【紐決着】エルフィンS(2024)全頭考察と予想


チークタイム

6月の阪神1200mでデビュー勝ち。
続く函館2歳Sは7着に敗れる。洋芝の重馬場でダートを勝ち上がったゼルトザームが勝ったレースだった。
3戦目は1400mに距離延長したりんどう賞で8着。このときも重馬場だった。
今回はマイルに更に距離延長はどうか。
大敗した2走は重馬場で良馬場ならもっとやれるかもしれないが、今のタフな馬場はマイナスか。

ライトバック

8月の新潟1800mでデビュー戦1着。出遅れてスローの流れを後方待機、直線も前が開かず詰まり倒して残り200まで追い出せず、外に出すと一気に加速して差し切った。前残りの不向きな展開の中で圧倒的な内容だった。
2戦目はアルテミスSで4着。最内枠から出遅れ気味のスタートで内を追走。直線詰まり気味になりながらも抜け出すと伸びたが、外をスムーズに伸びてきた3頭には届かなかった。枠順・隊列的に仕方ないところもあり、内容的には悪くない。
出遅れ癖がありスタートが早くないのはマイナス。また、末脚が切れるこの馬にとって時計のかかる今の京都の馬場はどうだろうか。
これまでのレース内容からも強い馬なのは間違いなさそうだが、できれば高速馬場で瞬発力を活かしたいタイプに見えるかな。ただキズナ産駒だから血統的にはタフ馬場でもこなせそう。

エリカエスティーム

6月に東京マイルでデビュー。出遅れ気味のスタートから先団を追走するも直線伸びきれず4着。勝ったのがサウジアラビアRC勝ち馬のゴンバデカーブース、3着が京王杯3着のオーキッドロマンスと考えるとメンバーレベルが高かった。
2戦目は中山マイル、番手を追走から4角抜け出しての完勝だった。前進気勢は強そうで前半引っ張っていたが、折り合いを欠いていたわけではなさそう。
新馬戦の内容・相手関係からも、それなりに強い先行馬と評価して良さそうか。ただパフォーマンス的には圧倒的なわけではないので頭まではどうだろうか。
また今回唯一の関東馬で、輸送も初。元々前進気勢が強そうな印象なので当日の気配は注意して見たほうが良さそう。

ギヴイットアゴー

7月に札幌1500mでデビュー勝ち。インベタでロスなく回り、直線もイン突き、ハナ差で辛勝だった。
2走馬は京都1800mの萩ステークスで3着。出遅れ後方追走から、直線外に出し良い脚で追い込んできた。大きくは負けていない。
そして今回はまた距離短縮となる。1500で勝ってるので距離は問題なさそうだが、出足が鈍くポジションが取れなそうなのはマイナスか。
ただ札幌の洋芝で上がり最速で勝っているように、タフな馬場は問題なさそうなところはプラス。
デビュー戦は辛勝だったが、萩Sの勝ち馬ルシフェル(阪神JF6着)との着差・内容を考えると悪くない。3ヵ月の休養を挟んでさらに成長していればここでも好走してきそう。

スウィープフィート

前走は阪神JFで7着。スタート出遅れ最後方追走から外々を回らされる厳しい競馬だったので度外視できる。
非凡な末脚を持っているが、スタートが早くないのでポジションが悪くなってしまうのが弱点か。重賞レベルで前半から締まった流れになると追走できずに後方から外を回すことになってしまう。
ただ、今回は逃げ馬も少なく、馬場もタフでそれほど早い流れにはならないと予想されるし、11頭立てと少頭数であることからも前回みたいなことにはならなそう。
レースレベルを考えればG1で不利がありながらも大きく負けていないこの馬が一枚抜けているように思えるし、ここは好走してきそう。

ナムラエデン

前走12月の未勝利戦を勝ち上がり。前有利の馬場と展開が逃げたこの馬に向いていた。時計的には悪くないが、大きく評価もできない。
過去5戦すべて減量騎手で斤量52キロだったので、今回は+3キロ。
他にこれといった逃げ馬もいないので、今回も逃げれば恵まれる可能性はあるが…。

ブルーアイドガール

10月に京都マイルで新馬勝ち。道中は中団を追走。外々を回しロスのある競馬だったが、直線外から突き抜けて能力の高さを見せた。このときの2着馬オフトレイルは次走未勝利を勝ち上がり、その次のこうやまき賞でも3着だった。
今回は新馬戦以来の出走となる。新馬戦と同舞台で走れるのはプラス。
オフトレイルを物差しにするとこの中でも劣らないと思うが、未知数な部分も多く評価は悩ましい。普通に強そうではあるが。

マーシーラン

12月の阪神1400mで新馬デビュー勝ち。先団を追走し、4角から進出、一気に加速して差し切った。このときの2、3着馬は次走で未勝利を勝ち上がっている(ただ2頭とも1200mに距離短縮しての結果)
レッドファルクス産駒でタフ馬場もこなせそうな血統はプラスだが、距離延長はどうだろうか。脚の回転の早い走りをするので短距離向きのようにも見える。
さらに前走は減量騎手で51キロだったが、今回は定量戦なので+4キロで乗ることに。これはマイナス。

ニシノコマチムスメ

前走アルテミスSで10着。3番手でスムーズに先行するも直線で一杯になり最下位に沈む。
2走前の新馬戦ではサフィラに勝っているものの、これはサフィラの不利の影響による漁夫の利。他のメンバーレベルも高くなく、恵まれた感が大きい。

モモンウールー

10月の京都1400mでデビューするが、14着に大敗。
2戦目はダート変わり&1800mへの距離延長で1着。変わり身を見せた。
今の京都の馬場はドレフォン産駒には向いているとは思うが、現状はダート馬という評価しかできない。

チルカーノ

12月の阪神マイルでデビュー勝ち。前半ドスローで前が残る流れを後方から外を回して差し切った。決着時計は平凡だが、この馬だけ別次元の脚を使っていた。その後の結果を見るとメンバーレベル的にはイマイチで恵まれた感はあるが、ポテンシャルを感じる勝ち方だった。
瞬発力が高いタイプだが、ハービンジャー産駒で時計のかかる馬場もこなせそうな血統ではある。
アロマティコの子でジオグリフの半妹という良血。そのポテンシャルに賭けてみてもいいかもしれない。


予想印

◎チルカーノ
◯スウィープフィート
▲ギヴイットアゴー
△ブルーアイドガール
☆ライトバック
紐 エリカエスティーム

想定5番人気であれば、ここは本命は◎チルカーノでいきたい。
新馬戦のレースレベル自体は高くなかったが、一頭だけ非凡な末脚を見せた。今回のメンバーレベルの中で通用するかはやってみなければわからないが、これくらいの人気に落ち着くのであれば強気に狙ってみたい。
対抗評価は◯スウィープフィート。前走のレースレベルを考えれば、この馬が一番強い競馬をしている。少頭数のここは不利も受けにくく、末脚を活かせるだろう。
3番手評価は▲ギヴイットアゴー。洋芝で勝っていることは今のタフな馬場の京都ではプラスに評価できる。荻Sの内容も悪くなかったし、ここでも通用する。


(追記)結果

紐決着…😭
6頭選んで上位3頭と下位3頭…。これはひどい。

◎チルカーノ → 10着
前走のレースレベル的に半信半疑ではあったが、あまりにも案外だった…。向正面で手綱を引いてる場面があったが…。とりあえず外を回しすぎていたし、能力を出し切ればもっとやれると思うんだけどな…。今後に期待。

◯スウィープフィート → 2着
空いた内を回した好騎乗だったが、さすがに伸び負けた。それでも着差を考えると伸びない内を通ってのこの結果は悪くない。スタートも改善されていたし、次走も注目。

▲ギヴイットアゴー → 11着
最下位…。出遅れて後方、折り合いを欠いて頭を上げていた。休み明けはダメなタイプか。叩いて次走が本番かな。能力を出して負けたわけではないので、人気を落としていたら買い。

△ブルーアイドガール → 9着
後方で脚をためるも直線伸びず。外を回すロスはあったが、強い馬ならもっと伸びてきても良いところ。タフな馬場が合わなかった可能性はある。

☆ライトバック → 1着
直線進路が狭くなりスムーズではなかったが、馬群を割って来ての差し切り勝ち。勝負根性ある。着差以上に評価できる内容だった。

紐 エリカエスティーム → 3着
輸送を心配したが馬体減りもなく落ち着いていた。直線舌を出していて遊んでいように見えた。道中スムーズだった分、不利のあった1・2着馬よりは評価できないが、この馬も能力の高さを見せた。

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