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マイルCSを考える


予め Twitter(X)にはいくつかポストしておいたが
今年の10月21日に東京1600Mで行われた富士Sは非常にハイレベルだったと思う。
★23年 ナミュール   1.32.9-34.30
★22年 セリフォス   1.33.6-33.80
★21年 ソングライン  1.33.8-34.13
★20年 ヴァンドギャルド1.33.5-34.65
★19年 ノームコア   1.33.5-33.46
★18年 ロジクライ   1.32.8-34.35
★17年 エアスピネル  1.33.0-34.33
★16年 ヤングマンパワー1.33.7-33.91
★15年 ダノンプラチナ 1.33.1-33.06
★14年 ステファノス  1.33.7-33.28

上記は過去10年の富士Sを 馬場差などを揃えて出したもの。
ハイレベルな実質勝ち馬時計と
ハイレベルな実質勝ち馬上がり時計は太字にしてみた。
一番凄かったのは15年 ダノンプラチナの勝利だと思う。
この年は 実質時計も上がりも非常に優秀。3歳恩恵で54キロだった
というのも大きいが 実際この年のクビ差二着のサトノアラジンは
以後、GⅡを2勝 GⅠを1勝挙げているし、
3着のロゴタイプはご記憶の方も多いだろうが、元々GⅠ(朝日フューチュリティSと皐月賞)2勝馬。そしてこの富士S以後も安田記念1着 翌年も2着。
スーパーGⅢ というべき年度だったと思う。

実質時計と上がり 両方総合すれば 今年の勝利馬 ナミュール
かなりのもの であるし、そもそも富士SはマイルCSと親和性が高い。
2着だった⑫レッドモンレーヴも上がり最速で差のない評価は可能だ。
レッドモンレーヴなんかは ね・・・ オッズが20倍台 と甘いので
乗りやすい馬ではないとは思うけど 狙ってみるのも一つだと。

富士S時よりも 出来が良い なんて話も出てるらしいし。

さて そんなレッドモンレーヴと6月4日の安田記念で対戦したのが
⑨シュネルマイスターで 今回これが1番人気。(現在2.1倍)
安田時は (⑬がレッドモンレーヴ ⑭がシュネルマイスター)

直線でレッドモンレーヴの2馬身後ろにつけた⑭シュネルマイスターが

約300M掛けて逆に1馬身つける。
最後は2馬身強の0.4差つけてフィニッシュ。伸び脚はまるで異なった
というのが安田記念での
シュネルマイスターとレッドモンレーヴの関係だった。

もう少し 数字を出して 具体的に比較してみようか。
⑨シュネルマイスターの安田記念の実質時計=1.33.2
実質上がりは33.475
⑫レッドモンレーヴ
の安田記念の実質時計=1.33.6
実質上がりは34.175
⑫レッドモンレーヴの富士Sの実質時計=1.32.9
実質上がりは34.175
⑯ナミュールの富士Sの実質時計(マイルCSの斤量に直す)=1.32.9
実質上がりは34.300

これを 価値順 に優劣を入れると
1位 ⑨シュネルマイスターの安田記念
2位 ⑫レッドモンレーヴの富士S
3位 ⑯ナミュールの富士S
4位 ⑫レッドモンレーヴの安田記念

となる ここに現在のオッズも含めて見て貰う
1位 ⑨シュネルマイスターの安田記念 今回2.1
2位 ⑫レッドモンレーヴの富士S    今回23.2倍 
3位 ⑯ナミュールの富士S      今回10.3
4位 ⑫レッドモンレーヴの安田記念 今回23.2倍 

文字として 敢えて並べるなら
シュネルマイスターは勿論強いが オッズ含めて考慮するならば
⑫レッドモンレーヴの一発 に賭けてみるのも面白い

となるか。

3頭の比較 では こんな感じだが 全体の能力比較としては
(オッズを無視した能力比較) ※調教などは考慮せず

⑨シュネルマイスター 3742
⑪セリフォス     3728
①ソウルラッシュ   3653
⑯ナミュール     3640
⑫レッドモンレーヴ  3628
⑧ソーヴァリアント  3610
⑦エルトンバローズ  3589
⑤ジャスティンカフェ 3577
⑥ダノンザキッド   3568

これ以下 となると 展開に恵まれたとしても能力的には
厳しいのではないか と思うので

実質9頭立てレース という見立て とした。
前走宝塚を13着と大敗した⑥ダノンザキッド。取捨が難しいというか
紐で加えるべきか 非常に悩ましいところではあるが 小銭程度を
回すのはありなのか とも思う。見限れない というのが正直なところ。


さて ここまでは ただのプロローグ
ここからが ラップを含めた考察の本筋に入る。

能力的には ほぼほぼ互角 という評価になった
⑨シュネルマイスターと 3742 ⑪セリフォス 3728
この程度の差であれば 単純に オッズが甘い方
つまり⑪セリフォスを買っとけ! って話になるのだが、
馬場改修後の京都
12.35-11.00-11.58-12.19-11.80-11.58-11.25-11.65
まだマイル戦に関していえば11戦しか行われてないので
サンプル不足なのは間違いないが それなりに傾向らしきもの
は見えてきた。馬場改修前の京都マイル外回りは
12.48-11.17-11.75-12.18-11.89-11.65-11.41-11.77(全239戦平均)
であり ラップ的には 差異は殆ど見受けられない。
ざっくり言えば 後半11秒ラップが4ハロンって事

どこをどう改修した のかは 殆ど素人で 調べる気も一切ないのだが
基本的に 3角から下って4角までペースが上がり続けてラストまで 
の持続力が問われるコース
 という認識は変わっていない。

つまり 一瞬の脚で勝負するようなタイプ は 余程展開が向かない限りは
厳しい と考えられる。

何故ならば 瞬発力 と 持続力 は相反する能力だから だ。

瞬発力とは(競馬の専門家や騎手の間でも 結構スピードとごっちゃになってたりするので あくまで 私見解での 瞬発力の定義)
止まったような走りから 一瞬でビュっと駆け抜ける力 ということ。
私は ビーチフラッグに例える事が昔から多い。
対して 持続力 とは、一瞬でビュっと切れる脚はないが、
良い脚を長く使う事が出来る という能力。

瞬発力がある馬 を カミソリの切れ味
持続力がある馬 を 鉈の切れ味
と 以前どこかの調教師さんが言ったが まさにそういう事。

で この京都外回り というのは
12.48-11.17-11.75-12.18-11.89-11.65-11.41-11.77
古馬OPクラス以上ともなると
12.41-11.08-11.51-12.07-11.68-11.52-11.27-11.66
このようなラップになる(平均)
3角から4角にかけて下り坂で加速して そのまま一気の600M程度の
スピードの持続が求められるコース
 と言う事。
ましてや GⅠともなると ラストラップも落ちづらい。
一瞬で切れたとしても 最後でタレたのでは駄目なのだ。

で・・・ それを踏まえた上での 能力上位⑪セリフォスはどうだろう?

12.6-11.4-12.2-12.3-11.7-10.8-11.0-11.8(新潟2歳勝利)
12.2-12.3-11.7と緩い流れから一気のペースアップ(瞬発力)箇所がある
流れの中で勝利。ラストは11.8と落ちている。

12.2-10.8-11.3-11.7-11.8-11.3-11.2-11.7(富士S勝利)
勝負どころで0.5秒のペースアップ個所があるレースで勝利。ラストは11.7と
落ちている。

12.2-11.2-11.7-11.5-11.9-11.6-10.8-11.6(マイルCS勝利)
去年の阪神で行われたマイルCS勝利も同様だ。
阪神外回りは東京コースと似た傾向があるのだが
このレースも緩い流れから 勝負どころで0.8秒のペースアップ。
瞬発力に長けたセリフォスの戴冠となった。

12.0-10.8-11.4-11.8-11.6-11.1-11.2-11.5(安田記念2着)
前走安田も同様。勝負どころで0.5秒のペースアップ。
こういうレースを得意としているのは疑いがない。


このような瞬発力に長けたタイプが この
12.41-11.08-11.51-12.07-11.68-11.52-11.27-11.66
ラスト4ハロンを 良い脚で駆け抜けて ラストもあまり落ちないラップを
刻み続ける 事が可能だろうか?

私はねぇ・・・ ちょっと疑っているのだよねコース適性の部分を。
なので 軽視は勿論しないけど この甘めに見えるオッズでも
本命視はしません。別馬から入る。


もう一方の能力馬⑨シュネルマイスターは適性も問題なしと判断。
問題があるとすればオッズ。取りこぼしは常 な脚質なだけに
2倍前後のオッズでは ここから触りたくない というのが本音だ。

エリザベス女王杯はブレイディヴェーグの1着固定の馬単で勝負 と言ったが それは伏兵に当たる馬が少なすぎるから言えたわけであり、
今回は 伏兵候補が7頭もいるのだ!
①ソウルラッシュ   3653
⑯ナミュール     3640
⑫レッドモンレーヴ  3628
⑧ソーヴァリアント  3610
⑦エルトンバローズ  3589
⑤ジャスティンカフェ 3577
⑥ダノンザキッド   3568

で・・・ 私は 何を軸 とするかを2頭でずっと週頭から悩んでいる。
書いている今もまだ決断が出来てないので いっその事 2頭の単複を購入したろか! とかも・・・
その2頭 というのは 冒頭に記した 富士S2着の⑫レッドモンレーヴ
①ソウルラッシュ。①ソウルラッシュは前走京成杯AHを59キロを背負って
勝利したわけだが とにかく着差以上に強かった という印象だ。


例えば ↓写真のように配当均一にして

2頭のうち どちらか1頭でも3着内に入ればプラス確保確定。1着になったりどちらも馬券内なら大儲け という買い方。

まぁでも それは潔さ がないか?
なら 穴馬⑫レッドモンレーヴで割り切った勝負と行ってみようか!

ちなみに ⑫レッドモンレーヴの安田記念6着(シュネルマイスターには
決定的な差をつけられた)と前走富士S2着のラップ比較をするとだね・・
12.0-10.8-11.4-11.8-11.6-11.1-11.2-11.5(安田6着)
12.0-10.8-11.2-11.2-11.5-11.4-11.7-11.6(富士S2着)
安田記念より富士Sのほうが 4ハロン目が速く、よどみなく流れた分
勝負どころの6ハロン目で 一気のペースアップがなかった
シュネルマイスターに差をつけられた安田記念は4ハロン目が遅かった分
6ハロン目で一気に0.5秒のペースアップがあったわけだ。
ここで 瞬発力のあるシュネルマイスターに決定的差をつけられた
という事なのだが、ラップ的には 好走した前走二着の富士Sの方が
今回の想定される京都外回りマイルに近い。一気のペースアップがない分
後半4ハロン 似たようなラップが刻まれると思う。
そういった意味でも 単なる穴狙い というわけでもないのだ。


◎⑫レッドモンレーヴ
〇⑨シュネルマイスター
▲①ソウルラッシュ
△⑯ナミュール
△⑪セリフォス
△⑧ソーヴァリアント
△⑦エルトンバローズ
注⑥ダノンザキッド ⑤ジャスティンカフェ

印が増えたが、穴馬から行って ワイドなどを取りこぼすのは嫌なので
印下のほうは当然薄くだが 買う。

これだと合計が24.4pになってしまうので ちと購入サイズが大きすぎる
(今のリハビリ中の身分としては)
なので 複勝削って 15.9pくらいでいきますか。
それとも馬連の購入サイズを少し下げるか・・・(複勝も買いたい気持ちはあるが 欲張りな気もする)
レース開始までオッズと睨めっこしましょかね。

参考以下でどぞ。


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