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血統研究雑記帳(Vol.2・マインドユアビスケッツ編)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

約1カ月ぶりの「血統研究雑記帳」。またの名を「平石趣味の部屋」。
今回も今年産駒がデビューした新種牡馬にフォーカスを当てて、現時点までになんとなく見えてきたポイントを考えてみようと思います。

☆マインドユアビスケッツ

先週までの全成績【12-8-4-47】
勝率16.9%、連対率28.2%、複勝率33.8%
芝【5-4-1-28】
勝率13.2%、連対率23.7%、複勝率26.3%
ダ【7-4-3-19】
勝率21.2%、連対率33.3%、複勝率42.4%

何となく地味な印象の新種牡馬マインドユアビスケッツですが、産駒成績はかなり優秀。自身が現役時代に主戦場としたダートのみならず、芝でも結果を残しています。ここはちょっとびっくりした点。デビュー前の予想ではダート専業タイプかと思っていました。

とはいえ、やはり本質的にはダート向きの印象。現にダートの複勝率は4割を超えています。特に狙い目になりそうなのがダ替わり初戦&2戦目

ダ替わり1戦目【1-2-1-5】
ダ替わり2戦目【3-0-0-0】

芝→ダ替わり初戦も複勝率44.4%と好成績なのですが、ダ替わり2戦目は今のところ勝率100%。とりあえず狙っとけ状態になっています。

ちなみに初戦からダートしか使われていない場合の成績はこんな感じに。

ダート新馬戦【2-1-2-10】
新馬戦ダート→2戦目もダート【1-1-0-4】

悪くはないのですが、芝→ダ替わり組よりは若干ながら低調な数字。
「新馬戦は芝でもやれるんじゃないの?」と思わせるくらいのスピードを備えたタイプがダートに替わって浮上する感じでしょうか。

配合的にはダイワメジャー肌と相性が良いのか、ここまで4頭がデビューして4頭すべてが勝ち上がり。
この2歳世代は全体的に母父ダイワメジャーの調子がすこぶる良いのですが、それを加味してもこの勝ち上がり率はかなりのもの。2歳世代のマインドユアビスケッツ×ダイワメジャーってトータルでも5頭しかいないですからね。それでもう4頭勝ち上がりというのは驚きの数字です。

根拠を考えてみますと、パッと浮かぶのは「ヴァイスリージェント≒ノーザンテースト」の関係性。マインドユアビスケッツはヴァイスリージェント系で、ノーザンテーストはダイワメジャーの母父にあたる血です。
同じくヴァイスリージェント系であるクロフネとノーザンテーストが好相性(ポルトフィーノやクロフネサプライズ、ノーヴァレンダなど)だったのと考え方の方向性としては一緒なのかな? と推察する次第です。

ということで、「ノーザンテースト持ちのマインドユアビスケッツ産駒」と「ノーザンテーストを持たないマインドユアビスケッツ産駒」で成績を比べるとこんな感じに。

ノーザンテースト持ち【6-2-1-11】
勝率26.1%、連対率47.8%、複勝率52.2%
ノーザンテースト非所持【6-6-3-36】
勝率11.8%、連対率23.5%、複勝率29.4%

ご覧のとおり数字に倍近い開きが。母父ダイワメジャー軍団の他にも母父ステイゴールドのエリカキルシェやシャダイアイバー牝系のメイクザビートが勝ち星を挙げています。「ノーザンテースト持ちのマインドユアビスケッツ産駒」は今後しっかりチェックしていこうかと思います。

またクロフネ産駒と似たような方向性で配合を考えるのなら、「トニービン持ちのマインドユアビスケッツ産駒」が今後浮上してくる可能性もありそう。「クロフネ×トニービン」はカレンチャンやブラックシェル、フラムドパシオンなどが出た相性の良い組み合わせです。
今のところ5頭がデビューして2頭勝ち上がり(デルマソトガケ、ミラーオブマインド)ということで特別目立った数字という訳でないものの、今後伸びてくる可能性があり、こちらも注目しておきたいと思います。

このほかにも「Mlle. QuilleのBull Lea3×3をつついたら小回りをマクるタイプが出るんじゃないの?(←Alydar持ちは面白そう)」とか「Rahyをイジったらどうなるんだろう?」などと色々と興味深いポイントがあるマインドユアビスケッツ。引き続き追いかけてみようと思います。

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