【紐決着】京成杯 2024 全頭考察&予想

想定トラックバイアス

昨夜の雨雪の影響で現在稍重だが、天気も良いので回復しそう。また、朝の時点でのクッション値も10.1なので、硬めの高速馬場と考えてよさそう。内も荒れてなくて綺麗。


ニシノフィアンス

前走は新馬戦。12月に中山1800mでデビュー。
良いスタートを切ってハナを取り、そのままマイペースで逃げ切り勝ち。
前走から間隔も浅く、メンバーレベルは何とも言えないところ。タイムやラップを見ても、特に強調するところはないかな。
逃げ馬が最内枠を引けたのはプラスだが。

バードウォッチャー

ブラックタイド産駒。アパパネの子、アカイトリノムスメの半弟にあたる金子真人オーナーの馬。国枝厩舎にルメール騎乗で期待感は高い。
前走は新馬戦。11月に東京1800mでデビュー。ゆったりとしたスタートから中団〜後方を追走、直線外に出して一気に差し切り勝ち。上がり3F最速33.5、ラップは11.6 - 11.5 - 11.3の加速ラップだった。
このときの2着馬のワイマングは次走も2着に敗れていて(前が詰まる不利があったが)、勝ったのがブラーヴイストワル。このブラーヴイストワルは先週1勝クラスで敗れている。
ということで現状は何とも評価しづらい馬。素質馬ではあるが、重賞クラスに入ってはどうだろうか。一瞬の切れ味というよりは長い直線を利用して加速したように見えるので、コーナリング性能が求められる中山では未知数。
今回上位人気で嫌うならこれか。

レイデラルース

7月に福島のデビュー戦で12着。仕上がってなかったか。
2戦目は新潟で3着、3戦目に中山2000mで勝利。
そして前走は葉牡丹賞(中山2000m)に出走。先行して2番手を追走し、直線で逃げたマーゴットソラーレを交わすも、後ろから差してきたトロヴァトーレに差され、さらに外からマイネルフランツにも交わされての3着。
今回内枠に入れたのは確実にプラス。石橋Jに乗り替わりはどうか。
前残り展開ならば残り目があっても?

エコロマーズ

7月に福島でデビュー勝ち。雨の稍重で荒れた馬場の中、1馬身差をつけた。
2戦目は中山マイルのアスター賞。スタート接触で出遅れ。道中後方から進めるが、直線も伸びず5着。勝ったキャットファイトには大敗。
3戦目となる前走はサウジアラビアRC。中団インで溜めて運ぶが、直線伸びず5着入線。
今回は2000mへの距離延長。マイルで切れる感じでもないので、延長はプラスか。ただシルステ産駒らしく道悪巧者っぽい感じもする。タフな馬場になれば。

ロジルーラー

6月に東京1800mでデビュー。外枠&出遅れもあり5着。
2戦目に福島1800で勝ち上がり。外々を回る競馬になったが、ハナ差で凌いで1着。
3戦目は札幌2歳S。前に行った3頭で決まったレースで、6番手追走7着。洋芝で稍重のタフな馬場も合わなかったか。
前走は葉牡丹賞で5着。直線外に出せずにずっと詰まっていたので度外視できる内容。スムーズだったマイネルフランツ、レイデラルースと差のない競馬で評価できる。
このメンバーの中に入って足りるどうかっていうのはあるが、想定14人気ならば抑えたい。

(※残念ながら除外に)

アーバンシック

8月に札幌1800mでデビュー。前半ドスローからの瞬発力勝負を4番手から差し切り勝ち。2着馬のヴィクトリアドールも次走で未勝利を勝ち上がっている。
2走目となる前走が東京2000mの百日草特別。スタート寄られる不利で後方からに。直線後方からの末脚で一気に差し切った。逃げたマーゴットソラーレが2着に残っているように前が止まらない展開だったが、上がり3F33.2の鬼脚で11.7 - 11.5 - 11.3の加速ラップを差し切った。強い。

血統的にホープフルSを勝ったレガレイラと近親(従兄弟)というところが面白い。母エッジースタイルがレガレイラの母ロカの全妹にあたる(その2頭の母はウインドインハーヘア)。

中山よりは東京タイプだと思うが、皐月賞を意識してここを使うのかな。
札幌の洋芝で勝っているようにパワーもありそうで、ある程度タフな馬場でも大丈夫そう。

ロードヴェスパー

8月の新潟でデビュー。出遅れて後方から追い込むも5着。
2戦目は中山2000mで3着。スタートは改善されていた。インをロスなく回って来たのは良かったが、直線が若干窮屈な形に。レイデラルースとは進路の差か。
そして前走は東京2000mで勝ち上がり。2番手追走から完勝の内容。ただメンバーレベル的にはイマイチで強調しづらい。

ハヤテノフクノスケ

11月に京都2000mでデビュー。スタートは出遅れ気味だったが内枠を活かしてインを追走。直線内ラチ沿いに入れてインを突くも、外から差してきたミスタージーティーの鬼脚に敗れる。ミスタージーティーが強すぎたか。
2戦目も同条件。4番手を先行し、4角で先頭に立つと5馬身差つけての圧勝した。メンバーレベル的は高くなかったが、強い内容。
先行勢の中では一番ポテンシャルは高そう。ミスタージーティーを評価しているので、この馬も評価したい。

アスクナイスショー

10月に東京2000mでデビュー。中団から差してくるが4着。
2戦目は中山2000mへ。先行して3番手追走。直線差し切り勝ち。
シルステ産駒らしく中山向きだと思うが、勝ち方やメンバーレベル的には見劣るか。

コスモブッドレア

6月に東京マイルでデビュー。2番手を追走するも逃げた馬(ボルケーノ)を交わせず2着。
2戦目は福島1800mへ。逃げて3馬差つけて逃げ切り勝ち。前が止まらない馬場も合ったし、少頭数でメンバーも弱かった。
そこから足元不安で長期の休養を挟んだのち、約5ヶ月後に葉牡丹賞に出走し4着。+14キロの太め残りで仕上がってない中で善戦した。
今回絞れてくれば前走よりは上積みがありそうで、着差を考えれば今回出てくる葉牡丹賞組には逆転があってもいい。

マイネルフランツ

9月に中山2000mでデビュー。手応え良かったが、直線インに切り込んで狭くなった。スムーズに外に出せていたら勝ったトロヴァトーレにもっと迫れたのではないか。
2戦目は東京2000mで3番手からスムーズな競馬で勝利。
そして前走の葉牡丹賞ではトロヴァトーレと再戦し、2馬身差に敗れる。外を回すロスはあったものの、こちらの方がスムーズな進路だったので力負けか。
トロヴァトーレが相当強いと思っているので、そこそこ善戦してるこの馬もそれなりのレベルにはあると思う。

グローリーアテイン

前走、11月の東京1800mの新馬戦。前半ドスローで前が残る展開を6番手から上がり33.5の脚を使い差し切り勝ち。メンバーレベルは高くなさそうだったが、強い勝ち方。
今回は中山の2000mという別の舞台設定になるため、適正的にどうか。
血統的にはヴィクトワールピサ産駒でタフな馬場もこなせそう。
1戦しかしておらず底が見えていない馬だけに不気味な一頭。

ドゥレイクパセージ

新馬戦は札幌1800mで少頭数を逃げて勝利。
2戦目は中山2000mの芙蓉Sで逃げるも、後続に交わされて3着。勝ったシリウスコルト(ホープフルSで6着)が強かった。
逃げ馬として抜けたパフォーマンスが見られるわけでもなく、あまり強調材料に欠ける。
でもキングJが乗るのはプラス。

ダノンデサイル

新馬戦は東京マイル。出遅れて後方から追い込んでくるも離された4着。
2戦目は京都1800mで、良いスタートを切れて2番手追走。直線抜け出して勝利。
そして前走は京都2歳S。出遅れて後方から。直線も外に出せず踏み遅れた感があったが、これはダメかなという位置から伸びてきてアタマ差で4着。瞬発力の高さを見せた。
スタートが安定しないのがマイナスだが、先行も差しもできる脚質の広さは強みか。

ジュンゴールド

8月の小倉でデビュー。中団を追走し、直線外に出して合図を出すと、一気に加速し差し切り。直線の短い小倉で3馬身以上千切って勝利。メンバーレベルは高くなかったが、前残り展開だったことを考えると一頭だけ別次元だった。
前走は紫菊賞。少頭数でペースが遅いと見るや、追い上げてハナに。直線加速すると3馬身差以上つけて圧勝した。少頭数でメンバーレベルは手薄だったが、デイリー杯2歳Sで3着したナムラフッカーも千切っている。
大外枠は不利だが、脚質も自在なので大外枠でもこなせるはず。
脚の回転の早いピッチ走法で小回りに向くし、新馬戦の内容からも短い直線での加速力、瞬発力勝負になれば分があると思う。


予想印(最終結論)

◎ジュンゴールド
◯アーバンシック
▲コスモブッドレア
△ハヤテノフクノスケ
☆ダノンデサイル

紐 マイネルフランツ
紐 グローリーアテイン
紐 レイデラルース

本命は◎ジュンゴールドでいく。◯アーバンシックもG1級の能力があると思うが、中山適正を考えると一瞬の加速力に長けたこちらのほうを今回は評価したい。課題は大外枠だが、坂井Jならある程度のポジションを取りに行ってくれるはず。
3番手評価は穴っぽいところで10番人気の▲コスモブッドレア。前走の臨戦過程を考えると葉牡丹賞組には逆転できそうだし、人気を落としている今回が狙い目か。


(追記)結果

本命以外が来たのでショックが大きい…。
10番人気の▲コスモブッドレアを3番手評価できたことは良かったので、穴から買えばよかったなぁ…と。

ジュンゴールドの敗因は大外枠・輸送・折り合いあたりだろうか。本来の能力を出したらこんなに負けるレベルではないと思いたいが。期待していただけにちょっと残念な結果。

また来週。

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