山形県民には芋煮会ロジが詰め込まれている?
熱い夏が終わって少し肌寒くなる秋頃に山形県民は河原に集って、鍋を持ち込んであるイベントを催します。
そう、芋煮会です。
我々山形県民にとっては、通常イベントですが、他県の方(特に東北以外)にとっては特殊なイベントと見えると思われます。
本記事では山形県民として、何年も芋煮会を開催してきた著者が感じている芋煮会と山形県民について記載していきます。
皆様ご存知の芋煮は、里芋、牛肉、野菜類等を醤油ベースの味付けで煮込むシンプルな料理です。
※各東北の県では様々な味付けがありますが、ここでは代表的に醤油ベースで記載いたします。
ご家庭で芋煮を作る場合は、ものの20分もあれば作ることができますが、河原で作るとなると、工程がやや複雑化しますが、長年河原で芋煮を開催してきた者にとっては、そういったロジ関係は慣れているところがあります。
簡単な工程は以下の通りです。
①スーパーで芋煮セットを借りて、河原を確保します。
山形県内のスーパーであれば、芋煮の具材だけではなく、鍋や薪、ゴザも貸し出してくれます。
②竈門を作って火を起こして薪をくべます。
竈門は風を受けないように三方を囲む形にします。
鍋は直火になるので、あらかじめクレンザーを塗って後に汚れを落としやすくします。
③先ほどはご家庭であれば20分程度でできると記載しましたが、河原で薪をくべるとなると、中々芋に火が通らず、1時間程火にかける必要があります。芋を投入する前にごぼうを入れて一煮立ちさせるとより味わい深くなります。
④沸騰してきたら、アクを取りながら、手でちぎったこんにゃくやキノコを入れ、味付けをしていきます。
ここで味付けに夢中になって、火の管理を怠らないようにしましょう。
適度に薪をくべないと火が消えてしまいます。
味付けはなるべく複数人で行うようにして、酒、砂糖、醤油をバランスよく入れていきます。
⑤味付けが完了したら牛肉を投入します。
牛肉が入ることで旨みが爆上がりします。
最後にネギを投入して、一煮立ちすれば完成です。
⑥そして、出来上がった芋煮を皆で囲んで食す、これが芋煮会です。
お酒類や乾き物の準備も忘れずに行うことが芋煮ロジでは肝要です。
芋煮会が終わったら後片付けを皆で行います。
鍋は借りてきた時を同じくらい綺麗に洗います。
クレンザーをあらかじめつけていても相当、ゴシゴシしないとススは落ちないです。
この洗う作業が相当大変です・・・
そして、一式をスーパーに返却して終了です。
芋煮会を毎年行っているので、こういったロジはもう身に染み付いております。
あまり他県(特に東北以外)ではこういった文化はないと思いますので、やってみたいなって思った方はぜひお試しください!
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