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【ネタバレありの名言録】 鋼の錬金術師 キング・ブラッドレイ

ホムンクルスの中でもトップクラスの強さでリンやマスタングといった手練れを圧倒したキング・ブラッドレイ!

戦車を擁している北方軍が壊滅寸前に追い込まれるほどの戦闘力を持っており、判断力ととっさの機転も抜群なため、作中では彼と相対すると絶望の雰囲気が漂います。

そんな人外な力を持つブラッドレイも実はベースは人間です。(ホムンクルスになった経緯は本編で。)

そんなブラッドレイの名言がこれです。

出典:鋼の錬金術師第20巻より



ブラッドレイは敵だけど、いい人なんじゃないか? そんな感情を持った人は少なくないと思います。


彼は人間として生まれてますが、ホムンクルスとしての矜持を持ってエド達に挑んできます。
しかし、人間としての矜持は捨ててはいなかったのではないでしょうか?

ホークアイもこの時困惑した表情を見せます。
ブラッドレイはホムンクルスという宿命を認めながら、それでも人としての人生を楽しんでいる描写があります。

第12巻でプライドに失態を咎められた際に世代交代を仄めかすような発言をし、それを楽しんでいるように見えました。
そもそもホムンクルスには不老不死のため世代交代の概念がありません。
もしかするとブラッドレイはそこにつまらなさを感じていたのかもしれません。
エドやマスタングといった新芽が力をつけ、時代を担っていく、その未来に誰よりもワクワクしていたのだと私は思います。

そういった人間らしさを楽しんでいる最大の描写がこの妻への想いなのだと思います。
ブラッドレイは妻を人間として愛して、王の妻として認めています。

夫人は良き妻であり、セリムを全力で守ろうとする良き母です。時にはホークアイにセリムの出生を喋ってしまうこともありましたが、そういったところも含めてブラッドレイは愛していたのだと思います。

そんなこんなブラッドレイの人間としての楽しみを語ったものの戦いになれば話は別。
問答無用で斬りかかってきます。
もうブラッドレイに何人推しがやられたか・・・

ブラッドレイは最後はスカーによって敗れてしまいますが、彼は人間とホムンクルス相反する二つの宿命を全うした稀有で優しくて強いキャラクターなのだと思います。

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