病んでる時に今も未来も話したくない

元々8年くらい前に仕事の責任の重さや上司からのパワハラセクハラ、顧客のクレーム対応などで鬱病を発症したことがある。詳しくは書けないが教育業界の仕事だった。

その時は初めは不眠症から始まった。明日はあの仕事が、、あれをやらなきゃ、、と毎日寝る前に考えて寝て朝が来たら仕事に行かなければならないことが本当に恐怖だった。運良く寝られても夜中に何度も目が覚めた。

職場に行くとじんましんや頭痛、吐き気が毎日続いた。

それでも私の性格の本当に駄目なところは『他人に使えないと思われたくない』『ミスをするのが怖い』『優等生でなくても人並でなくては』と強迫観念があるところだと思う。

結果自分であまり言うものじゃないが今も昔も『できないやつ』と思われてはなかった。会社から半年で建て直すように言われた赤字店舗を一応頑張って建て直した。

ただそれは私にとっては生きる為の『演技』なのである。

24時間演技をし続けると、いい子ちゃんの自分でなくてはいけないと、駄目な自分を自分自身が否定し続ける負のスパイラルに陥る。

でも他人はありがたいことに『こいつに任せとけば』と次の課題をどんどん与えてくれる。
私はまた期待に応えねばとどんどん演技をし、自分のキャパシティを越えて働き続ける。

自分の生育環境で、どこでこう育ってしまったのか、たまに振り返る時がある。思い当たる節はあるのでそれはまた別の機会に書きたいと思う。

最終的なとどめは尊敬する上司が酔っ払った際に言い放ってくれた『お前なんでもっと頑張れねえの?』という一言だった。

まだ、まだ頑張らないといけないのか?
そんなに足らないのか?
結果もある程度残してもまだ何も認められてないのか?

ずっと支えてくれたと思っていた上司から言われた言葉で、もうどう頑張ればいいか、頑張るとは何か、頑張って何になるのか、分からなくなった。

寝られなくなり、食べなくなり、笑わなくなり、泣かなくなり、話さなくなり、自分の首を毎日締めたり腕をかきむしったりした。

リスカなどもしようとしたが、もともと刃物と血液が苦手で、どうしてもできなかった。(そんな今は刀剣乱舞のオタクだという)

色々あり半年ほど休職して、自分を見つめ直したり人に会うことも出来るようになり、最終的に転職した。

転職後は本当に知らない場所で1から新しいことに挑戦した。めちゃくちゃ肉体面でも精神面でも大変だったけど、8年付き合った彼氏と別れた時以外、それらしい症状は出なかった。彼氏と別れて辛かったが刀剣乱舞に出会えて救われた。笑

それから4年後にまた転職をし、今の仕事を3年頑張ってきたけれど、ここにきて最大の病み期が復活した。

言うまでもなくコロナのせい。
コロナに感染するのが怖いというのは割と初期の頃に不安症で肋間神経痛にまで発展したが、今は仕事を脅かされているからである。

将来について不安すぎて不安すぎて、お金を使うことも何かを消費することも生きるための行動をすることも、怖くなってくるのである。

まだ会社は潰れてもないしそんなすぐには潰れないだろうし『演技』のおかげで部署内でも女だけど男性と並ぶ案件数を持たせてもらっているので、リストラがあるとしても候補にはならない様子。

それでも毎日が不安でたまらない。
こういう思考回路をどうにかした方がいいのはわかるんだけど、
『感染者数2000人』とか『コロナ解雇』とか、明るい兆しが何も見えないのも不安を駆り立てられる。

ここでやっとタイトルに触れるのだが
こういう時に今も未来も、話したくなくなってしまうのだ。

他人に話すにはあまりにも感情がぐちゃぐちゃで、消えたい死にたい将来が不安すぎるって言って相手から返ってくる言葉に対し、『納得』も『受け入れ』もできないのだ。

大体『辛いのはわかるけど頑張ろう』とか『不安なら転職しなよ』とかだ。

それは正解だ。けど面倒臭いと思うが、今は他人が用意した答えを求めてないんだ。

そこに至るまでに自分で考える『時間』が欲しいんだ。

だから極論、励まそう、諭そう、わからせよう、とかしないで、そっっとしてほしい。

こうしたらいいんじゃない?こうすればいいんだよ?は病んでる時には申し訳ないけどかなり苦痛。

病んでる人もバカじゃないから答えはわかるんだよ。でもそこに行き着く『過程』こそを自分で見つけて腹に落ちるまで時間が必要なんだと思う。

少なくとも病み期の自分にとって、一番の外敵要因は『病んでるなんてらしくない!とどうにかしようとしてくる他人』である。

私は一人で『できない自分』を許し、
いい子を演じなくてもいい時間を作り、
答えは何なのかを冷静に見極め、
自分ができることに1つずつ取り組むことをしなければならない。

じゃあそういう人を支えたい時はどうしたらいいのと考えると、申し訳ないけどよく分からない。本当に死にたい人の覚悟は何をしても覆らないから。

その分私はそういう覚悟がない弱虫だ。
だから私にとって病むということは、自分をとにかく見つめ直す時期ということ。

大事だよって言いながら、正論で頬をぶっ叩き続けるのはやめてくれ。

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