あがりの重賞回顧録 #1「一強では終わらせない」

閲覧いただきありがとうございます!馬成あがりです♪

今回から新連載「あがりの重賞回顧録」をスタートさせていただきます🐎
この連載は、毎週の重賞を振り返って、印象に残った場面やこれからの展望などを主観たっぷりに語っていき、競馬のスポーツ性・物語性を共有できたらという趣旨のものとなっております🍵
上述の通り、私の主観(=想像や憶測)だらけで真実とはかけ離れてしまうかもしれませんが、その点も含めて楽しんでいただき、競馬を楽しむ一助にしていただけたら幸いです🌟

なお、レース映像はJRAホームページ(https://jra.jp/)の「レース結果」から確認することができますので、映像をチェックしながら読んでいただけるとより一層楽しめると思います♪

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昨日までの3日間にかけて、1日1つずつ合計3つの重賞が開催されました。

まず1つ目は阪神ジャンプステークス。かなりのハイペース、レコードタイムとなったこのレースを制したのはタガノエスプレッソ
2歳時には平地の重賞デイリー杯2歳ステークスを制するなど有力馬の1頭にも数えられましたが、その後は奮わないレースが続き、ダートでOPを1勝したものの、そこから2年間は勝ち切れず、活路を求めての障害転向となりました。
これが功を奏したのか、未勝利戦を2戦で勝ち上がり、その後も3戦でOP制覇と順調に駒を進め、遂に今回の重賞制覇…なんと5年10ヶ月ぶり、JRA史上最長間隔での重賞勝利でした。
誰よりももがきながら、諦めずに戦い続けたが故の勲章…スピードの出る馬場でコースも全く違いますが、レコードでの圧勝ということもあり、年末に控える障害GI・中山大障害での絶対王者オジュウチョウサンとの対決が楽しみになる、そんな1戦でした🐎

そして2つ目はローズステークス。3着までに牝馬三冠最終レース、秋華賞の挑戦権が与えられるトライアル競争を制したのはリアアメリア
1番枠から2番手を追走し、4コーナーから早めに先頭を奪ったまま後続を寄せ付けない快勝…昨年10月のアルテミスS以来の重賞制覇となりました。
このレースで驚いたのがなんといっても、果敢な2番手追走を選んだ川田騎手のレースプランですね。
勝利インタビューでも垣間見えていましたが、おそらくあの騎乗は無敗の二冠牝馬デアリングタクトを意識してのもの…豪快な差し脚を封じて勝つために、このレースで先行競馬を試したようにも思えます。
そしてその目論見は見事に成功。レースの幅が広がったこの馬であれば、ひょっとしたら三冠阻止もできるかもしれない…早め先頭で抜け出すリアアメリアとそれを猛追するデアリングタクト、その両者の対決の行方がすごく楽しみとなる1戦でした🐎

最後はセントライト記念。3着までにクラシック三冠最終レース、菊花賞の挑戦権が与えられるトライアル競争を制したのはバビット
スタートからスムーズに先手を取って、自分でペースを作っての堂々の逃げ切り…直線でのもうひと伸びも鋭く、ダービー出走組をねじ伏せての重賞連覇となりました。
こちらは「マイペースで逃げれられたから勝てただけ」という評価もありますが、前走も同じようにマイペースで今回も手をつけられなかったことを考えると、それ以上の可能性を感じずにはいられません。
思うに菊花賞は3000mと長距離のレースで、仕掛けてペースが乱れてしまえば仕掛けた側も共倒れする可能性があり、前回の1800m・今回の2200m以上に逃げ馬にはちょっかいを出しづらい状況になるのではないでしょうか。
そう考えると、3戦連続の逃げ切り勝ちということも十分考えられるし、無敗の二冠馬コントレイルにとっては最も脅威となる存在だと私は感じてならないのです。
今週の神戸新聞杯はおそらく、コントレイルに騎乗する福永騎手もこのことを意識しているはず。3〜4コーナーで早めに捲るか、それともまさかの逃げの手を打つのか…前哨戦で何を試すかも含め、菊花賞戦線に彩りを添える1戦だったと思います🐎

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(おまけ)うまなり基金の現況

うまなり基金は、noteの有料記事機能を投げ銭として利用して、投げ銭1件(300円)ごとに1口(100円)を積み立てていき、年2回のタイミングで積み立てた全額を引退馬支援の関連団体に寄付するシステムです。(次回寄付は2月の予定)

・前回からの支援口数→2口(トム様・御坂晴海様)
・総支援口数(第2期)→3口
・寄付対象金額(第2期)→300円
(参考)第1期からの総支援口数→24口

※「うまなり基金」および投げ銭の受付は、2022年7月に終了いたしました。記事を読んでくださった皆様、そしてご支援いただいた皆様、誠にありがとうございました!