アスタルテアドカレ2023 8日目

こんにちは、うんぼぼです。
昨日、一昨日に引き続き、詰将棋の解答です。
この記事では12/5出題の9手詰の解答を発表します。




問題図のおさらい

まずは問題図のおさらいです。
その少し下に解答を載せます。


9手詰 問題図





解答

解答: ▲3二金 △同玉 ▲4四桂 △2三玉 ▲2二金 △3三玉 ▲3二金 △2三玉 ▲2二角成 まで 



詰み手順(GIF)



手順の解説

では、詰み手順を解説していきます。
正解手順自体が長めのため、途中にある早詰みの手順は画像を省略していきます。ご了承ください。
はじめに、もう一度問題図を見てみましょう。

問題図再掲

まず目につくのは4四からの脱出ルートだと思います。
これを防ぐため、金を動かすことにより角で空き王手をしますが、1一の角には1三と5一の飛車が利いています。両方の飛車が利いているため、単に空き王手をするだけではどちらかの飛車で角を取られ、4四からのルートを防ぐことができなくなります。そこで、角を取られる手を消すために両王手をかけます。
それが初手の▲3二金です。

1手目:▲3二金

角と金、両方で王手がかかっているため、回避するには玉を動かすしかありません。△2三玉は▲2二角成までの早詰みですので、△同玉と、金を取りつつ角の利きから逃げます。

2手目:△同玉

今度は4一~5二のルートが気になるところです。4一に逃がさないような手は難しそうなので、今度は「4一に逃げたらすぐに詰む」という形を目指します。
これを満たすのが▲4四桂です。

3手目:▲4四桂

これに△4一玉と逃げた場合は▲3二金で早詰みになります(5二を4四桂が塞いでいる)。他に、△3一玉なら同様に▲3二金、△2一玉には▲2二金で詰みです。
3三も角が利いているため、応手は△2三玉しかありません。

4手目:△2三玉

▲3三金は△同銀で次の手に困ってしまうので、この局面において有効そうな王手が▲2二金しかありません。

5手目:▲2二金

応手も1通りですね。先ほどまであった角の利きが金で塞がったため、△3三玉と逃げられます。

6手目:△3三玉

最初の問題図から、持ち駒が消えて4四桂が打ってある局面となりました。
初手と同様、この状態では4四から逃げられてしまいそう+角を取られると4四を塞ぐ術が無くなるので、再び▲3二金と両王手します。

7手目:▲3二金

今度は3二金に桂のヒモがついているため、△同玉とはできません。
桂にも角のヒモがついているため、△2三玉と逃げるしかありません。

8手目:△2三玉

最後は角を成って詰みとなります。

9手目:2二角成(詰み)




以上が12/5出題の9手詰の解答となります。

今年は思いがけず長めの詰将棋が作れてしまいましたが、楽しんでいただけましたか?

私が作ることが出来るレベルの詰将棋だと、作者である私は問題図を見たときに「作意手順丸見えじゃない?」って毎度なってしまうんですが、初めて見る側からするとどうなんでしょう。
初級~中級者向けの将棋アプリなどに載っても恥ずかしくないようなクオリティになっていると嬉しいのですが……

また来年のアドカレも詰将棋を作る予定ですので、その時はまた見ていただけると幸いです。
今年以上に出来がいい作品をお見せできるよう、精進します!

ありがとうございました!

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