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旧枠モダンゴブリン格付け表


旧枠モダンにはいろんな部族デッキがある。


嘘です全然ありません。

部族シナジーが期待できる種族で言っても、ゴブリン、エルフ、マーフォーク、ゾンビ、あとはファイレクシアンと人間くらいがギリギリデッキになっているくらいか。
マーフォークはデッキになってないけど…(総勢8名)
ファイレクシアンと人間は召集で無理やり成立しているだけ説もあるし、
そう考えると部族デッキとして成立しているのはゴブリンとエルフしかいないと言っていいだろう。

【旧枠モダン】黒赤人間召集
https://old-flame-modern.hatenablog.jp/entry/2023/01/12/221639

どっちもたいそうイカしたデッキだ。

そんな旧枠モダンで数少ない部族デッキである、特に優勝実績もあるゴブリンを解剖していきたいと思う。

過去にゴブリンでGPに出場したこともあり、多少ゴブリンデッキは握り慣れたバットである。

検索してみるとゴブリンらしいろくでもないポンコツカードがたくさんあったので格付けしていこうと思う。
カード選びの参考にしてほしい。

評価方法

評価の画像は旧枠モダンカード検索様からお借りしました。

1〜5点の5段階評価
基準はだいたいこんな感じ。

1→弱すぎる デッキに入ることは未来永劫ないだろう
2→かなり弱い 何か奇跡があればデッキに入ることはあるかもしれないが… 見どころがないわけではない
3→ワンチャン候補 検討しうるのでは?機会があれば試してみたい
4→強い デッキに入るカード 主力になれる
5→超強い 是非4積みしたいカード

基本ゴブリンデッキに入ることを想定した評価。
なるべくカードゲームオタクらしく一貫性のある評価にしていきたい。

旧モのゴブリン総勢27名。

めくるめくゴブリンの世界にさぁ行きましょう。



怒り狂うゴブリン / Raging Goblin


評価:3
1ターン目からクロックを刻める貴重なカード。
旧モの絶対領域である先行1ターン目から殴れるのは彼だけの特権。
だがそれだけ。ただの1/1であり、それ以上の何もない。
早さを求めるならワンチャンあるかも。
ゴブリンスライみたいなね。



炎波の発動者 / Flamewave Invoker


評価:2
スケイズゾンビに太い毛が生えたカード。
太すぎて毛じゃない何かになっており、さすがにゴブリンデッキで8マナはでない。
赤単トロンみたいなデッキがあるならワンチャンありそうだけど…。
所詮はリミテくんである。



オック / Okk


評価:1
ある方が「オックアグロ」とかいうボールライトニングと組み合わせた謎のデッキを作っていたがいくら何でも嘘であろう。
少なくともゴブリンデッキにおいてパワー5のクリーチャーと一緒に殴るのは不可能に近く、2マナのゴミである。
もうちょっとマシなカードが後で出てきます。


ゴブリン気球部隊 / Goblin Balloon Brigade


評価:3
流石に毎回1マナ要求されるのがややキツいので難しいとは思うが、まばゆい天使をブロックできるのはかなり貴重だし、飛行クロックは見所がある。
強いとは言わないがゴブリンの中ではマトモよりのカード。
1マナなのが最大のポイントであり、1マナゴブリンの中ではやる方だろう。
フレーバーテキストがかなりクールなのも評価ポイントだ。


ゴブリン精鋭歩兵部隊 / Goblin Elite Infantry


評価:1
武士道-1という前代未聞の能力を持つクリーチャー。
ブロックされなければ2点クロックだが、パワー1にブロックされて相打ち以上取られるのは終わっていると言って差し支えない。
何が精鋭なのか。
ゴブリンの2マナ2/2シリーズはかなり上質なゴミが勢ぞろいしている。


ゴブリンの王 / Goblin King


評価:4
旧モゴブリン唯一のロード。
全体修整はもちろん、山渡りが地味に凶悪で、血染めの月が置かれているとアンブロになるので突然死ぬのがゴブリンデッキの特徴。
圧倒的な爆発力がウリ(旧モの中では)で、デッキには欠かせない一枚。
3マナが渋滞しているゴブリンデッキで4枚積むかというとちょっと微妙で、今後ゴブリン召集のようなどちらかというとシナジー重視のデッキが成立するとなると抜けそうなカードなので4にしたが、十分にデッキの主力。


ゴブリンの女看守 / Goblin Matron


評価:5
他の部族デッキになくてゴブリンにあるもの…。
それがこのカードである。
ゴブリンであればなんでもサーチできるのは旧枠モダンでも屈指のサーチ能力であり、モダンでも使われるレベルの超強力カード。
こいつがあるからゴブリンは強いと言っていい。
女看守→首謀者と展開していけば終わりなき悪夢を相手にもたらす。
1/1とボディは貧弱だが、適当にサクって良いと考えれば気にならない。
文句なしの5点。


ゴブリンの滑空者 / Goblin Glider


評価:1
飛行持ってるのにこんな評価低いの?と思われるかもしれないがこいつは弱い。
飛行を持っているのにまばゆい天使をブロックすることができないからだ。
その時点でこいつは存在価値がない。
どんな形のゴブリンデッキができてもこいつは流石に厳しいだろう。


ゴブリンの空襲部隊 / Goblin Sky Raider


評価:1
飛んでるゴブリンその3。
ブロックもできる飛行ゴブリンということで期待したいのだが、パワーが3マナでありながらたったの1なのは流石に看過できない。
2/1なら検討の余地ありだったかもしれないが、それでも大渋滞の3マナ域にこいつが入るのは考えにくい。
雑魚カードとして名高い嵐雲のカラスよりも弱いと考えるとかなり悲しい。
一応まばゆい天使をブロックできる(しつこい)ので上のゴミよりはマシだがどんぐりの背比べ。


ゴブリンの群衆追い / Goblin Piledriver


評価:5
文句なしの最強の2マナゴブリン。
モダンでもいまだ主力級。
殺意に満ちたパンプ能力を持ち、こいつをブロックできないと即座に負ける。
プロテクション青はバウンスが効かず、アグロの不倶戴天の敵である稲妻の天使にブロックされないという旧モならではの利点を持ち、一筋縄ではいかない。


ゴブリンの山岳民 / Goblin Mountaineer


評価:1
デフォルトで山渡りを持っている。
だが悲しいかなこれはゴブリンデッキ。
ロードが山渡りを付与するわけで、こいつのこのインクの染みはほとんど意味をなさない。
モンス以上ではあるが、見どころはない。


ゴブリンの首謀者 / Goblin Ringleader


評価:5
ゴブリンのアド源であり、書いてあることが普通におかしい。
エルフにも森の伝書使という強力なカードがあり、部族デッキが強い条件の一つといっていいサイクルだ。
一枚で最大4枚カードを引けるので、嘘か真かもびっくりの超ドロー能力だが、たまに普通にスカる。
こいつを強く使うためにデッキのゴブリンの比率を極限まで高めたい。
いうまでもなく5点だが、土地をはじく関係上マナスクリューの原因にもなるので、早出しはほどほどに。


ゴブリンの戦車 / Goblin Chariot


評価:2
カードとしては弱くないというか最低限のスペックを持っているのだが、いかんせんこの後のカードのほぼ下位互換なのでこいつの居場所はデッキにはない。
そもそもゴブリン以外にもスークアタ槍騎兵も上位互換であり、速攻を重視されるデッキがあればいいのだろうが基本的には1に近い2。



ゴブリンの戦長 / Goblin Warchief


評価:5
ロードというか部族支援をもたらすカード。
PT修正がないのだが、速攻をばらまくのがかなり強力。
コスト軽減も、なるべく土地を絞りたいゴブリンデッキにおいては貴重な能力であり、2アクションが取りやすくなるのでかなりデッキに厚みをもたらす。
単体でも3ターン目に2/2で突っ込んでくるので、ゴブリンらしいやんちゃぶりを発揮する。
このカードなしにはデッキは組めなそう。


ゴブリンの太守スクイー / Squee, Goblin Nabob


評価:2
構築でもかなり使われたカードだが、ゴブリンクリーチャーとしてというより、リソースとして使われちゃうカード。
ゴブリンデッキに入るカードとしては、無限リソースとはいえ流石に3マナ1/1で戦場ではバニラなのは戦力としては厳しい。
シナジー重視のデッキができればまた出番は回ってくると思うので、今後もゾンビの横行やスクイーバインドでご活躍ください。


ゴブリンの洞窟探検家 / Goblin Spelunkers



評価:1
山岳民とほぼ同様の立ち位置。
さらにこいつは強豪ひしめく3マナなのでなおのことダメである。
2マナならいいのに…。
ゴブリンスペランカーズという名前もかなり弱そうな感じがする。


ゴブリンの盗賊 / Goblin Brigand


評価:1
デメリット持ちの2マナ2/2の一柱で、その中でも最悪の部類に入る。
勝手にチャンプアタックしてアドバンテージを失っていくという攻撃強制のデメリットがとても痛く、獣群の呼び声は当然として、密林の猿人やさらに今ならミシュラの工廠が出ただけでもうアド損という信じられない弱さのカード。
こいつを入れるならラッパの一吹きが必須だと思う。


ゴブリンの長槍使い / Goblin Piker

評価:2
数少ない2マナパワー2のデメリット能力なし。
デメリットもなけりゃメリット能力もなしであり、ゴブリンに槍の長さを活かした戦闘などできるような頭などない。(尖ってる方向だけわかる模様)
往年のスペッド・レッドなら入りそうだが、流石に旧枠モダンはそんな生易しい環境ではないので、どうしても2マナのアタッカーが欲しい場合でなければ使われない。


ゴブリンの雪だるま / Goblin Snowman


評価:1
無敵のブロッカーではあるのだが、4マナ払って出すカードではない。
流石にゴブリンデッキでこいつの出番はないだろう。
シークレットレイアーに選ばれただけあって流石に目を見張る弱さであり、独自性はあってもその弱さは揺るがない。


ゴブリンの略奪者 / Goblin Raider


評価:2
他の2マナ2/2の連中と比べるとまだマシ。
ブロックできないだけで勝手に死ぬようなことはしないので、2マナ域を厚めに取りたいなら検討してもいいのかもしれない。
一応言っておくと全然強くない。


スカークの探鉱者 / Skirk Prospector


評価:4
ゴブリンのマナクリ。
土地もクリーチャーもタップアウトの時でも手札から呪文を唱えられるというのは唯一無二のマナ精製能力。
基本的にはアド損なので、殴るタイプのゴブリンデッキよりシナジー重視のデッキで重宝されるカードだろう。
あんまり調子乗って早出ししても土地詰まってると一時しのぎにしかならないので、積極的にバンバン使っていくのはハイリスク。


ただれたゴブリン / Festering Goblin


評価:-
どちらかというとゾンビデッキに入るゴブリンで、唯一の黒いゴブリン。
ゴブリンデッキには基本的には入らないカードなので、評価無し。
ゾンビデッキでは貴重な1マナ域で、能動的に墓地に落とせればマナクリやサルプリを倒せるなど見どころはあるので、カード評価としては2くらい。
1体では力は発揮できないタイプなので微妙だね。


武器商人 / Arms Dealer


評価:3
パッと見弱いカードであり、顔面飛ばせよって全マジックプレイヤーが思ったと思う。(飛ばせたら強すぎ)
実はこいつゴブリンの首謀者でめくれるカードで唯一現実的にタフ4を単体で倒せるカードなので、見どころがある。
マナは食うが盤面制圧できる可能性があるので、ポテンシャルはある。
まぁこいつより高い次元でそれをこなすカードがこの後に来るのだが…。
今後の研究に期待だ。


包囲攻撃の司令官 / Siege-Gang Commander


評価:5
旧枠モダン最強クリーチャーの一角。
カードパワーはゴブリンの中でもダントツで強い。
戦長から4マナで出してトークンともども速攻で突っ込んでくるのはゴブリンデッキだけでしか味わえない疾走感。
手放しで5点を差し上げたいゴブリンデッキの切り札ではあるのだが、ゴブリンデッキで5マナやら射出するマナやらをねん出するのが結構大変なので、枚数は諸説ある。
でも強いのでなんだかんだ5だろう。


モグの狂信者 / Mogg Fanatic


評価:5
最強の1マナゴブリン。以前は評価してなかったが最近は人並みにこのカードを評価してる。
1マナクロックとしてはもちろん、除去撃ち損、マナクリを潰せる、タフ4へのけん制にも使えるなど痒い所に手が届くカード。
見たらわかる強さなのでそんなに語ることがない。


モグの下働き / Mogg Flunkies


評価:4
パッと見ゴミっぽいテキストなのだがこいつより強い2マナのゴブリンが群衆追いを除いて存在しないのが旧枠モダンのゴブリンの人材難ぶりを表している。
意外にもデッキの構造上3ターン目に1マナのクリーチャーやミシュラの工廠とかと一緒に殴れるし、3マナの戦長とも一緒に殴れるので、前述のオックの100倍強く、殴れれば結構な打点をもたらすいぶし銀。
固め引くと何もしないカードなので4積みはなさそうだ。

モグの歩哨 / Mogg Sentry


評価:3
ほとんどバニラっぽいのだが実は相手を揺さぶるのに長けているテクニシャンな1マナゴブリン。
よく考えてみるといろんな強みがあり、
・翼の破片に打点増加のリスクを付けられる
・紅蓮地獄や蔓延で死なない
・相手が忘れて呪文唱えまくったときにおもむろに投げ飛ばしができる
など意外と今の環境で輝く要素が結構ある。
これまでのゴブリンデッキでも使われていたが、今後のさらなる研究に期待。

以上!

こう見ると弱すぎて意味不明なカードがいくつもあって面白い。
今後ゴブリンの名手やらそり乗りやら宝石の手の焼却者のような期待できる強力なカードがまだ再録されていないので、彼らの参入とゴブリンの発展に期待したい。

旧枠モダンの部族デッキ、是非みんなもいろいろ考えてほしい。


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