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崇高なる馬券術4時間目【予想】とは

こんにちわこんばんわ うまっこ倶楽部です

今回はある意味 私が一番言いたい事を話す回 になります。

【予想とは】

そもそも予想とは何でしょう?

今から10数年前、無職であった私が【何故 競馬で食べていこう】
と考えたか
 をお話しなければなりません。
自分語りが好きな奴だな と思われるかもしれませんが、【予想】
についてお話するうえで外せない事 なのでご了承いただきたいと思います。

それまで競馬について殆ど知識がなかった私が手始めに取り組んだのは
システムを理解する事でした。
1.控除率(テラ銭)
2.パリミーチェル方式である

大まかにはこの2つ。控除率は多くの方がご存じの通りですよね。
券種によってそれが異なるなら極力控除率が良い(80%戻しの)
券種で勝負する必要があり、そしてその20%を跳ね返すだけのロジック構築が出来るか否か を検証し続ける必要がありました。

パリミーチェル方式 というのは初めて聞いた方も多いかと思いますが
非常に重要です。重要にもかかわらず 殆どの方が意識してないのです。
その時点で 競馬(馬券)は甘いんだな という事も分かるんですけど。
パリミーチェル方式とは
投票券の総売り上げをプールし、興行主はそこから一定割合を差し引き、残りの金額を勝ち投票券に配分する方法です。
つまり1.と2.は連動するのですが、競馬では券種毎の売り上げをJRAがプールし、券種毎の控除率(単複なら20%)を差し引き 残りの金額を的中者に分配する という方式の事です。

なーんだ。言葉は知らなかったけど 仕組みは知ってるよ

という方が殆どではないでしょうか?
そこで終わるようでは全く競馬攻略に貢献しません。
パリミーチェル方式である という事実は非常に競馬予想において重要なのです。

簡潔に言ってしまいますが、もしブックメーカーのようなブックメーキング方式を競馬が採用していたら 私は競馬でどうにかしよう なんてこれっぽっちも考えずに 普通にアルバイトか何かをしていたと思います。
ブックメーカー方式というのは
ブックメーカー(公認馬券取扱業者)と客との間で決められた賭け率に応じて、勝ち馬を当てた客が払戻金を受け取る方式。つまりブックメーカーの払い戻しは、馬券を買った時点でのオッズによって払い戻されるので、例えば10倍のときに買い、最終オッズが5倍に落ちていたとしても10倍で払い戻される ということです。

パリミーチェル方式だと競馬で食べていく事を考えられて
何故 ブックメーカー方式だと競馬を諦めちゃうの?
と感じた方。

パリミーチェル方式 というのは 
少数のセミプロ級も含めた一般ファン VS 私
ブックメーカー方式 というのは
多数のプロが設定したオッズ VS 私

ということです。皆さん こんな事考えずに競馬してるでしょう?
私は 馬券を初めて買う前 に これを1年考えた のです。

臆病だ と言われればそれまでですけど、ギャンブルは用意周到にやっても
イレギュラーは常に起こるもの なので準備し過ぎて困る事はないのです。

さて 話の続きです。
パリミーチェル方式 
少数のセミプロ級も含めた一般ファン VS 私
ブックメーカー方式 
多数のプロが設定したオッズ VS 私
と言いましたが 実際にはここに控除率が入るので
少数のセミプロ級も含めた一般ファン+控除率 VS 私
ブックメーカー方式 
多数のプロが設定したオッズ+控除率 VS 私
となります。プラス収支を叩き続けていくには

少数のセミプロ級も含めた一般ファン+控除率<<私
でなくてはなりません。となると
ブックメーカー方式の
多数のプロが設定したオッズ+控除率<<私
では 勝てる気がしない のです。

だから パリミーチェル方式である ということが
非常に重要なのです。

言い換えれば アホばっかりの競馬ファン相手なら
控除率を差し引いても100%の回収率を目指せるんじゃね?

ってところが【競馬で食べていけるかも?】と10数年前に考えた始まりでした。

これを書く(言う)と ムカっとしてしまう競馬ファンは多いでしょう。
競馬ファンはすぐ脊髄反射してしまう傾向があります。
誰も 【うまっこは優しいなぁ・・・】とは思ってくれないのです。
辛く書くのは優しさなんですけどね・・

さて、素人相手(パリミーチェル方式)なら控除率の壁を越えてでも
プラス域に持っていけるだろう
 と判断した背景ですが、これが今回の
テーマである【予想】とは? に結び付く訳です。

皆さん(一般の競馬ファン)は【予想】というと
(1着馬を当てるものでしょ?)
(馬券内に来る馬を予想するものだよね?)
などとなります。 【他に何があるんだよww】
なんて思う人もいる
でしょう。

ハッキリ言います。ブックメーカー方式=
つまりブックメーキングのプロ予想家で そんなものを【予想】
という人はいません
。いたとしたらクビになるかそのブックメーカー会社は
倒産します。つまり パリミーチェル方式で競馬を楽しんでいる日本のファンの殆ど9割9分以上の人々は ブックメーカー会社ではクビ宣告される存在なのです。

と 同時に だから私は 10数年前 「競馬で食べていくかな」 と思い至る事が出来たという事でもあります。

私が考える 厳密な意味での 予想 というものは
各馬の適正オッズ(トゥルーオッズ)を出来るだけ正しい値で
算出する
  たったこれだけ です。

そして 馬券で食べていく というのは 
適正オッズ(トゥルーオッズ)から実際のオッズを引いて
期待値(期待感値)の高い馬を購入し続ける作業
の繰り返し

ということになります。

ここからは 実際のレースを例に出してお話していきます。
予想動画の中で出した 22年大阪杯で考えてみましょう。

画像1

5頭プラス1頭 という話をしました。
各馬が 前走までの能力を発揮する という前提の元で
動画の中で
⑥エフフォーリア>0.16秒>④ジャックドール=⑭レイパパレ
>0.3秒⑩ヒシイグアス<0.1秒⑤アカイイト<0.4秒⑧ポタジェ

というところまで出したと思います。
実際この評価が正しかったとしても このままのタイム差&着順で
決まる事は極稀です。展開などで変わる というのも勿論ありますが、
各馬が 前走までの能力を発揮する という前提それ自体が非常に
難しいもの
 だからです。パフォーマンスを大きく上げてくるケースもあれば、大きく下げるケースも当然あります。それは走ってみないと分からない部分でもあるので 逆に言えば無視してもいい

なので 基本的には 前走までのパフォーマンスをここでも披露してくれる
という前提でOK。そう考えると 私評価としては 一番勝つ可能性が高いのが⑥エフフォーリア となるのですが、勝率としてはざっくり
⑥エフフォーリア=28%
④ジャックドール=22%
⑭レイパパレ=21%
⑩ヒシイグアス=9%
⑤アカイイト=7%
⑧ポタジェ=4%
他馬=9%

こんな感じの見立てでした。世間一般の【予想】で良いならば
◎⑥エフフォーリア
○④ジャックドール
▲⑭レイパパレ
△⑩⑤⑧
で終わりです。

実際 殆どの プロ予想家 と呼ばれる方々(自称含め)が
どの馬が勝つ(着内に来る)か だけを考えて印を打って
当たったハズれた で一喜一憂してると思いますが、
これは【予想】とは言えないと思うんですよね。

というか もうぶっちゃけちゃいますけど
当てるだけ なら 皆さんも日本一の予想家になれます
何の努力もせずになれます。
全部のレースを一番人気から順番に印を振っていけばいいんです。
これだけで 長期なら どの予想家よりも的中率が上になります。
基本的に 1番人気に◎を打ち続けた人がいた場合、それよりも
的中率で上回るロジックなんて存在しない
んですよ。これ非常に重要です。

なのに皆さん 「あの予想家はよく当たる」
「あの予想サイトは凄い的中率」とか 噂を聞きつけては
丸乗りして大損し 「なんだよ!騙されたよ!」なんて怒ってみたり(笑)

パリミーチェル方式のオッズ というのは ある程度 適正な倍率
つまり 各馬の勝ち目を ある程度 反映した倍率に落ち着くんです。

だからこそ 1番人気に◎を打ち続けた人がいた場合、それよりも
的中率で上回るロジックなんて存在しない
んですよ。

大事な事なので 二度言いました。

さて 大阪杯に話を戻します。
勝率としてはざっくり
⑥エフフォーリア=28%
④ジャックドール=22%
⑭レイパパレ=21%
⑩ヒシイグアス=9%
⑤アカイイト=7%
⑧ポタジェ=4%
他馬=9%

と書きました。もし 私の見立てが正しいとして
これを実際のオッズと比べてみましょう。
⑥エフフォーリア1.5倍(トゥルーオッズ3.571倍)期待感値42%
④ジャックドール3.7倍(トゥルーオッズ4.545倍)期待感値81.4%
⑭レイパパレ9.2倍(トゥルーオッズ4.762倍)期待感値193.2%
⑩ヒシイグアス27.4倍(トゥルーオッズ11.111倍)期待感値246.6%
⑤アカイイト20.4倍(トゥルーオッズ14.286倍)期待感値142.8% 
⑧ポタジェ58.7倍(トゥルーオッズ25倍)期待感値234.8%

あくまで 私のトゥルーオッズ算出が正しいとして ですが
エフフォーリアの期待感値42%は酷すぎます。
結果としてこの馬は馬券内からも飛びましたが、それは結果論です。
戦前の能力評価としては 一番勝つ可能性が高かったのは事実かと思います。しかし・・このオッズを理解した上で ◎を打つ予想家 というのは
一体何なのでしょう?
仮に この馬が能力通りに勝っていたとしても
まるで危険な(リスクとリターンが見合わない)賭けをしていた
という事になります。この馬の能力と他馬比較からすれば このオッズでは
とてもじゃないですが 手を出せないのです。にも拘わらず ここに◎を打つ予想家 というのは お金を賭けずに ただ単に どの馬が勝つか
を考えただけ ということになるかと思います。

だって 100円が 42円になって帰って来る という激マズの賭けですよ?
そういう勝負をしちゃう愚かな人達が沢山いるから

素人相手(パリミーチェル方式)なら控除率の壁を越えてでも
プラス域に持っていけるだろう
 と判断したわけです。

逆に言えば 絶対買っちゃいけないのが(このオッズでは)エフフォーリア
なわけで 他の馬ならどれを購入してもよさそうです。
ただ ここに主観を少し入れると ジャックドールも少し危険かもね
と動画で言ったようになるわけです。何より同程度の能力査定をした
ジャックドールとレイパパレ。実際のオッズはかなり離れていますから
期待感値の高いレイパパレを買うに決まってます。

なので ◎⑭レイパパレ なのです。
これが 一番儲かる可能性が高い という判断でした。

しかし、予想動画などを上げていると
◎⑭レイパパレ
〇⑥エフフォーリア
とした場合。仮に⑥エフフォーリアが勝利して⑭レイパパレは
馬券外に消えたりしたら
「お前 ほんとヘタクソだな」「それで予想家とか恥ずかしくないの?」
などという暖かいコメントを頂戴したりします。

「さーせんですぅ」「上手な方の爪の垢でも煎じてガブ飲みしたいっす」
などと返信しますが、本音を言えば、

「的中ゲームしてんじゃねぇんだからさ・・期待感値44%の馬に◎なんぞ
打てるわけねーじゃねぇかよ・・」となります。
だって こちとら 一番来る可能性が高いのはエフフォーリアじゃね?
と思いながら別馬に◎打ってるわけですから。

さて ◎レイパパレ としましたが、期待感値としては
⑥エフフォーリア1.5倍(トゥルーオッズ3.571倍)期待感値42%
④ジャックドール3.7倍(トゥルーオッズ4.545倍)期待感値122.8%
⑭レイパパレ9.2倍(トゥルーオッズ4.762倍)期待感値193.2%
⑩ヒシイグアス27.4倍(トゥルーオッズ11.111倍)期待感値246.6%
⑤アカイイト20.4倍(トゥルーオッズ14.286倍)期待感値142.8% 
⑧ポタジェ58.7倍(トゥルーオッズ25倍)期待感値234.8%

⑩ヒシイグアスや⑧ポタジェの方が高いです。
なら そのどちらかに◎の方がいいんじゃない?
となりますが、予想を公開した場合
ある程度の的中率は必要かな
 と思うのです。

⑥エフフォーリア=28%
④ジャックドール=22%
⑭レイパパレ=21%
⑩ヒシイグアス=9%
⑤アカイイト=7%
⑧ポタジェ=4%
他馬=9%

⑩ヒシイグアスが勝つ率が9%と算出
⑧ポタジェは4%でした。単純に複勝圏内までを3倍で計算したとして
⑩ヒシイグアスの馬券内は27%程度
⑧ポタジェは12%程度

私的には 期待感値が取れているので どこに◎でもいいんですが
仮に◎⑩ヒシイグアス とした場合は73%がハズレ なわけです。
ほぼハズれ ですよね。きっと 動画はバッド評価で溢れるでしょう(笑)

⑧ポタジェに至っては12%前後の見積り。
当たった時の反響は大きいでしょうが やはりほぼハズれ となります。
まぁ今回はそのポタジェが勝利したんですけどね。

対し ⑭レイパパレは馬券内63%前後の見積り
主観も混ぜれば もう少し高いイメージでした(70%くらい?)
63%の馬券内率で 期待感値が193%もあれば 充分過ぎるんです。

結果はどうあれ 良い買い物が出来た という感じです。
結果は2着で単勝馬券はハズれましたが、複勝420円という劇的配当を
手にすることが出来ました。馬連も万馬券10980円ですが
ポタジェに対してだけ700円しか買ってませんでした(悲)

まぁ 私の馬券なんぞはどうでもいいとして
◎ポタジェ や ◎ヒシイグアス とした場合は
的中確率以外にも危険があります。的中確率だけが低い ということならば
マネーマネジメントをしっかりして馬券購入をし、
予想動画へのご批判コメントに対応するだけで良いのですが、
元々の勝率が低い馬というのは 私のデータ取りの僅かなミスが
大きく影響を及ぼす事になります。つまり 人気薄になればなるほど
期待感値の値が信用ならなくなってくるのです。
というか それを確かめる術がない というジレンマとの闘いになってきます。「なんか意味がよく分からん」という方は ここら辺はスルーでOK。

要するに ある程度の 的中確率があって(できれば50%以上)
期待感値も100%を上回っている馬に◎を打っていくのが
長期的に馬券で儲けていく唯一の方法である
 と考えている次第です。
これはもう17年前に 競馬でどうにかしていこう と決めた時からずっと
変わらないですね。

しかし、現実的には パリミーチェル方式である以上
オッズはレースが始まる頃まで確定しません。前日とかに予想を上げる場合
推測でオッズを図る必要があります。重賞でもオッズはかなり前売りより変動し ましてや重賞以外の特別戦や 条件レースなどは 劇的に動く。

となると 100%の期待感値を切る馬に◎を結果的に打つケースも
多々あります。いや・・ほんとに多々ある。
それを防ぐ意味でも 全頭トゥルーオッズを発表すべきなんでしょうけど
正直そこまでやるのはどうなのか というのもあって。
(ジョッキー無視の馬のみの能力査定ですしね)

で・・・結局のところ、ある程度の馬券内率と思われ
ある程度の期待感率のある馬、note内に書いた桜花賞予想で言えば
◎①ナムラクレア とかになってくるんです。

結果3着に入ったが複勝は400円配当。
これが圏内に来てないのが続く事も当然多々あります
そうすると 「全然当たらねぇじゃねぇか ヘタクソ!」
と言われたりします(笑)

はい。そろそろ結論に行きましょう。
多くの競馬ファンは どの馬が勝つか どの馬が馬券に絡むか
これを当てる事 を予想 と呼んでいます

しかし それで良いならば 沢山のファンや専門家の英知の結晶ともいえる
オッズ すなわち 人気順が ある程度教えてくれるのです。
当てるだけ なら基本 考える必要すらなく 人気通りに印を振ればいい

ただ 私は コンスタントに儲けていかなければ死ぬので
利益率の高そうな馬や馬券を買いますし、その結果 多少負けが続いても
マネーマネジメントをしっかりやっていますので 何ら問題がありません。
そう 一般公開しないのなら 期待感のみで ヒシイグアスやポタジェを
買ってもいいんです。
来ようが来まいが自分の中では「期待感値は獲れたな」
ってのがあるので 結果はある意味 どうでもいい
(あくまでも ある意味で という話)

だから ここまで読んでくれた方は

エフフォーリアに◎ という予想が 
いかに酷いか
 が分かったと思います。仮にも馬券師を名乗っていたら
とてもじゃないけど あのオッズで触れない

⑥エフフォーリア1.5倍(トゥルーオッズ3.571倍)期待感値42%
④ジャックドール3.7倍(トゥルーオッズ4.545倍)期待感値122.8%
⑭レイパパレ9.2倍(トゥルーオッズ4.762倍)期待感値193.2%
⑩ヒシイグアス27.4倍(トゥルーオッズ11.111倍)期待感値246.6%
⑤アカイイト20.4倍(トゥルーオッズ14.286倍)期待感値142.8% 
⑧ポタジェ58.7倍(トゥルーオッズ25倍)期待感値234.8%

結果エフフォーリアが圧勝してようが何だろうが ダメだと思う。

要するに 株などで言うところの
ファンダメンタル分析テクニカル分析のうち
殆どのファンや予想家は ファンダメンタル分析のみ(馬精査のみ)
ということ。オッズは何となく見合ってるかどうか 程度は考えるのでしょうけど。

テクニカル分析に該当する部分が お買い得感 という事であるならば
当然トゥルーオッズと実際のオッズを比較して 期待値(期待感値)
を出す事は必須なのだが それを殆どの人がやってない。

(トゥルーオッズを)完璧に出す事なんて無理なのだろうが、それでも
やる努力をする人 と 何となくの どんぶり勘定でずっと競馬を
触り続ける人の差は 長期では えげつない差 になります。

だから 私的には 予想を出してる人 なんて世の中殆どいない
と思ってる
んですよ。

最後になりますが、もし仮に、大阪杯でエフフォーリアが1着だった場合。
知人が エフフォーリアに◎で 「やったぁ!」と喜んでいたら?
「おめでとー」と笑顔で拍手し祝います。
「このオッズでエフフォーリアに手を出したの?見合わない勝負して
たまたま結果だけ出たねー」などとは間違っても言わない。

私はブスだけど無粋じゃないのよ。

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