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2024 AJCCを考える


12頭立て という寂しい頭数になってしまった今年のAJCC。
ただ その割には オッズは割れていて 混戦模様 というのが
世間の観方のようだ。

どこを軸に据えても(複勝などを購入しても当たればそれなりのリターンが望める という状況はそれだけで嬉しい。

・・・しかし このAJCC。何とも捉えようのないレースなのだ。
前走の着順にも上がりにも位置取りにも極端な因果関係はないし
リピーターが多い(去年の好走馬が など)レースでもないし
では 素直に能力評価順に来ているか というと過去10年ベースで見ても
あまり順当決着 となっていない
厄介極まりないレース という位置づけ。あと 高齢馬も全然来るし。

強いて傾向らしきもの を挙げるならば
距離短縮組に好走履歴が多い ということくらいかな。
開催が進んで(16日目?)馬場の痛みはあり、高速馬場には程遠い
コンディション。2200Mというと 中距離区分にはなるのだろうが
実質的には 長距離に近い。つまり スタミナが要求される舞台
なので 長距離に耐えうる馬=距離短縮組 に多少の利 なのだろう。

とはいえ 能力査定を全く無視するわけにもいかない。
一応 私算出ではあるが 現時点の能力順と現時点の人気順を書いておく

02人気⑫ボッケリーニ  
08人気⑩ラーグルフ
04人気③モリアーナ
06人気⑨カラテ
03人気⑪チャックネイト
01人気①マイネルウィルトス
10人気⑧シルブロン
05人気②クロミナンス
07人気➃ショウナンバシット
11人気⑥サンストックトン
09人気⑦アドマイヤハレー
12人気⑤ホウオウリアリティ

人気サイドで少し過剰気味 と思われるのが①マイネルウィルトス
近走が

2着.3着と馬券内に収まっている事もあるのだろう。
しかし アルゼンチン杯は

2着のマイネルウィルトスと3着同着のチャックネイトとヒートオンビートは
タイム差なしであり、過去10年ベースのアルゼンチン杯で見ると

23年 マイネルウィ(勝ち馬ではないが)実時計2.32.3 実上がり35.324
22年 ブレイクアップ         実時計2.33.1 実上がり35.024
21年 オーソリティー         実時計2.33.3 実上がり34.332
20年 オーソリティー         実時計2.32.1 実上がり34.664
19年 ムイトオブリガード       実時計2.33.3 実上がり34.232
18年 パフォーマプロミス       実時計2.34.5 実上がり33.104
17年 スワーヴリチャード       実時計2.31.0 実上がり35.240
16年 シュヴァルグラン        実時計2.33.1 実上がり33.844
15年 ゴールドアクター        実時計2.32.4 実上がり33.956
14年 フェイムゲーム         実時計2.32.1 実上がり34.384 

実質的な時計に関していえば 23年2着マイネルウィルトスは 
3番目に優秀。しかし 上がりを見て欲しい。過去最低なのだ。 
14年 フェイムゲームと比較すると 実時計&上がりともに劣る。
これはフェイムゲームより(このレース単体としては)かなり能力が
下がる
 という印象だ。
15年のゴールドアクターにしてもそう。実時計こそ0.1秒上回るが
上がりがなんと!1.368秒も違う。これは ペースがある程度上がって
もゴールドアクターは時計を詰める事が出来る 事を示している。
勿論ゴールドアクターの方が能力が遥か上 となる。
16年 シュヴァルグランは というと 実時計がマイネルウィルトスの方が
0.8秒上なのだが 流石に上がりが1.48秒も違う となると
総合評価で シュヴァルグランの方がかなり上 となる。
17年のスワーヴリチャードは 実時計&実上がりともに
マイネルウィルトスより上
。当然能力もスワーヴリチャードが上。
18年のパフォーマプロミスは 実時計がかなり遅い。
いわゆる 直線ヨーイドン というレースだったわけだが
実時計が2.2秒も遅い。しかし 上がりはその分2.222秒も速い
やはりパフォーマプロミスの方が評価出来る。
19年ムイトオブリガードも実時計こそ1秒遅れるが上がりはその分
1.1秒くらい速く、合算値ではムイトオブリガードの方が優秀
20年オーソリティーはどちらも優秀。優秀だから
21年も連勝しちゃうわけ
だ。21年は実時計こそマイネルウィルトスより
1秒遅いが上がりは0.9秒以上速い。

唯一勝負になるのは 22年の勝ち馬ブレイクアップくらいじゃないか?
実質時計が0.8秒マイネルウィルトスが上で 実上がりは0.3秒ブレイクアップが上。総合評価ではややマイネルウィルトスが上 となる。

このように 合算値で見てみると たいしたアルゼンチン杯での走りではない と言えてしまう。そしてそれは前走ステイヤーズSでも同様なのです。
そこらへんが 能力評価が(あくまで私的にだが)人気より上がって来ない要因。

⑫ボッケリーニもそこまで抜けた評価 ではないのだけど
2番人気に甘んじているのなら 素直にそこを買ってみたいと思います。


◎⑫ボッケリーニ  
〇③モリアーナ
▲⑩ラーグルフ
△⑪チャックネイト
△⑨カラテ
△①マイネルウィルトス
△②クロミナンス

道悪だった場合 次点の➃ショウナンバシットの圏内も
ありうると思うので 一応印を回したかったが
枠が足りなかった。単複は当然として
オッズ妙味も考慮して 連やワイドは
◎から③⑩⑪⑨までの4点を(金額に)高低差付けて
購入予定。合計25p程度かな。

火曜日くらいの時点では 東海Sの◎⑩オメガギネスが
ここまで人気になるとは思ってなかったので
東海Sを50p超えの大きめな勝負 の位置づけだったのだが

オッズ妙味の都合で むしろAJCCの方が
投資サイズがやや大きくなってしまうのだからまぁ不思議。




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