京都記念GⅡ&共同通信杯GⅢを考える

重賞に関しては 先週の きさらぎ賞 ファーヴェントの
不利があり 今日のクイーンカップのサフィラに関しては
体調不良に近い感じか。流れが悪いので ここらで断ち切りたい
ところではあるが・・・
しかし・・それにしても・・
今日のサフィラなんかは まだ完全なデータではないけど
実質時計が1.35.1くらいで 実質上がりが35.275くらいかな。
10月のアルテミス2着時が
実質時計が1.35.0 実質上がりが34.038
なので 上がりも1.2秒以上 遅く
なっている。
早い話が 全く走れてない ということ。同じだけ走れていれば
2~3着圏内であり 阪神JFを考慮すれば もっと時計を詰めて
1着争いをしているのが当然だった。(今日の時計を見て)
栗東では動けているようだったので 輸送失敗
と言う事なのかもしれない。

馬券購入後だから後の祭りとはいえ -10k以上に細く見えた。
まぁでもギリギリかな・・という気がしないでもなかったが。


☆京都記念GⅡ

前売り時点では⑤ベラジオオペラが一番人気。
前走 阪神チャレンジカップGⅢ を勝利してのここ なのだが
そのチャレンジカップ。
23年 ベラジオオペラ 実時計2.00.3 実上がり35.27
22年 ソーヴァリアント実時計1.59.0 実上がり35.55
21年 ソーヴァリアント実時計2.01.0 実上がり34.23
20年 レイパパレ   実時計2.00.3 実上がり34.73
19年 ロードマイウェイ実時計2.00.6 実上がり34.43

過去5年比較において、実質的な時計は20年のレイパパレと同じ
しかし 上がりに関してはレイパパレの方が0.54秒も上 なのだ。
つまり どういう事か というと、レイパパレの方が時計短縮が可能=
実時計も実上がりを犠牲にすることによって 短縮が出来ただろう
と判断が出来る ってこと。
ちなみに レイパパレはその次の大阪杯で見事V
ベラジオオペラは この上がりだと正直そこまでだとは思わない
という話ですね。


⑨ルージュエヴァイユの前走はエリザベス女王杯2着
2着ではあるが こちらも同様に比較しておくと(京都開催のみ
23年 ルージュエヴァイユ  実時計2.12.4 実上がり34.35
19年 ラッキーライラック  実時計2.13.9 実上がり32.96
18年 リスグラシュー    実時計2.13.2 実上がり33.99
17年 モズカッチャン    実時計2.13.7 実上がり34.18
16年 クイーンズリング   実時計2.13.2 実上がり33.50

余談になっちゃうけど 19年のラッキーライラックの実上がり32.96
って何だよ! ペースが緩かったにしても 凄すぎる。
その後 大阪杯勝って エリザベス女王杯連覇も頷ける。

ルージュエヴァイユ(2着)の実質的時計は結構優秀。
上がりもこれ でまとめているなら充分。
そもそも 二走前の府中牝馬2着も強い内容だった。
スタート後にディヴィーナとアンドヴァラナウトに挟まって後方。
流れが落ち着いてしまう中で、3コーナー過ぎから外々を追い上げる厳しい形。勝ちに等しい というかそれ以上ともいえるもの だった。

時計の掛かる荒れた馬場も やれることは証明済みであり
ここから入る事は極めて妥当だと思えるのだが・・・
今日のサフィラ見ちゃうと強気な事は言えないけどね。

◎⑨ルージュエヴァイユ
〇②ブレイヴロッカー
▲③プラダリア
△⑤ベラジオオペラ
△⑪マテンロウレオ
△⑫シュヴァリエローズ



☆共同通信杯GⅢ

分からない人にはいくら説明しても分からないのだが
(競馬歴20年とかでも理解出来ない人は出来ない)
小頭数は当たりやすいから 期待値(感値)が取りづらいので
大きく勝負しづらい
。京都記念も買うには買うが
土曜のクイーンカップ同様に 大きく勝負は出来ない。
これは自信のあるなし は関係ないのだ。
結果的に まさかのサフィラ凡走があり 単5p複22pの計27pで
傷は控えめで済んだが、それは結果論であって 
元々小頭数は期待利益を出しづらいもの。京都記念もクイーンカップ
同様に20~多くても30p以内の勝負 となりそうだ。

これは 平場も当然 同様で 大きな勝負(50p超え)は
殆ど多頭数で当たりづらいレース。資金管理(バンクコントロール)さえ
しっかりしていれば 的中率の低いレースをやっていた方が効率が良い
と言える。しかし 今回の共同通信杯は別だ。
連やらワイドやらで大勝負を予定している。というのも
相手関係含め イメージがかなり出来ているから。
これで負けたら自身の能力不足を憂うのみ。
先ほど 意図的に 「これは自信のあるなし は関係ないのだ。」
と書いたが イメージする期待(感)の値がかなり大きく感じるので
それに準じた勝負をする と言う感じ。

そんな大勝負となりそうな 共同通信杯。
朝日杯FS1.2着の2頭。⑨ジャンマンタルと⑥エコロヴァルツの優劣
これに尽きるか。
朝日杯FSの2頭の話を太字で記す。
勝ち馬⑨ジャンマンタルは理想の競馬
2着⑥エコロヴァルツは展開的には前が速く恵まれたが、道中不利もあり

不利シーン1=①エコロヴァルツはスタート後 ヨレて②と接触
不利シーン2=直線大外ぶん回しのロス
不利シーン3=パトロールビデオで見ると分かりやすいが外に馬がモタれて鞍上武豊騎手が左ムチを入れ続け矯正しながらの走り

粗削りな走りを見せながらの上がり最速2着だった。

つまり どういうことか? というと。
伸びしろがありそうなのは⑥エコロヴァルツのほう。
ただ12.5-10.9-10.7-12.0-12.3-11.9-11.2-12.3
ラップが示すように後方は恵まれた流れだった点で いくつかの不利が
結果的に相殺されている
 というのもあるので
totalでは甲乙つけがたい ということ。

では 歴代の朝日杯FSと比べてどうなのか?
23年 1着 ジャンマンタル  実時計1.34.3 実上がり34.99
23年 2着 エコロヴァルツ  実時計1.34.4 実上がり34.29
22年 1着 ドルチェモア   実時計1.34.5 実上がり36.03
21年 1着 ドウデュース   実時計1.34.0 実上がり34.69
20年 1着 グレナディアーズ 実時計1.33.2 実上がり34.84
19年 1着 サリオス     実時計1.34.0 実上がり35.78
18年 1着 アドマイヤマーズ 実時計1.34.4 実上がり34.20

まず22年勝ち馬ドルチェモアと比較してみよう。
実質的時計はジャンマンタルが0.2秒 エコロヴァルツも0.1秒
上回っている。実上がりはもう断然。これは先行脚質とか位置取りとかも
色々あるので あくまで目安ではあるが、こちらも相当両馬は上回っているので ドルチェモアよりどちらも強い(あるいは強かった)と言える。
ドルチェモアくらいのラップでの勝利だと 後々人気を裏切っていく可能性が非常に高いのよね。実際次のNZTでは1番人気 しかも1.7倍に支持されながら7着惨敗。NHKマイルも4番人気の12着。以後も全て二桁着
しかし 朝日杯FSでの勝ちの価値(ダジャレ言ったの誰じゃ?)を紐解けば
あぁ・・今後はなかなか難しいな」というのはある程度見えてくる筈だ。
そのドルチェモアよりは かなり上 というのが22年比較の
ジャンマンタルとエコロヴァルツ。

ドルチェモアの全成績

続いては21年勝ち馬ドウデュースとの比較だ。
23年 1着 ジャンマンタル  実時計1.34.3 実上がり34.99
23年 2着 エコロヴァルツ  実時計1.34.4 実上がり34.29
21年 1着 ドウデュース   実時計1.34.0 実上がり34.69
実時計が両馬より0.3~0.4も上。更に実質的上がりもジャンマンタルより上。この事から 少なくともこの時点ではドウデュース>ジャンマンタル
となる。エコロヴァルツとの比較でも 流石に上がり0.4秒上回るとはいえ
ドウデュースより上 とはならないと思うので
ドウデュース>エコロヴァルツ だろう。
ドウデュースの朝日杯FS勝ちは非常に高いレベルの勝利
その後も期待出来る と言える。実際は以下の通り。ダービーに京都記念に
有馬記念 と勝利。その片鱗以上のモノをここで見せていた
繰り返すが そのドウデュースよりはこの時点で両馬とも劣る
という判断だ。

ドウデュースの全成績

20年グレナディアーズはちょっとヤバい。
23年 1着 ジャンマンタル  実時計1.34.3 実上がり34.99
23年 2着 エコロヴァルツ  実時計1.34.4 実上がり34.29
20年 1着 グレナディアーズ 実時計1.33.2 実上がり34.84
実質時計で1秒以上違うなんてことがあるかね?千六で?
多少数字には含まれない風などの影響もあるかもしれないが
それにしても異常。ただ 「本来マイルは長い短距離スピードスターが
今回はマイルもギリやれちゃった」と考える事は出来る。これで上がりも
34秒台前半とかなら距離も伸ばせそうだし ムテキングだけどもね。
ついでにこの際なので言うが エコロヴァルツの方が同様の理由
距離は伸びても問題ないだろう。ジャンマンタルも大丈夫だが
エコロヴァルツの方がより大丈夫って感じ。
こうやってグレナディアーズの過去成績を改めてみると
色々な事が分かりますね。NHKマイルまではなんとか同世代の重賞なので
距離は誤魔化せたが マイルCSは13着と混合マイル重賞では厳しい結果。
で 距離短縮してみたら阪神Cでいきなり1着。でもラップを見ると
そもそも マイルはギリギリ長い感じでもう200~300短いところが合う
のがこの朝日杯で分かる。
この年と比較すれば
グレナディアーズ>>両馬   ですね。

グレナディアーズの全成績

19年サリオスとの比較。
23年 1着 ジャンマンタル  実時計1.34.3 実上がり34.99
23年 2着 エコロヴァルツ  実時計1.34.4 実上がり34.29
19年 1着 サリオス     実時計1.34.0 実上がり35.78
実質的な時計としてはサリオスが0.3~0.4上回る。ただ実上がりは
両馬がかなり上。totalとしては 互角レベルじゃないかと。

サリオスの全成績

23年 1着 ジャンマンタル  実時計1.34.3 実上がり34.99
23年 2着 エコロヴァルツ  実時計1.34.4 実上がり34.29
18年 1着 アドマイヤマーズ 実時計1.34.4 実上がり34.20

時計的には互角に近いが上がりがアドマイヤマーズに軍配。
totalすれば アドマイヤマーズ>両馬
となるだろう。ただ その差は僅か。エコロヴァルツを見れば分かりやすいよね。ほんのちょっと実上がりだけが0.09不足ってだけ。
不利なども考えれば互角に限りなく近い って感じか。
アドマイヤマーズは以後 NHKマイルや香港GⅠを制覇。
このくらいの馬になる可能性が両馬ともにある ってこと。

アドマイヤマーズの全成績


ほんとは もっと細かく入れたい数字や話があるのだが
あまりやっても誰も(ボッチになるから)ね。

つまり アドマイヤマーズ級が明日のレースで2頭出る って
感じのイメージでいいんじゃないかな?
アドマイヤマーズはフューチュリティステークス勝ちのあと
今回の共同通信杯を1.7倍で出走して2着 だったわけ。
今回の2頭の合算オッズは現在のところ8倍 割って4倍。
アドマイヤマーズ級が 4倍 なわけだ。
そう考えると 美味しく思えちゃうが(笑)合成オッズとして出すと

10000円で合成オッズ出し

丁度アドマイヤマーズ同様に1.8倍 となる。

やはりこの両馬から買う場合は どちらかの馬から決め打ちする必要がある
と言う事だろう。出来れば1着HIT狙いだよね。


そこを決め切る前に 他馬も見て行こう。
➃ミスタージーティーが売れている。現在2番人気かな。
前走ホープフルSは直線包まれての5着。まずはこの不利を
どの程度と見積もったか のお話。
・・・・の前に スタート後にヨレたのも補正してます

⑱ミスタージーティーはヨレて外へ振られた


直線⑱ミスタージーティーは手綱を引くシーン

勝ち馬レガレイラの上がりが35.0の最速で それに次ぐ35.1で
計測しました。これは適当にやってるわけじゃなくて
補正するシステムを構築してるのだけど そこは内緒。
不利がなければ

2.00.4の3着相当 という判断。スタートのヨレもなければ 
限りなく2.00.3に近い値 という感じ。仮に2.00.4の3着で(着はどうでもいいが)上がりが35.1だとしよう。これを過去のホープフルと比較する。
勿論実質的な時計に換算してのもの だ。
23年 ミスタージーティー 実時計2.01.4 実上がり35.40
22年 ドゥラエレーデ   実時計2.01.3 実上がり35.15
21年 キラーアビリティ  実時計2.00.8 実上がり35.86
20年 ダノンザキッド   実時計2.01.9 実上がり36.19
19年 コントレイル    実時計2.01.8 実上がり35.92
18年 サートゥルナーリア 実時計2.01.6 実上がり35.48
17年 タイムフライヤー  実時計2.01.9 実上がり35.65
16年 レイデオロ     実時計2.01.2 実上がり35.67

こうしてみると21年キラーアビリティ辺りから破格時計が
出始めているが芝質が若干変化した と言う事なのだろうか。
コントレイルを含めた歴代馬達の数字よりもキラーアビリティ以後が
上回っていくのは何かおかしい。
うーん 傾向が見えづらいし 能力査定も正直(不利補正含め)難しいが
新馬戦で2着に下したハヤテフクノスケが次走で未勝利V
更に次走GⅢ京成杯で四番人気の4着(勝ち馬に0.2差)と好走したことから
少なくともGⅢ勝利級レベル以上は保持している と考えられる。


⑧ジャスティンミラノは1戦1勝で それが東京2000M
13.0-12.1-12.7-12.6-12.7-13.0-12.4-11.4-10.8-11.3
ラップ的には中盤緩々の上がり勝負。当然前有利で
2番手にいた同馬には絶好の流れ。
ここ数年の同条件と比較してみる。

23.11.18 ジャスティンミラノ 実時計2.03.9 実上がり34.00
23.10.29 ジオセントリック  実時計2.03.4 実上がり34.53
23.10.21 アフィリオン    実時計2.02.3 実上がり34.58
23.11.05 コスモエスメラルダ 実時計2.04.2 実上がり34.93
23.10.04 シャンパンマーク  実時計2.04.9 実上がり33.79
22.11.20 マジカルワード   実時計2.04.9 実上がり35.13
22.11.05 ジェイパームス   実時計2.02.7 実上がり34.46
22.10.22 シリアルノヴェル  実時計2.02.6 実上がり35.30
22.10.15 ヒシタイカン    実時計2.03.0 実上がり34.00
(同R2着)スキルヴィング  実時計2.03.0 実上がり34.10
(同R3着)エエヤン     実時計2.03.3 実上がり34.20
実時計&実上がり共に優秀な新馬戦。のちに二着スキルヴィングは
青葉賞GⅡ制覇。エエヤンはニュージーランドトロフィーGⅡ制覇。
ヒシタイカンがパッとしなかったのは不思議。
22.10.09 ミッキーカプチーノ 実時計2.02.6 実上がり34.42
(同R2着)フリームファクシ 実時計2.02.7 実上がり34.82
(同R3着)グリュネグリーン 実時計2.02.9 実上がり34.62
※こちらも実時計&実上がり共に優秀な新馬戦。ミッキーカプチーノは
この実時計で走破して上がりも34秒中盤にまとめているのが良い
フリームファクシは上がりが少し残念だが 時計は優秀。
きさらぎ賞GⅢを勝つのだが これくらいあって当然。
グリュネグリーンはどちらもまぁまぁ優秀。のちに京都二歳GⅢを勝利。
21.11.21 ダノンベルーガ   実時計2.02.1 実上がり33.64
とんでもない数字が出ている。実時計も破格なら 上がりも破格の
33秒台。次走の共同通信杯は楽勝するのだが、オッズが何と!3.9倍
10頭立ての3番人気だったんだよね。今から考えても
買うしかない!くらいの甘いオッズ
21.11.06 トーセンリョウ   実時計2.03.7 実上がり34.55
21.10.23 デリカテス     実時計2.03.2 実上がり34.30
21.10.10 テラフォーミング  実時計2.05.3 実上がり34.70
20.11.22 イースタンワールド 実時計2.06.0 実上がり34.08
20.11.08 スノークォーツ   実時計2.04.0 実上がり33.57
20.10.24 グラティアス    実時計2.04.5 実上がり34.17
20.10.11 レインフロムヘブン 実時計2.03.2 実上がり34.64

これ以上は疲労でダウンしてしまう(笑)ので19年以降は遡らないが
如何だろうか?実時計の部分で言えば18R中11番目。実上がりは3番目タイ。
となると・・・時計短縮はある程度可能 という判断にはなるが

少なくとも
23.10.21 アフィリオン    実時計2.02.3 実上がり34.58
22.11.05 ジェイパームス   実時計2.02.7 実上がり34.46
22.10.15 ヒシタイカン    実時計2.03.0 実上がり34.00
(同R2着)スキルヴィング  実時計2.03.0 実上がり34.10
(同R3着)エエヤン     実時計2.03.3 実上がり34.20
22.10.09 ミッキーカプチーノ 実時計2.02.6 実上がり34.42
21.11.21 ダノンベルーガ   実時計2.02.1 実上がり33.64
21.10.23 デリカテス     実時計2.03.2 実上がり34.30
20.11.08 スノークォーツ   実時計2.04.0 実上がり33.57
辺りよりは 下がる印象だ。勿論使った事によって
一気に能力上昇(解放)と言う可能性はある
ものの
前走ジャッジからの査定 で言えば

朝日杯FS2着の⑥エコロヴァルツと大差ないオッズ というのは
少しおかしい気もする。逆に言えば それだけエコロヴァルツも
舐められたもんだな と。


はい。 という事で
私は◎⑥エコロヴァルツにします。距離延長がプラスに作用するであろうことは疑いがない。超スローからの瞬発力勝負は濃厚 とくれば
同馬に1着期待を掛けてみたいところだ。

◎⑥エコロヴァルツ
〇⑨ジャンタルマンタル
▲➃ミスタージーティー
△⑤ショウマンフリート
△①ベラジオボンド
△⑥ジャスティンミラノ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?