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桜花賞 全頭診断



コース考察

阪神芝1600右外B
最初のコーナーまでの距離は444m。ゆったりとした流れになることが多く、4角を下りながらの瞬発力勝負になりやすい。馬場状況によるがロスなく内を回した馬での決着が多い。外々を回すような騎乗では内でロスなく立ち回った馬には中々及ばない

馬場考察

週末にかけてくもりや雨がところどころあり、当日も降水確率が60%あったりもするので良ではあるがやや渋った馬場というところだろうか。いくらでも変動しそうなので当日は特に注意して見極める必要があるだろう


全頭診断

☆は抽選対象馬

アスコリピチェーノ

 阪神JF覇者。クラシックが阪神JFと同条件で行われる桜花賞からスタートするため、阪神JFでの実績はとても高く評価され、ローテーションも今や王道とされる直行ローテなので特に明確な不安点はないだろう。少なくともステンボッシュやコラソンビートなどと同格以上の強さを持っていることは確か。間違いなく上位の一角であり、内目の枠を確保できれば馬券内は堅いだろう

イフェイオン

 前走は常に外を回されるロスがありながらも4番手から直線抜け出して後ろからの追撃を交わす。このレースは3,4角でかなり緩んでおり、ほぼ直線だけの競馬となり終い1Fが加速ラップという特殊なレースだった。上がり最速馬は捲りを仕掛けた為、長い距離を追っているがこの馬はまともに追ったのは直線だけ。体力を十分に残した状態でなんとか残したがやはりキレはそこまではないか。外目の枠を引くことが多く、今回内目の枠を引ければかなりの上昇を見込めるか。新馬戦ではスローを後ろからの競馬をして上がり最速を使いはしたが今回のメンバーの中で通用するかと言われると疑問ではある。この馬としては多少流れて上がり34秒台後半くらいでの決着が望ましいだろう。ややゆるい流れを想定される今回は割引か 

エトヴプレ

 前走1400を逃げ切っての重賞制覇。直線でもコラソンビートを寄せ付けずの完勝だった。しかしラップ的にはかなりの前傾ラップとなり、後半は全体的に緩やかに失速する流れとなっておりこの馬に向いたというところだろう。本番では200延長で比較的緩めの流れが想定されるので、この馬が刻んだようなラップにはなりづらいと考える。とはいえまだまだ未知数であり、ポジションが取れるということは強みなので内枠に入れば抑えておく必要はあるだろう

キャットファイト

 前走荒れている内に突入して周りよりも明らかに距離を稼ぎ勝利。本来はダート血統と言われるように本質的には渋った馬場のほうが相対的に強みを発揮できるのだろう。あとは揉まれ弱いのか単純にスタミナに課題があるのか、後傾ラップで結果を出して平均ラップではなかなかいい脚が使えていない。新馬戦に関してもそうだが一度掛かる素振りを見せると極端にパフォーマンスを落としている印象。前走に関しては枠とコース取りでかなり恵まれていたというか自分の強みを活かせてしまったのでそこまで評価はしていないが、前目のポジションを取れるようになったことからいい枠にさえ入ることが出来ればこの馬に向いているのではないかと考える。阪神JFはいいスタートをきったのに押さえつけられたことで馬の前進気勢が悪い方向に向いたと考える。全てがうまく回ればアスター賞くらいの強さを見せる可能性がある馬なので抑えておいてもよいだろう。緩い展開を前で脚を溜めてというのが理想なのだが気性的にそれを実行できるのかというのが最大の懸念点

クイーンズウォーク

 いまだ底が見えず、ゆるい流れでも掛かる様子もなく楽に追走できるのが何よりの強み馬なりでスタートをきって脚を溜めながら追走するのがこの馬のパターンなので立ち回りとしては中々難しい。とはいえ外をぶん回すようではほぼ勝てないので内でじっくり脚を溜めてスターズオンアースが勝ったときのような競馬をしなければ難しいだろう。それよりも後ろの位置取りになる可能霜高いので馬群を縫って出てくる必要があり、結果として勝つことはあっても軸で考えるとなると想定1番人気の現状では難しい。鞍上がスターズオンアースで制した川田騎手ということもあり、いい枠を取れれば似たような内容になるだろう

コラソンビート

 前走は痛恨の内容でタフな流れに対応しきれずエトヴプレに先着を許したが、1400で前傾ラップという今回とは全く違う流れになったためよく頑張ったほうだろう。阪神JFでは先着された2頭より枠も外で道中もこの馬が外から回していく中を内からロスなく立ち回っていたのでほぼ差はないと考えている。前哨戦で負けたことが想定オッズにも大きく響いてそうで現在6番人気となっており、いい枠を引けるなら全力で行くべきだろう。距離的にも1400がベストとは言われているが、内をロスなく立ち回ることが出来れば十分にもつだろう。まずは内枠を引くところから

シカゴスティング☆

 前走は逃げようとしたところ内にさらにテンが速い馬がいたので番手で競馬をさせようとしたところ思いっきり掛かってしまい阪神JF逃げたことが悪い方向に行ったか。フェニックス賞などでも同じように番手で競馬を教えていたが、鞍上の重心が後ろになることもなく、うまくなだめながら最小限のロスで競馬を出来ていたように思える。今回に関してはまだ出走できるかどうかもわからないが、どうしてもハナを取りに行くような競馬になるのならペースが上がってしまうかもしれない。しかしその場合は馬券内に残ることは出来ないだろう

ショウナンマヌエラ☆

 前走出遅れたが展開的には後方にいた馬に完全に向いており、コンディション不良などでないのであればそもそも実力不足と言わざるを得ない。本来は逃げる馬だったとしても、強いのであれば後ろからでもある程度は使えるはずなので14着はいただけない。アルテミスSなどももっといい脚を使えていたら勝ってもいいペースだったが惨敗しているのでこの舞台では地力不足だろう

スウィープフィート

 前走はかなり展開が向いての差し切り勝ち。とはいえ流れたペースのなか、しっかりと脚を溜めて勝ちきったことには価値があり、時計も優秀だった内枠からあえて外をぶん回していることからも器用な馬ではないことは十分に伺えるので今回の舞台でも同じように立ち回るのであれば、同じ脚力をもった内からロスなく立ち回った馬には敵わないだろう。内を立ち回ったエルフィンSも内に膨大なスペースがあったからであり、馬群を縫うような小器用な立ち回りは難しいか。ここで頭を取ることはかなりの上昇が必要となるだろう

ステレンボッシュ

 前走は内目の枠からうまく脚を溜めて直線もスムーズに出せた。ズブいところがあり、促してからスピードに乗るのに時間がかかるため後手を踏んだりしてしまうと途端に凡走する可能性は十分にある。今回は鞍上が乗り替わりとなるため、モレイラであろうと多少割引か。この馬に関しては最内枠などよりもは真ん中あたりでうまく立ち回れる枠の方がよいだろう

セキトバイースト

 前走ワンペースでタフな流れを作り出しうまく逃げ粘っての2着。ややタフな馬場とワンペースの競馬が噛み合い先行勢が全滅しこの馬のタフさが向いた展開を作り出せた。それまで逃げの手は打っておらず、この馬の新しい一面を確認できた。瞬発力はないので本番でも前から行くことになるだろうが、今回はメンバーレベルが格段に上がることから前走のような全てが向いた展開を作り出せるとは考えづらい。少なくとも内枠がほしい

セシリエプラージュ

 前走は外から回したにせよ先行勢に厳しい展開となりある程度差しに向いた展開だったと言える。内に待機していた馬たちは軒並み詰まっており、比較的早めから外に出して進路を確保していたこの馬に向いての3着だったと考える。馬格が足りず、密集での競馬は厳しいところがありそうなので本番でも前走のように外を回していくのであれば馬券内に入ることは難しいだろう

チェルヴィニア

 まだ月曜時点では鞍上が決まっておらず。ここはオークスまでを目安に考えると戸崎騎手あたりになるか。馬自体の能力はかなり高いものがあり、まず間違いなく長くいい脚を使う能力には長けている。前走は少し出負けしたがその後の加速がスムーズなので少なくとも中団辺りは確保出来るだろう。今回も緩いペースが想定されるとはいえ、これまで広いコースの少頭数ドスローしか経験してきていないのは予想をする側としては明らかにマイナスで、軸とするには根拠が足りなくなってしまう。少なくとも1つは右回りのレース挟んでここに望んでほしかったというのが正直なところ。アルテミスSの加速ラップを楽に出していることから1頭だけずば抜けて強い可能性もあり、あとは調教や当日の様子から成長具合を判断するしかない

テウメッサ

 前走はインを突いたキャットファイトに全てが向いた流れでありそれを追い詰めての2着なので全く問題ない追走力に多少疑問符が付き、レースレベルが上がったときに中団辺りの位置をスムーズに確保できるか。新潟未勝利で負けたレースも2000mで比較的厳しい流れになってしまい、ずっと外を回していたことからノーカンでいいだろう。むしろこの敗戦により陣営はマイル路線に絞ることが出来たと言える。まだ底を見せてはおらず、内からうまく立ち回ることが出来るのならば馬券内に入ってもおかしくはないと考える。現在の想定14番人気であるなら積極的に抑えておくべきだろう。初輸送となるのでその点は懸念すべき

ハワイアンティアレ

 前走はかなり展開が向いたと言える。前に取ってはかなり厳しい馬場と流れで後方脚質に向いた流れになったのだが、内目に馬が密集して同じ脚質の馬がかなり詰まっている中をこの馬の前だけポッカリと道が開きスムーズに最短距離を通ることが出来た。あのコースを通って抜け出してくるならば少なくとも外を回してきたスウィープフィートは交わすくらいでないとここでは通用しないだろう

ボンドガール☆

 新馬戦が抜群に強く、持っている能力としては疑いようがないだろう。前走は出遅れから道中掛かり通しであり問題点も多かったが2着にまとめてきた。抽選対象でありまだ出られるかはわからないが気性面での成長があるならばかなりの好走まで期待できる。半年ぶりや気性面の問題、初輸送など懸念点も多く、出られることになったとしても調教や当日の様子などを冷静にみて判断をしたい

マスクオールウィン

 前走は内で位置していた馬たちのレベルが低く3から4コーナーに掛けて全くペースが上がらなかったため捲りを仕掛けたこの馬はかなり外外をぶん回させられることになった。とはいえ展開的には捲りが成功したので向いたとも言えるだろう。中山で残り1Fが加速ラップになっており、如何に特殊なレースだったのかがわかるだろう。もともとは1200を主戦としてきた馬であり、脚の使い方も直線の長いコースよりは中山のような小回りコースの方が向いているだろう。とにかく未知な部分が多いが割り引く要素の方が多く馬券内に入ってくるまででは無いと考える

ライトバック

 前走は直線で多少寄られたにせよほぼロスなく京都の馬場の良いところを通した形となった。倒したスウィープフィートは馬場の悪い内を通すロスの多い競馬をしており、展開的にはこの馬のほうがより良い内容で競馬を出来たと言っていいだろう。スローからの決め手には向いていると言える馬ではあるのだが気性的に難もあり中々能力を発揮しきれていないか。大舞台では気性面で甘さを見せる馬は割り引いて考えたほうがいいだろう

ワイドラトゥール

 前走は展開が向かなかったにせよ実力があった馬は先行していても掲示板に残しているので地力面で足りなかったと言えるか。2勝したのはどちらも馬場が時計的に渋りがちで後傾ラップのレースなので、比較的軽い馬場の阪神では厳しいか



馬券考察

実力伯仲枠次第
今回のメンバーは高いレベルでの実力伯仲と言えます。そのレベルの馬が少なくとも4,5頭はいると思われるので地力不足と思われる馬は馬券内に飛び込んでくる可能性は低いといえます。ある程度いい馬場でやれるのであれば内目の枠からロスなく立ち回った馬が上位を占めるのかなと考えます

ここでは私が考える穴馬を3頭紹介して失礼させていただきます。ですが今回に関しては上位の実力が高いと考えていますので上位6,7頭以内で馬券を組むのが最善かなとも思います

今回の穴馬は
・コラソンビート(現在想定6番人気な為、一応穴馬として扱います)
・エトヴプレ
・テウメッサ

の3頭を挙げさせていただきます



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