはずのピクセルアートが「NFT技術を駆使した世界初のアート」という価値を生み、コレクターが欲しがり始めたのです。

そして、2021年8月にその流れを加速させる、とんでもないニュースが飛び込んできました。

決済大手の「VISA」が「CryptoPunks」のアート1点を15万ドル相当(約1820万円)で購入したことを発表したのです。

この事件をスニーカー好きに分かりやすく説明すると、一企業が(おそらく投資と売名目的で)「Air Jordan 2 Retro Eminem」の完品をオークションで落札したのです。

今までは、企業が特定のアイテムを投資商品としてコレクションするという発想は珍しかった。なぜなら、盗まれたり、経年劣化により破損したり、偽物を購入してしまうというリスクがあったからだ。

しかし、NFTアートにはそういったリスクがないのだ。
また、一度でも履いてしまったら価値が下がるスニーカーと違って、中古という概念がない。

こう言う人々もいるだろう。

「VISA」が1820万円もの大金と引き換えに得た「ただの画像データ」は、はたして本当に価値のあるものなのか。

しかし、価値とは人々が欲しがり続ける限り上がり続ける。
人々に飽きられ始めたらその価値も下落する。

NFTとは、まさに「Supreme」のボックスロゴなのだ。



余談だが、私はここに未来予想を記す。

「Supreme」は数年以内に必ず、オリジナルNFTアートのリリース発表をするだろう。

私は確信している。

それほどに「Supreme」とNFTアートは親和性が高いのである。

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