見出し画像

皐月賞 全頭診断ランク付け



コース考察

中山 芝2000 右内
手前直線入り口辺りからスタート。1コーナーまで400m程あり先行のポジション争いは激しくテンは速め。小回りのため内前が基本的には有利であるが、ある程度ペースも流れるレースが多く捲り差しなどが決まりやすい。後方脚質は道中から捲り気味に上がっていかないと中々外から差しきれる展開にはならないだろう

全頭診断

ランク付けは馬券妙味もある程度加味したうえで付けておりますことをご了承ください

アレグロブリランテ牡・・・C

 前走少頭数ドスロー逃げ残り2着とかなり恵まれた内容。しかも押して押してハナを確保しており馬自身のテンの速さはそこまででもない。距離延長とタフな流れが想定される本番では厳しいだろう。おそらくハナも取れずに馬群に埋もれるか

アーバンシック牡・・・C

 スタートが下手で右回りのコーナーももたもたしており明らかに広いコースの方が能力を発揮出来るだろう。京成杯もスローを後ろからぶん回し、中山で33秒台の上がりを使ってみせたがどうにも立ち回りに難があり、ここでは持っている能力を出しきれずに終わってしまう可能性が高いと考える。後傾ラップしか経験していないことも不安点であり、タフな流れを経験していないのでここでは軽視しダービーで買うべきだろう。最後に追い込んできて5着くらいか。地力は相当に高いと考える

ウォーターリヒト牡・・・C

 過密ローテで10月のデビューからすでに7戦消化。後方からの決め打ちの競馬。前走は不利があったにせよ勝ち切るまでには至らなかっただろう。よくて3着争いというところか。平均ペースか前傾ラップかのどちらかになると思われるので後ろから脚を溜めて一発というのは可能性としてはあり得る。外回りコースで実績を積んだように直線の長いコースでかつ平坦コースが現状でのベストだろう。ただ人気しない割に終いの脚はしっかりあることはわかっているので3着付けで抑えておくのはアリだろう

エコロヴァルツ牡・・・A

 気性面でなかなか落ち着きがなく共同通信杯は掛かり通し、朝日杯はスタート後不利で下がったりなど向いていない面も多い。特に共同通信杯は掛かり通しで周りにも迷惑を掛けるほどで、直線に差し掛かった時点で他馬に比べかなり消耗してしまっていたことだろう。持っている地力としてだけ見れば高いものがあり、こういった気性面の問題から懸念されてかなりオッズ的にも人気薄になると考えているが、今回はそれなりにペースが流れると考えているので、抑えるとかなり反抗するこの馬にとっては向いた流れになると想定する。まだ能力を出し切れるレースを出来ておらず、この消化不良な2戦をこなす間に成長もしているのであれば余裕のあるローテ的にも本番もかなり期待できるのではないか

コスモキュランダ牡・・・B

 正直なところモレイラ騎手に替わったことでどのような競馬をしてくるのかがわからない。とりあえずこれまでに6/7で出遅れており後方からとなる可能性は高いだろう。切れる脚はないもののコーナーを駆け上がりながら持続できるパワーとスタミナをもっておりいかにも中山向きな馬と言える。懸念点としては出遅れて最後方付近からとなった場合、捲くろうにも中々緩まないペースを上がっていくのは厳しい上、多頭数でかなり外を回される可能性が高くG1で他の馬たちがレベルが高い中この馬だけが別次元の競馬を出来るとは思えない。実力伯仲のレベルの高いレースではロスは致命的となり着順に大きく影響するだろう。馬券を買う側の懸念点とすればゲートを素直に出た場合はそれなりにいいテンの速さをしているので好位に取り付いて過不足なく能力を発揮できる可能性がある点。モレイラ騎手であれば多少の出遅れならスッといい位置につけてしまう可能性は十分にあるだろう。予想をする側としてはデムーロ騎手の継続騎乗の方が楽ではあった

サンライズアース牡・・・B

 テンは遅く後ろからの競馬。新馬では少頭数で多少出負けしてそこから押してのハナ奪取なので本番では前にいけないだろう。前走は道中極端に緩んだところで捲りを決め先頭に立ちそのまま押し切り。スタミナとパワーはかなりのものがありそうだが、いざ多頭数の本番で相手が数段強くなる中同じ競馬を出来るかと言われれば難しいだろう。切れ味では敵わないだろうことから積極的な競馬をするだろうが外外を回されてロスが響き終わってしまうだろう。捲りきらずに動いた馬の後ろをついてくるような競馬をすることが出来れば馬券内も見えてくるか

サンライズジパング牡・・・B

 ホープフルSでは不利がありながらの3着。その時の鞍上菅原騎手が今回騎乗。積極的に押して好位をとり、そこからは馬のペースで脚を溜めながら競馬をして外を回されるロスがありながらも3着に粘り込んだ。基本的なスピードには乏しく、馬なりで追走していたらじわじわと順位を下げてしまうためやはりスタミナとパワーに長けた馬というところか。若駒Sもこの馬がものすごい末脚を使ったというよりは重馬場で周りの馬が極端に垂れたところをスイスイいつも通り駆け上がったというところだろう。スタミナに長けているので鞍上がしっかりポジションを取りきって好位で競馬を出来るのなら馬券内は見えてくるだろう。鞍上が菅原騎手なのが高評価

ジャスティンミラノ牡・・・B

 前走は前につけたがスタート自体が後手を踏んでそこから加速。そこまでゲートが上手いわけではなくそこは不安。レース自体も極端な後傾ラップで2戦2勝しており今回とは真逆になるので人気をするなら嫌っていくべきではあるだろう。気性面ではほぼ折り合い面に心配がなく素晴らしい馬なのだが、現状として皐月賞でしっかり走れるかどうかは全くの未知だと言って良いだろう。ゲートもそこまでよくないことから中団あたりの位置取りを想定するが過去2戦では揉まれる競馬をしてきておらず、想定よりも消耗してしまうことも容易に考えられる。臨戦過程を例えるならばホープフルSでのレガレイラに極端に似ており、不安要素も大きいが地力は高いだろうという困った馬でもある。馬券的には抑えておくべきだが軸とするには根拠が足りないだろう。ダービーで軸とすべき馬だろう

ジャンタルマンタル牡・・・AA

 初の2000で前進気勢が強い為ある程度流れた競馬の方が力を発揮できるだろう。基礎的なスピードが高いため追走に全く無駄がなく、コーナーから直線に掛けての300mほどでグンと加速して前を捉えることが出来る。長い脚を使えるタイプではないので最初に切れ味を発揮した時点で前を捉えられなければそこからの二の脚は期待しづらいだろう。一瞬のキレが全てであり好位を追走していてもしっかりと使うことが出来るので安定感はかなり高いだろう。馬体もまだまだ完成形が見えず緩さも伴っているので今後どのように成長するのかが楽しみな馬。前走の共同通信杯も直線が長すぎて終いはキレ負けをしているのでやはり小回りのほうが向いているだろう。前走は全く向いていない展開の中よく走ったと言える内容であったように思う。まず間違いなくダービーには向いていないのでここに照準を合わせてきていると考えてよいだろう

シュバルツクーゲル牡・・・☆

 除外対象馬。出走となれば追記

ジューンテイク牡・・・☆

 除外対象馬。出走となれば追記

シリウスコルト牡・・・B

 着実に成長している。特に前走は鞍上が強引に逃げの一手を打ったわけではなく、馬の出がよくテンも加速が自然とついてのハナ取りだったので価値がある内容だっただろう。このメンバーの中では相対的に脚が切れる馬ではないのでやはり優位なポジションで競馬をしたい。ハナで緩めのペースを作りながら折り合っており気性面での心配はないだろう。序盤に無駄な消耗がなかったことからレース後半でも脚が上がらずしっかりと3着に残すことが出来た。本番では番手あたりで前をマークしながら競馬が出来れば面白いだろう

シンエンペラー牡・・・B+

 前走はトロヴァトーレの煽りを受けてロスもあったか。3コーナー辺りでの手応えが悪く、右回りのコーナーを苦手としている可能性はある。弥生賞のラスト3F目は11.7でホープフルは12.4とかなり差があり、緩んでの追走ならついていけるが弥生賞ではかなり速くなったのでついていけなかった。結果として4角からかなり追ったにもかかわらず直線に入った時点で差を付けられており、差し損ねる形となった。十分強いのだがどちらかというと広いコースのほうが向いているか。ホープフルは展開と位置取りがこの馬に向いておりいい抜け出しを出来たがソラを使ったので頭から買うにはかなり難しい

ダノンデサイル牡・・・C

 かなりの能力を秘めていると思われる馬。前走大外枠から中団前目に取り付けたのは地力が高いこの馬にとってはベストに近い枠であり、距離ロスはかなりあったが外を回しながら徐々に加速してしっかりと差し切った。内が有利な展開であるがズブさを見せるこの馬が内枠に入ったところで仕掛けどころで踏み遅れる可能性は高かっただろう。京都2歳Sも直線での不利がなければ突き抜けていただろうが如何せん加速までに時間が掛かるので広いコースの方が向いているだろう。内枠などに入ってしまうと操縦性の難しさからおそらく最後方から展開待ちのような競馬になると思われるのでここは割り引いて考えたい。持っている能力は相当高い為、馬券内まで入ってくる可能性はあるが狙うべきはダービー

ビザンチンドリーム牡・・・C

 出遅れ後方からを2戦続けながらも2勝している馬。持っている能力としては素晴らしいが加速力もそこまでではなく小回りに向いているとは考えづらい。きさらぎ賞も評価が高いのだが、今の京都は指数が高く出やすい傾向にあるため過度な評価は禁物。このレースに出てきた馬で勝ち上がったのは現状インザモーメントがアザレア賞を勝ち上がったのみであり、展開的に向いてなかったにしてもこのメンバーをハナ差で差し切ったという評価までしか出来ないだろう。今回はコース的にも向いていないと思っており広いコースで末脚を活かす競馬が向いているだろう

ホウオウプロサンゲ牡・・・B

 若葉Sを2着。押してハナを奪ってレースを有利に進める。少頭数でスロー逃げと展開としてはかなり向いたが、終いの脚が中々落ちずに勝馬に辛勝のイメージを与えたのはこの馬が想定外に粘り強かったということだろう。アイビーSで強さを見せたように自分のペースで逃げられれば強みを出せるということだろう。番手や中団から相手を交わす脚はないので本番では確実にハナを取りに行くだろう。取れなかった時点で馬券的には終わりだと思っていい。内枠必須

ミスタージーティー牡・・・A

 前走は我慢が利いて馬のペースで競馬を出来たことから決め手を発揮できた。緩めの流れではあったが終いをこの馬自身はおそらく加速ラップで差し切っており、いい内容の競馬を出来た。少し物足りなく映るのはホウオウプロサンゲが頑張っていたからであり割り引くような内容ではないだろう。今回もスタートさえ決まれば比較的流れたペースの中を追走することが出来、折り合い面ではそこまで心配する必要もないのではないか。中団辺りでいい流れで追走出来れば決め手はしっかりあるので馬券内も見えてくるだろう。共同通信杯は特に参考にする必要はない

メイショウタバル牡・・・B

 前走毎日杯では最初に多少促したものの馬自身のスピードが速く無理なく先頭を取ることが出来た。多少行きたがるも比較的楽に抑えることが出来、脚を溜めることが出来た。スローを自分で作り出しかなり有利な展開となった。加えて当日は芝が重く他の馬が内を避けながら馬場の真ん中を通ったのに対しラチ沿いをスイスイと伸びてみせた。例えば他の馬たちの凡走が相まってこの馬が楽勝したのならわかるのだが、重馬場考慮とはいえ指数面でもかなりの高水準の時計が出ておりたまたまだと否定するには難しいほどの内容ではあった。とはいえ懸念される材料も多く、激走からの中2週のローテ、初の関東輸送、フルゲートのタフな競馬、3度騎乗しているとはいえ極端に強かった前走乗れていない浜中騎手などそこまで上詰める要素がなく軸として考えるのは厳しそうか。前走は道中まったく圧が掛からず伸び伸びと競馬を出来ており、さすがに同じようなパフォーマンスは期待できないだろう。人気もするだろうことから印は下げておきたい

ルカランフィースト牡・・・B

 前走は内枠からドスローをうまく追走し、風も避けられる位置を取れたのは大きいだろう。ただシックスペンスとほぼ変わらないレベルで恵まれていたのにもかかわらず、コーナーで置いていかれてしまったのは瞬発力不足だろう。今回はどちらかというとタフさを求められる競馬となるだろうことから前走とは内容も一変する可能性は残しているタフな若竹賞を展開が向いたにせよ外からぶち抜いた脚力はまだ前走ではみせていないだろう。ここではほぼ人気しないと考えているので3着辺りで抑えておくべき馬だろう

レガレイラ牝・・・B

 ホープフルS覇者。勝ち方がかなり強く、外を回してきたにも関わらず終い0.5秒の加速ラップで差し切った。当日は3コーナー辺りから内の状態が悪く、残り3F目のラップがかなり緩んだことから外に開く馬群となり、真ん中辺りにいたこの馬は荒れたところを避けながらスムーズに外へ誘導され直線で一気に差し切った。体力をロスする場面がほぼない完璧な競馬だったと言える。コーナーで緩んだながれになったことにより馬群の前後が詰まり、差しやすい展開になったとも言える。ゲートは出負けして後方からとなっているので本番も似たような展開となるのであればロスが大きくなる可能性も高く軸としては扱いづらい。何よりホープフルで完璧な競馬をしたルメール騎手は落馬負傷により騎乗できず、未だに鞍上が決まっていない緊急事態となっているのが最大の懸念点か。候補としては北村宏司騎手や大野騎手辺りが現実的ではあるがどちらもテン乗りでゲート難の馬でG1を勝ち取るのは難しいだろう


厳選穴馬

今回推奨する穴馬3頭を紹介します。想定オッズはnetkeiba様の月曜時点における想定オッズですのでそこまでの信頼度はございません

・ミスタージーティー(想定オッズ11番人気25.5倍)
・エコロヴァルツ(想定オッズ12番人気28.3倍)
・ルカランフィースト(想定オッズ18番人気65.5倍)


貴重なお時間をいただきましてありがとうございました
よろしければフォロー、スキなどをいただければ励みになります
それでは失礼いたします


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?