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三大無茶

 日本人は3つ選ぶのが好きだと言われる。御三家に日本三景、そして数多ある『三大○○』。数ええてみると4つあったりしてね。それに倣えば、私にも人生三大無茶がある。 
 第一は、英語もできず地縁血縁もなく単身オーストラリアへ渡ったこと。有り金を全部現金にして束のまんまポケットに入れていたから、無茶というより馬鹿である。
 第二は、37歳で噺家に転身したこと。それまで生で落語を聴いたことすらなかったから、無茶というより無謀である。
 第三が市議選になろうか。国政選挙の落下傘はいても市議選にはいない。落下傘じゃないけれど、浦安市内に親戚も同級生もいない私は、無茶というより……やっぱり無茶かな。
 シドニーで、英語が喋れないから皿洗いに応募したのに突然ウェイターをやれと言われた。眼が見えなくなった母のボケ防止に声でも聞かせようかと噺家を目指したのに急死してしまう。いずれも考え返す機会だった。でも、それらの経験がマイナス要因のある時はGOだと教えてくれる。
 今回も似た事情があった。だからGO。初めて異国で迎えた朝に近い感覚だね。だから選挙カーのキーホルダーは ↑。

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