チューリップ賞 全頭診断
コース考察
阪神 芝1600右外A
向こう正面中腹から外を回って終いは470ｍ程の直線。残り200で急坂。基本的にはそこまで流れることは多くはなく瞬発力勝負の傾向が強い。前脚質は最後の坂で苦しくなり平坦な京都などに比べると多少差しが届きやすいか
ペース想定
今回のメンバーでいくと明確に前に行きそうなのは1,2頭、そこから先行の位置を取りに行く馬が数頭。あとは馬なりでその日の判断で位置取りが変わるといったところだろう
ペース的には比較的落ち着くと考えられる
全頭診断
イツモニコニコ牝３
気性面で問題があるか逃げ勝ったレースも先頭に立ってから鞍上が緩めようとしても制御が効かず折り合いに苦労した。ゲートの出が悪く大体出遅れ気味になるので今回逃げを選択しようとしても厳しいか。1400を使ってきて折り合い面に課題が見られる馬なので延長+相手強化はかなり厳しいのではないかと考える
エポックヴィーナス牝3
馬群でも問題なく脚を溜められ、じわじわと外に出しながら進路を確保する様もスムーズで操縦性の高い馬だろう。ある程度流れたレースで結果を出しており、新馬戦では今回と同コースにてかなりのスローからの瞬発力勝負となったが上がり７位の６着という結果に終わった。しかしそれは外伸び馬場の中内の馬群にいた問題などもあるので一概に瞬発力がないとも言い切れない。この日は阪神JFがあった週でかなり外目の馬が伸びる馬場であり、内の馬群にいたこの馬にとっては厳しい流れだったが最後まで脚を使っていた。崩れにくい馬で操縦性も良いため、まだ気性面などで幼いメンバーが多い中では着を拾う可能性は十分あると考えられる
エラトー牝3
テンはスムーズで逃げ競馬を出来るようになってから内容が改善。今回も前から行くだろうがハナを取り切れない可能性も十分にある。基本的に緩い流れの中での逃げで好走してきた分マイルになると忙しくなり、相手関係も強化されることから厳しい内容が想定される。馬場が極端に内有利などの状況になっていれば抑えたい
ガルサブランカ牝3
左回りで素晴らしいキレを披露しているが右回りでとなると未知な部分もある。しかし外回りの直線が長いコースなのでそこまで心配しなくてもいいだろう。前走は外枠からの競馬になり行きたがる面を見せた。この辺りは改善が必要だが、ペースが遅すぎた可能性もあるので重賞の普通の流れであればちょうどいい流れになる可能性は十分ある。前走差しきれなかったのはそういった気性面の影響も大きかっただろう。掛かりながらも鞍上が上手く乗り経験を出来たので上積みは期待できる。継続騎乗もそのような面から◎
ドスロー２連戦で時計をもっていないことを怖いと見るか伸び代、妙味と見るかで評価が分かれる馬だろう
ショウナンマヌエラ牝3
テンが速くハナを取りそうな１頭。押して強引にハナに立ったわけではなくスタートと加速がスムーズで労せずしていい位置を取れる点は評価。しかし前走などをみても緩いながれから前に付けられたこの馬に向いた流れであり、スロー逃げをしたのならもう少し上がりの脚をしっかり使いたかった。アルテミスの上位４頭は強く、それについでの５着は評価はしたくなるが今回も似たような形になるだろう
スウィープフィート牝3
前走はゆるい流れだとわかると内からスイスイポジションをあげた好騎乗。伸びない内を通したことと我慢して真ん中を割ってきたほうが良かったかは判断しかねる。外伸びで内がガバっと空いていたからこそ出来た騎乗であり、テンも遅く不器用なこの馬は今回は外外を回すような競馬になるだろう。能力が高いことはわかっているので鞍上が変わることで競馬にどのような違いが生まれるか楽しみ。当日は馬場のどこが伸びるのかを見極めたい
スティールブルー牝3
前走は追走に苦労しコーナー外外を回らされたのが致命的だった。全体的に緩んでいたコーナーでも加速していく様子はなく小回りはそんなに得意ではないだろう。中山で終いが加速ラップで終わっているように前の馬が残り300くらいまで脚を溜めておりあの状況から後ろから差すのは不可能。今回のような外回りコースのほうがいいのは確かだろうが現状そこまで突出した実力は感じられない。掲示板内は安定して確保してきそうな馬である
セキトバイースト牝3
前進気勢が強く赤松賞では馬群にいても常に口を割っており終いのキレに影響しただろう。今回もそんなにペースが流れそうではないのでこの舞台には不向きな一頭と言えるだろう。しかし前走は中盤がかなり緩んだ中で切れる脚を使って2着になっており一定の脚は持っている可能性はある
タガノエルピーダ牝3
前走はG１で前目からの積極的な競馬。展開としては直線で伸びる外にしっかり出せたことが大きかった。しかし本来ならばこのような競馬よりも中団くらいから末脚をしっかり活かす競馬のほうが向いていそうな感じもする。厳しい流れでも緩い流れでも対応が出来そうで、わざわざポジションを取りに行かなくても出たなりで脚をしっかり溜められれば相応の結果がついてくるように思える。軸にしたい１頭
ハワイアンティアレ牝3
小回りではコーナリングに難がありスムーズに加速出来なかった。２走目で中団につけられるようになっており成長を感じる。前走もゆるい流れとはいえ加速ラップで走っており、外回りで直線の長い阪神では上積みを見込めそうな一頭。なぜか小回りで２戦しており、前走は馬場も渋く時計も出るような展開ではなかったため底は見せていないだろう。ヒモには入れておきたい
ヒヒーン牝3
前走は促さず出たなりで競馬をしておりマイルでもそのような形になるだろう。おそらく中団からの競馬になり終いの脚も使える為健闘はするかもしれないが1600でキレを最後まで持続させる体力はないと思われる
フルレゾン牝3
新馬戦をみると展開さえ向けばスティールブルーと多少近い脚を使えるというのは物差しになるがやはり地力面で上位層とは劣るか。馬群に入れると掛かる傾向にあるのか次は極端な競馬をするだろう。しかし緩いペースを想定しているので後ろからぶん回しなどをされてもそもそもスティールブルーより後ろから0.1遅い脚を使うくらいなので厳しいだろう。ペースが速くなる想定をしている方はヒモに入れておいてもいいだろう
ブルーアイドガール牝3
前走は好スタートから控えてやりたい競馬をしたようにみえたが完敗。中々言い訳をつける部分もない。強いて言うなら外を回しながら直線に入るときに膨らんでしまいロスがあった。しかし阪神の外回りも似たようなものでかなり厳しいだろう。一変するとしたら前走はそもそもコンディションが整っていなかったとするかパワーが必要だったこの時期の京都に全く合わなかったとするしかない
ミラビリスマジック牝3
二戦続けてかなり強い競馬。新馬戦ではスタート後に挟まれて１列下げる不利があるも直線で１ムチいれるとグンと反応し快勝。前走は馬群に入れて行きたがるシーンも目立ったが折り合いをつけて中団からの差しを決めた。直線では逃げ馬がヨレた事により不利を受け加速が止まるも前が開いてからムチ一発で再加速しきっちり差し切った
前進気勢も強く乗り難しい面もあるだろうことから継続騎乗はプラスだろう。中山を連戦で使ったことからいまいち能力の上限がわからず、軸にするには未知な部分が多いとは思う。個人的にはキズナ産駒ということもあり緩いコーナーで直線が長くなることはマイナスだとは思っておらず、更なる力を発揮してくれることを期待したい
ラヴァンダ牝3
前走も特に不利もなくいいスタートをきって好位につけての力負け。さらに相手の力が上がる条件では厳しいだろう。前からの競馬をすると思うのでペースがあがっても厳しい競馬になりそう。馬場が完全内前有利など傾向が見えれば内枠でヒモに入れる
ラーンザロープス牝3
かなり判断が難しい馬。小回りを多く使ってきていることから瞬発力というよりはパワー型で今回のような終いの勝負には向いていないだろうとは判断したい。上がりの掛かる前回のような競馬はベストに近い内容で、今回のレースへは繋げづらい。サフラン賞もあれだけポツンをしたらある程度能力のある馬であれば上がり最速を使うのは当然（しかも最内から直線外に出す超経済コース）であり評価できるものでもない。今回は合わないと判断したい
ワイドラトゥール牝3
もっている脚はかなりいいものを持っているがさすがに戦ってきた相手が楽な感じが否めない。ゲートの出が悪く後方からになってしまうので軸には出来ない。ヒモで買うならいいだろう
馬券考察
想定：上位決着
ペース的にはやや落ち着くと考えられ、瞬発力勝負の想定となる
個人的にはタガノエルピーダ、ミラビリスマジックの二頭を軸で考えたい
ミラビリスマジックはやや未知な部分はあるが現在の想定オッズでは５番人気であり、このオッズのまま買えるなら是非とも軸で考えたい一頭
穴目のところからはエポックヴィーナスとハワイアンティアレを推したい
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