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noteに導入して欲しい「無料でも有料記事が読める」仕組み

 最近noteで有料記事を公開するのが流行ってて、やれ100万円稼いだとか、紙の本より全然儲かるみたいな話ばかりが目立っている状況です。

 noteにかぎらず、kindleの電子書籍などにも共通の、こういう流れに対する懸念は『図書館の理念を台無しにするネット上の有料記事や電子書籍たち~富裕層による「知」の独占の先にあるもの~』に書きました。

 今回は、その解決策についての簡単な案です。

1.note電子図書館の設置

 とりあえずはnoteに限定した話ですが、まずはnote電子図書館の設置です。
 有料記事の著者が記事を作成する際に、その記事をいつから無料公開するかを設定します。そうすると、その記事が優先的に紹介されるようにする。すると、その著者は気楽にお金を出せない貧しい人が読む権利にも配慮していることが伝わります。
 当然ですがその期間は、一度設定したら変更できないようにします。バカ売れした後にもったいないからと有料期間をずるずると延ばされては困りますからね。
 変更回数に制限をつけてもいいかもしれません。2回まで変更可能とか。

2.持てる者による「おすそわけ」

 アメリカのピザ屋さんが、お金のある人が余分にピザを購入し、そのことを書いたポストイットを店の入口に貼る。そのポストイットを手にとったホームレスが自由に一食のピザにありつけるという活動が、昨年話題になりました。

【なぜ?】米国のピザ屋が壁一面ポストイットだらけ!その理由が感動的だと話題

 同様の仕組みはnoteにも十分に導入可能でしょう。

 有料記事を読んだ人が、その内容を是非他の人にも読んで欲しいと思ったら、自分がその分を支払します。すると購読ボタンの脇あたりに、「無料購読 ○名分」みたいに表示する。そのボタンを押した人は先着順で無料で読めます。
 無料で読む人は、お金を出してくれた人へお礼のメッセージを送ることが出来るようにすると、面白いかもしれませんね。
 お金を出す人が自分の名前を出すか、匿名にするかも選べるようにするといいでしょう。
 「おすそわけランキング」みたいなものを作って、たくさんおすそ分けした人を表彰するのもいいかもしれません。かつての長者番付みたいなものでしょうか。もちろん登録や公開が恥ずかしい人は、そのリストへの登録を辞退することが出来ます。

 なんにせよ、なんでもかんでも有料有料という動きには、個人的にどうしても懸念を感じてしまいます。これまで図書館が担ってきた、貧しい者であっても有料の情報や知識に触れる機会を与える機能、それをインターネット上の電子書籍や有料記事にも、なんとか広めて欲しいと思います。
 それこそがまわりまわって、社会全体の豊かさの充実にも繋がると思うのです。

 この記事を運営の方や有料記事で儲けてる人が見てくれるかはわからないけど……検討していただけるとありがたいなぁと、思います。

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