ある初夏の旅(4)若桜鉄道編
鎧から向かうは、若桜鉄道!
気になっていたアレを見に来ました。
郡家駅を出発した「さくら3号」に乗って、終点の若桜駅に向かいます。
沿線は古き良き日本の田舎といった風情。
因美線よりもっと「おばあちゃんの家がありそうな雰囲気」といいましょうか、穏やかな景色を楽しみながら列車に揺られます。
駅は小さな待合室があるだけの簡単なもので、ベンチにはカカシが座っていたりしました。
時間があれば一駅ずつ降りてみたいところです。
到着した若桜駅はゴールデンウィークのイベント中なのもあって、なかなかにぎわっていました。
ちびっこがたくさんいます。
この先にアレが。
この先にアレが!
ドキドキしながら歩いていくと……あった! まっピンクのSL!!
ああ、すっごい。ほんとにまっピンクだ。えっどうしたの? っていうぐらいまっピンクだ。恋山形の兄弟みたいなピンクさだ。
なかなか会えるものではありませんから、とりあえずこころゆくまで写真を撮りましょう。
……おお。たしかに映える。写真下手の私が撮ってもふつうに映える。でもあれだ。映やしたところでインスタとかやってないから関係ないんだよな。まあいいや。友達に見せよう。見せようっていうか送り付けよう。頼まれてもいないのに。ふふ。
SLの牽引するトロッコに乗車できるという催しもあったのですが、どうやら参加者のメイン層はちびっこのようです。
まあまあ乗る気満々で来たんですけど、私、ひとりで来てるんでした。
大人ひとりでちびっこに混じるのはさすがにちょっと気まずい。
トロッコは……大丈夫です!
そんなこんなしていると転車台に乗ったSLをちびっこたちが回転させ始めました。
2、3人で回していたように思うのですが、ちゃんと動いていることにビックリ!
小さな力であんな大きなものを動かせるのですから、よくできた装置だなあと感心。
なお、SLが動き出すときの汽笛の音があまりに大きいので子どもたちは「うるさーい!」と大ブーイングでした。君たちももうちょっと大人になったらわかるようになるのよ。
うん。いや、知らんけど。
なにはともあれ、私はこの日、生まれて初めてSLが動いている姿と、転車台が列車をのせて回転するのを見ることができたのでした。
ちょっと成長できた気がします。
もっといろんなところに行って、見たことないものを見たい。
どんどん旅を続けよう。
決意も新たに、帰りの列車に揺られる私なのでした。
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