アーリントンC 考察と予想(2024)


人気馬考察

ディスペランツァ

前走は阪神1600の1勝クラスで1着。35.4-34.2の後傾ラップでL4F46.1という時計の中、4角11番手から大外一気で差し切った。
ファントムシーフの半弟という良血馬。前走までは2000mのみを使っており、マイルへの距離短縮が上手くハマった。
前走は展開が向いたわけではなく、その中で差し切ったパフォーマンスは高く評価できる。過去出走した重賞では結果は出せなかったが、マイル適正が高い可能性はある。
しかし出遅れ癖があり後方待機になりがちなので、スタートの速さが求められる舞台では割引は必要か。

ジュンヴァンケット

前走が初出走で、いきなり未勝利戦を勝ち上がった。35.7-34.1の後傾ラップでL4Fは46.5の時計の中、4角8番手から大外一気で差し切った。しかも後続に5馬身差つけての圧勝だったので、ジョッキーも途中で追うのをやめている。
ピクシーナイトやフェーングロッテンの半弟という良血で、今年当たり年ともいえるキズナの牡馬。デビューが遅くまだ1戦1勝馬なので重賞クラスでは未知数なところはあるが、前走は大物感がある強い内容の勝ち方で、ここでいきなり重賞を勝っても不思議はないか。

⑤シヴァース

前走はきさらぎ賞で3着。35.6-34.4の後傾ラップでL4Fが46.6という時計で、差し決着に見えるがペースは先行有利だった。その中で1〜2番手をイン前で先行していたので恵まれてはいた。京都のタフ馬場で善戦したのは一定評価できるが…。
モーリス産駒でヴィヴロスの子という良血。気性的に中距離路線よりはマイルのほうが良さそうか。しかし川田騎乗で人気するならば少し嫌いたい気も。

オフトレイル

前走は1勝クラスこぶし賞で1着。36.1-34.3の後傾ラップでL4Fが46.3という時計。2〜3着が逃げた馬と2番手の馬という前が残る展開の中、4角6番手から上がり最速33.7の脚を使って差し切った。ギリギリだったが見た目以上に強い内容だった。欧州血統で京都のタフ馬場が向いた可能性もあるが。
末脚の鋭さは今回のメンバーの中でも上位の馬だと思うので、軽視はできない存在。

チャンネルトンネル

前走はスプリングSで4着。ドスローからの瞬発力比べとなり、4角4番手から前に届かなかった。追い出しのタイミングでヨレていたことも影響したか。
3走前のジュニアCはそれなりにレベルの高いレースだった。高速馬場の影響もあったと思うが34.8-34.6の淀みないペースで1:32.9の好時計。今回出走するポッドテオやアレンジャーに先着している。勝ったキャプテンシーがニュージーランドTで凡走したことは気になるが…。
皐月賞トライアルを使ったくらいの馬で単なる1勝馬以上の評価は必要か。
気になるのが前走後に福永厩舎へ転厩したこと。転厩理由は分からないが、オーナーサイドの意向だろうか?今回が転厩初戦となるが、松岡Jからの乗り替わりなどがプラスに働くかどうかが鍵か。

注目穴馬

ポッドテオ

ここまで8戦してきて3着以内に飛んだことがない堅実な馬。
前走は東京1600で1勝クラス勝ち上がり。36.2-34.0の後傾ラップ(L4F46.9)の中、中団あたりから外に出すと一気に抜け出して差し切り勝ち。ジュニアC組が上位に来ているあたり、順当な実力勝ちか。
今回は最内枠と初の阪神への長距離輸送が課題となりそうだが、パフォーマンス的にはここでも通用して不思議ではない。ひいらぎ賞ではスプリングSで圧倒的だったシックスペンスとも走って、2着まで詰め寄っている。
今や数少ないジャングルポケット産駒でラストクロップの世代ということもあって、心情的にも頑張ってほしいと思うところ。

ケイケイ

前走中山1600で1勝クラスを勝ち上がった。35.5-34.9の後傾ラップ(L4F46.5)の中を4角5番手から差し切った好内容だった。
未勝利をなかなか勝ち上がれなかった馬だが、3月に入って2連勝。今回も中1週で使い詰め感はあるが、連勝中の勢いに乗っている。
ローテや初の阪神がどうかというところはあるが、全く人気していないのであれば抑えておきたい。

予想印

◎ジュンヴァンケット…遅れてきた怪物かも
◯ポッドテオ…堅実で強いのに人気薄
▲ディスペランツァ…前走すごい末脚だった
△オフトレイル…外差しが決まるなら
☆ケイケイ…大穴をあけるなら

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