うまや天国

うまやがたくさん建っている様子です

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最近の記事

パズルノート大発掘会

この記事はペンシルパズル Advent Calendar 2023 12/19分の記事です。 こんにちは。うまや天国です。 今回はパズルノート振り返りということで、パズルを紙面上で作る時に使っていたノートを見返してみます。 自分はメモが必要なパズルだったり、ぼんやりしたアイデアとかをノートに書き残す派なので、それらがこのまま忘れ去られないよう発掘して晒し上げるのが今回の目的です。 約6年間で使ったノートは計4冊です。 幼少期に学校で使っていたノートの余りを流用している

    • ななめぐり手筋・作問のコツ集

      ななめぐりはニコリ181号初出のオモパです。 斜め境界ありの領域が特徴で、そのすっきりしたデザインが魅力の1つです。 また、表出記号が境界線以外に無いことから、部屋の形がデザイン・解き味に直結します。 この記事ではななめぐりの手筋・作問上のコツなどを紹介します。 ルール 4つのルールのうち、特に4つ目の「 線は、ナナメの太線があるマスを必ず通りますが、線がナナメの太線をまたいではいけません。」が大きな特徴です。 これにより、部屋間の相互作用が生まれているんじゃないでし

      • 双対ポリスティック

        こんにちは。うまや天国です。 今回はpolystickの双対を考えてみようという感じの記事です。 過去記事『振り子と円弧の気まぐれループ』と微妙に関連する部分もあるので、そちらもぜひどうぞ。 ポリスティック定義 ポリスティック(Wikipedia)とは、長さ1の線分を端点で縦か横に貼り付けたものです。 要するにポリオミノの棒版です。 ここではちゃんとひとつながりになったものをポリスティックと呼ぶことにします。 ポリスティックが出てくるパズル ・Litherslink

        • 振り子と円弧の気まぐれループ

          こんばんは。うまや天国です。 今回はみんな大好きパリティの話をします。 といっても何か既存のループについて調べるというよりは、「振り子ループ」というものを考えたら色々見つかった(のと検索したら色々出てきた)ので、その性質とかをまとめます。 この記事を通し、ループは盤面の格子点上を通るとします。 1. 振り子ループルール 次の性質を満たすループを振り子ループと呼ぶ。 ①交差、枝分かれのないループ ②奇数長の辺は両端でU字に、偶数長の辺はS字に曲がる そして、②の性質を

          日本全国パズルの旅

          この記事はペンシルパズルI Advent Calendar 2022 19日目の記事です。 こんにちは。好きな都道府県の形は長崎県、うまや天国です。 今回はパズルの理論的な話は特にせず、地名とパズルでわちゃわちゃしようという記事です。 地理とパズルの相性いくつかのパズルのルール・用語の中には、パズルの要素を地形に見立てているものがあります。 例えばぬりかべとかで白マスの塊のことを「シマ」と呼んだり、ぬりみさきで行き止まりを「岬」と呼んだりしているのがそうです。区画的な観

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          なぞれ!ポリオミノ

          こんにちは。うまや天国です。好きなペントミノはFです。 この記事は ペンシルパズルI Advent Calendar 2021 12/19枠です。 0. 導入――いまポリオミノの形がアツい 今月発売されたニコリ177号から、ダブルチョコが定食(今後定期的に掲載されるパズル種)になり、チェンブロが二軍(定食候補)へ昇格となりました。 そんな今注目の2つは、どちらもポリオミノの形を参照するルールを持つ点で共通しており、ポリオミノの形に対する注目が高まっているという見方もできま

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          太いワ細いサ 偶奇のワルツ

          "舞踊"ろうぜ・・・"偶奇"の"円舞曲"をよ・・・ 0. 概要 「太いワ細いサ」は、ニコリ174号初出のオモパです。 明らかに強い制限、2種の線からなる奇抜な見た目・・・といった特徴があり非常に好きなパズルだったのですが、制限の強いパズルの宿命か、次号での掲載はありませんでした。 特に、その制約の強さから大域的な偶奇性が存在し、それを利用して作った問題がこちらです(数か月前にTwitterに流したやつです)↓ 問題のURLはこちら (細線は「辺>>通常>>緑」、太線

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          ウマヤ・ハイウェイを駆け抜けて

          こんにちは。パズル大好きうまや天国です。 表題にもある通り、この記事ではウマヤ・ハイウェイという現象について調べます。 変なタイトルですが、れっきとしたペンシルパズルの話、しかもまあまあマニアックなやつをします。 1. 動機 とりあえず、まずはこの簡単なぬりみさきを解いてみて下さい。 puzz.linkで解く! 素直に解くと、最後に中央2行でうねうねしながら決まると思います。 これが こうなる 3年前、ぬりみさきが世に出て間もない頃にこの変な決まり方を発見して面

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          ヤバタタミンで学ぶヤジタタミ解法――ペナルティ理論

          こんにちは。うまや天国です。 この記事では、「第1回シンデレラパズル総選挙」で出題したウサミンヤジタタミの解説を行います。 0. ヤジタタミのルール①点線の上にタテヨコに線を引き、盤面をいくつかのタタミ(幅1マス×長さ2マス以上の長方形)に分割しましょう。 ②矢印の数字はその方向に何枚タタミがあるかを示します。また矢印に指されている辺には必ず線が引かれます。 ③数字が入るタタミのマス数は、その数字と等しくなります。 ④タタミの境界線を十字に交差させてはいけません。 一応上

          ヤバタタミンで学ぶヤジタタミ解法――ペナルティ理論

          puzz.linkの機能を使ったゲーム「コピーナンロー」

          うまや天国です。 puzz.linkにある「ナンロー」というパズルのエディタの仕様を活用したゲーム「コピーナンロー」を作ったので、紹介したいと思います。 注:このゲームの動作は元となるpuzz.linkさんのサイトの仕様に大きく依存します。そのため、今後のアップデート次第では正しく遊べなくなる可能性があります。 以降の問題は、当記事の編集時点(2021年1月)でのpuzz.linkの仕様に準拠します。 0. ルール始めに断っておくと、「コピーナンロー」の内容は「ナンロー」

          puzz.linkの機能を使ったゲーム「コピーナンロー」

          ペンパ同好会で作ったオリジナルパズルの歴史

          こんにちは。うまや天国です。 普段はパズルを解いたり作ったりしています。 この記事はペンシルパズルI Advent Calendar 2020の12月3日枠です。 0. どういうことですか題名の通り、ここでは自分が作ったオリジナルパズル(長いので以下オリパ)について、内容を紹介したり、その背景について語りたいと思います。 自分は京都大学ペンシルパズル同好会に所属しています。そこでの活動内容は、会員が予めパズルを作り、毎週の例会で出し合うということをします。題名の「ペンパ同

          ペンパ同好会で作ったオリジナルパズルの歴史