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3連単で100万馬券を獲るコツがあるとすれば、それは競馬予想を止めることである

競馬新聞でデータを見比べて予想することを競馬予想というが、今ではお金をかけてJRA-VANを利用すれば更にカンタンなデータ分析をツールで行うことができる。

URA競馬新聞では、馬柱にあるデータを詳細に解析してグラフィカルに表示できる。これのメリットは退屈で時間のかかる作業をしないで済むという点にある。自分でやればデータ分析の手法を開発して、それから自分でレースや競走馬の見方をイチから見つける必要がある。

しかし、それでも分かることは限られており穴馬を特定することは強い1番人気を探すようには上手くいかないだろう。なぜなら、データは強さを基準としているからであり、大して強くない馬を認知するには向いていない。

強い馬1頭でも分かれば用途としては終わりであり、これらのデータで穴馬を見つけることは論理的に無理がある。それでも穴馬を買いたいのなら方法が1つだけある。それは長期的なプラス収支になる好走パターンに賭け続けることだ。

1番人気が6割の馬券に絡むのが競馬の統計的な事実であるから、穴馬を重視するなら必然とハズレ続けることが当たり前となる。ハズレ続けても買い続けることで長期的にプラス収支になるが、資金と精神的にはかなりツラい作業になるだろう。

また、過去のプラス好走パターンは必ずしもトレースするとは限らない。博労の間では競走馬のタイプが時代で変わることが常識となっている。それを理解しているからこそ、当日のデータ分析においてどの馬を買うべきかの判断ができる。

また、他の公営競技で競馬だけ異質なのは動物がメインであること。これにより人間の競技とは違って、競走馬の入れ替わるサイクルが速く尋常ではないスピードで変化し続けている。

また、レースも変化するため展開をピタリと当てることがカンタンにはいかない。このような変化の影響は強い馬であれば適応力の差によりカバーできるが、人気が下がるほど適応力が下がり好走域も狭まるため着順決定に大きな影響を与えている。

この点を抑えている人は軸馬と相手が決まればヒモは全頭に流すという人も少なくない。分かりやすい所から平たく買われていることを考えると、どう穴馬を買うのかという視点を持たない限り一生100万馬券の買い目すら買う機会は持てないだろう。

100万馬券を買えるようになるには、基本的に自分の強みを育てるしか道はない。そこから経験を積み直観を鍛えていくことで予想力をはるかに凌ぐ協力なツールとすることができる。このあたりは研究でも明らかになっていることであり、URA競馬新聞でもすでに書いてある。

いま行っている一大プロジェクトは当日のリアルタイムデータ分析である。当日を構成する情報は膨大であり、それらが影響しあってレース着順が決定されている。この作業を始めて2年くらいになるが、順を追って修練していかないとレース発走前までに分析を終えることができない。

少しずつ進展し効率化してきたことでコンテンツを増やすまでになっているが、ノビシロはまだまだある。どうすれば短時間で成長できるのかと言えば、とにかく小さくあえて失敗していくのが近道だ。AIだけでなく人も同時に実践で学んでいくことで理論が洗練され直観力も磨かれていくことになる。

これは他にやる人がいない無謀な挑戦ではあったが、そこからしか得られない深い学びがあった。常に背水の陣を取りギリギリの中で実践していくことを繰り返すのは精神的には大きな負担ではあるが、それでさえも慣れるのが人間の本質的な強みと言えるだろう。

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