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【ネタバレありの名言録】鋼の錬金術師 イズミ・カーティス

「貴方自身を信じなよ 貴方の魂に恥をかかせない生き方を選べばいいじゃない」 
出典:鋼の錬金術師第24巻より

エド達とホムンクルスとの戦いが佳境を迎え、アームストロング姉弟、イズミ夫妻と共にスロウスと戦った中央軍は岐路に立たされていました。
これまで中央軍は上官の命令に徹底して従い行動してきました。
「上官の命令は絶対」それが軍人としての心得でもあり、組織として生きる者の理だからと言っても過言ではありません。

しかし、国民の命を犠牲にするその計画を知って、彼らは自分達が信じてきたこと、自分達がしてきたことの正しさを見失いかけてしまったのです。

長年忠誠を誓ったものが自分達を裏切っていた事実は彼らにとっては計り知れないと思います。
迷い、動揺、失望そんな感情の中で自信を見失う人もいたかもしれません。
そんな彼らに率直な解を示したのがイズミです。

出典:鋼の錬金術師第24巻



彼女は軍人という組織に属しているわけでも国家錬金術師でもありません。
そんな彼女だからこそ彼らに気づかせることができたのだと思います。


このセリフの面白いところは主婦らしさと錬金術師らしさが織り混ざっていて、イズミにしかできない表現をしていることです。

「貴方自身を信じなよ」は明快に彼らへの解を与えています。
それはエド、アル、近所に子供達にもわかりやすく、優しく教え諭すこと得意とした母としての側面、そして、

「貴方の魂に恥をかかせない生き方を選べばいいじゃない」という言い回し、特に魂という言葉を選択しているところは魂の問題に何度もぶつかっていた錬金術師としても側面を合わせ持っていると思います。

まさに彼女しかできない言い回しです。

その後軍人達は自分達の信念に基づいて、幹部に対して答えを出します。
その姿、表情、本当にかっこいいと思いました。


組織に属していれば、組織としての信念に基づいて行動する必要がありますが、そう言ってはいられない局面では、自分の魂に恥をかかせない生き方はなんなのか?という問いに対する解を持っている必要があれば良いかなぁと感じました。

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