突然お腹が痛くなった話④

息子とばいばいしてから入ったところは、数字が書いてあるステンレス(?)の大きな扉がいくつも並んでいた。私は「給食センターかな?」そう思った。

そしてその中に入るとブラックペアンで見た景色。

スナイプもダーウィンもないと思うけど、何やらごっちゃごちゃ沢山あった。自分でベッドに乗る。頭上には、あの手術室で見るライト、たくさんのモニターが並んでいた。

キョロキョロしていたのも束の間、鼻と口を覆うやつでガッチリ押さえられ、深く深呼吸を4回するように言われる。たぶん4回目を迎えて無いだろう…

そして気づいたのはいつだろう。息子と話をしたらしいが覚えていない。

記憶は病室から。私のバックを引き出しに入れてもらい、スマホを頭の横に置いてもらった。そして、持ってきて欲しいものがあったら連絡してと言われたのかな。

この時の事を息子は妹に「麻酔が切れてなくてふにゃふにゃしてた」と話したらしい。めっちゃ娘笑ってた。

あと、多分元気出ると思って言ってくれたんだと思うけど、息子「NAVIGATORのフラゲは間に合うね」

❗❗

それよ、それ、1番私が気にしてた所。で、ついつい喋っちゃった。「宅配分は当日だと思うけど、フラゲはセブンにも店にも自分で取りに行かなきゃなんないんだよねー」って、案に複数買いを認めてしまった…私的には内緒にしてたんだけど、それについて「大変だね」としか言われなかったので、もうバレてるのか?

とりあえず、また明日荷物持って来てくれるとの事で子供たちは帰っていった。歩いて帰ったそうだ。20分位。途中で買い物して。


で、私はと言うと尿意を感じたような気がしたので、看護師さん来た時に、トイレどこですか?と聞いた。

「管入ってるよ」と言われ、気づかなかった!と言うと「今日は動けないしょー」と笑われ、ついでにオムツ履いてるからねと言われた。全くいつパンツを脱がされたのかわからない…記憶が無いって恐ろしい。

頭が復活してくると傷の痛みを感じるようになる。チリチリチクチク痛い。この傷の痛みも厄介だ。

紛らわせるためにスマホを見る。世の中進んでた。

あー、レコメンだったー、きゅあるはお休みかー、イヤホン無いし、充電も無いからダメだー全部明日か…とりあえずズドンBLOGだけ保存した。

9時に電気消しますよー。

そう言われても、終始誰彼出入りして、ずっとカラータイマーの音聞こえてるし。うとうとしては起こされていた。

ぼーっと見上げる病室の壁は白くって、「プロジェクターあったらいいな」もし長く入院する事になったら買おう、そう誓った。

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朝。

6時位からかどんどんザワザワして、私も検温だの採血だの人の出入りが激しくなった。

今日からどんどん歩いてって先生言ってたよーと。

早く退院しないといけないから頑張るか。フラゲのために。

まずトイレは自分で行くことにした。

初めだけ、看護師さんに着いてきてもらう。

まず起き上がれない。

3分位かけてやっとベッドに座る。

腹が痛い。傷で痛い。力が入らない。

でも起き上がっちゃえば割と平気。

お腹を押さえながらゆっくり歩く。

あ、歩くのは平気。スタスタ歩ける。

病室のカーテンを開ける。

びっくり。目の前トイレ。廊下挟んでトイレ。

歩く距離ベッド降りて便座に座るまで5m。近すぎる!

ここ覚えがあった。

じいちゃんも手術した後ここだったし、息子も気胸の時この階に泊まった。

あー、ここか。もうわかった。

あとは勝手知ったるなんとやら。腹を押さえながら飲水を取りに行く。帰り道は遠回りしようと別の所を曲がる。

「どこ行くの?そっちじゃないよ」

すぐハンターに捕まった。

そう、ご時世である。色んなとこ行ったらダメだった。歩くなら、10mの廊下を往復するのみ。

やめた。寝よう。思考はのび太。

そうしてるうちに息子が荷物を持って来てくれて充電器とイヤホンをゲット。もう怖いものは無い!

夕方には娘も来てくれてお喋りした。

「昨日学校で近くに救急車来たなぁーと思ってたら、おかーだったんかーい!」と。

元気そうで安心したと言ってくれた。

すまんね、子供に心配かけちゃいけないね。

ただ今回の防ぐ方法はわからないけど。

明日は来なくていいよって言っといた。何かあれば連絡できるし。

さぁて、降って沸いた休みだと思って満喫してやる!!!!!

お粥をもりもり食べるぞ。誰かの作ってくれたご飯は、病院のでも美味しい!

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今日の夕食はトンカツでした!

点滴も外れたし、充電器もあるし、さぁて、何かしら見よう(何?)


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この後、面白いことがあれば逐一報告します‎٩(๑>؂<๑)








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