牡牛座の音楽~ブラームス~
12星座の音楽会~牡牛座~
ずいぶん間が空いてしまい、すでに、双子座の季節ですが
20年くらい前の、とあるピアニストさんとの会話から…
牡牛座の音楽のお話しをお届けします。
ピアニストさん…といっても、音大を卒業したばかりで、ピアノ教室で子供たちにピアノを教えたり、バーでピアノを弾きながら自分の音楽をさぐっている最中で…
ピアノ教室の教師は本当はやりたくなくて、できるものなら、ピアニスト一本で活動していけたらいいけど、そうもいかなくて…
と、高田馬場の小さなレストランでパスタを食べながらそんな話を聞いた。
ピアニストって、細くて繊細な指先の持ち主って感じのイメージを勝手に持っていたけど、彼女は日本人の女性にしては身体が大きくて、手もごつくて大きかった。
そして、左利きだった。
彼女の演奏を聞いたとき、持って生まれた頑丈な…(本当に頑丈かどうかはわからない、正確に言えば、頑丈そうに見える)肉体を使って、全身で奏でるピアノはパワフルで、しっかりと、地に足がついている安心感と、安定感と力強さがあった。
演奏が終わった後に、彼女にそのことを告げると…
学生時代に、東欧(…国は忘れてしまった)の音楽院に留学したことがあって、ヨーロッパ、とくに、東欧の音楽は低音を響かせるから、いつも、そのことを意識しているし、自分は左利きだから、左手を響かせるのが得意、いやらしいくらいに、左手を効かせるのだそう。日本では大げさに聞こえるかもしれないけど、現地ではそのくらいでちょうどいい、とのこと。
なるほど、
どうも、わたしも、お腹の底にずんずん響く、彼女の「左手」にやられてしまったようだ…
その時弾いた曲の数曲がブラームスの曲で、中でも、一番印象に残った曲が
「ハンガリア舞曲」
情熱的に踊るジプシーの足音や息遣いが聞こえてきそうだった。
家畜の匂いや花の香り、土の香りとか、お酒の匂いとか…行ったことないけど、ハンガリーのお祭りの様子が思い浮かんできた
色白で、栗色の髪と瞳、ボリューミーな身体を持つ、彼女の雰囲気からも、異国の空気を感じた。
ブラームスは音楽を土に、地上に根つかせた作曲家だと思う、ブラームスを弾いていると大地から湧き上がる生命力のようなものを感じるから弾いていて気持ちが良いと…彼女は言った。
愛想もなく、偏屈で、外にも出たがらず、
最初の交響曲を発表するまでに実に21年かかったとか。
そんなことも教えてくれた。
俗に言う「陰キャ」がこんなに情熱的な音楽を作るなんて…
いやいや、そういう人だから内側が熱いのかもしれない…
高田の馬場の小さなレストランで食事をしたのが5月だったかどうかは忘れてしまったけど、新緑のまぶしい季節だったことには間違えない。
牡牛座の音楽の話に戻るけど…左利きのピアニストの彼女が牡牛座だったかどうかはわからない…(今思うとちょっと牡牛座っぽかったけど)
ブラームスさんが1833年5月7日生まれの牡牛座さんなのである。
ここに綴った思い出話から
なんとな~くでも牡牛座の音楽の雰囲気を感じてもらえたら嬉しく思う。
~牡牛座のキーワード~
Ihave, (私は持っている)
価値のあるものを所有する
自分を大切にする
自信で満たされる
全身で感じる
豊かな感性
持続的、定着的、独自的
ゆっくり味わいながら
じっくり考える
手作り感覚
おちついた
ほっこり感
マイペース、マイパターン
わがまま
融通がきかない
予定変更が苦手
頑固、うらやましがる
手放さない、もちすぎる
保守的、慎重すぎて動けない
自分の感覚を信じる
自分を大切にする
自分で自分を満たす
豊かさがあふれ出す
最後に…フジコヘミングさんのハンガリー舞曲をどうぞ
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