見出し画像

【週末回顧録】このまま負けてなるものか!(8月27日・28日)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。
「未来の馬券の的中は振り返りから!」ということで、先週末の競馬を振り返っていくこの企画。
「鉄は熱いうちに打て」とも言いますしね。記憶が鮮明なうちに、未来の自分のためしっかり復習しておきましょう。

<キーンランドC>

勝ち馬:ヴェントヴォーチェ 勝ちタイム:1分9秒1(良)

3年ぶりにWASJが開催され、世界のトップジョッキーが集うことになった今年の札幌・キーンランドC。世界のトップジョッキーということは、当然インサイドワークに優れたジョッキーが集まるわけで。
「馬場のどこが伸びるのか?」「どうやら外が良さそうだ」という点をみなが意識する形でレースが展開しました。

そうしてみんながみんな外を通ろうとした結果、4角から直線を向いた瞬間の馬群の形はどエラい横長に。メイショウミモザとかあのままもいわテラスに突っ込んでいくんじゃないか? というくらい外を回らされる形になってしまいました。

ビアガーデンに行きたかったんだね、分かる分かる。

こうなると馬場の悪い場所を通るデメリットより、外を回す距離ロスの方が大きくなる形になってしまいます。3着に粘ったヴァトレニは思い切って内ラチピッタリを回っていましたし(まぁこれは最内枠を引いてしまったがゆえだとは思いますが)、勝ったヴェントヴォーチェ、2着のウインマーベルも馬群の最内を通して4角を回った馬でした。

外枠有利が喧伝され過ぎるとこうなるということでしょうか……。逆張りのタイミングって難しいですよね……。

揉まれ弱いイメージのあるタートルボウル産駒。だいたいオリオールのせい。今回のヴェントヴォーチェについても、4枠8番というど真ん中の枠を引いてしまった点を懸念していたのですが、何と馬群がガバッと割れて自身の内に広々スペースが空く形に。こうなるとノビノビ走れるので揉まれる心配をする必要がありませんでした。

勝つときはうまくいくの典型だったように思います。そのポジションを取っているルメール先生がすごいということかもしれませんが。

ウインマーベルは今回も馬券を外さず、芝1200mでの複勝率100%が継続。馬群を捌けるのがこの馬の持ち味ですね。もうしばらく1200mでは追いかけてみたいと思います。

ヴァトレニは最内枠を引いてやることがひとつになったのが良かった感。10年前くらいの感がある血統ですがよく頑張っていると思います。

また、あれだけ外を回されたのに4着まで追い込んだトウシンマカオは評価したいところです。将来的には1200mの馬かもしれませんが、3歳のうちは1400-1600mくらいで狙うのが面白そう。オーロCでどうでしょう?

<新潟2歳S>

勝ち馬:キタウイング 勝ちタイム:1分35秒9(良)

ダノンバラード産駒が初めてJRA重賞を勝ちました! 以上!

というくらいのもので、内容としては超スローの上がり勝負。前半3F36秒6というのは2歳戦を差し引いても遅すぎます。
このペースで逃げた馬が残せていないというのは、レベルとしてはどうなんだろうという感も。

勝ったキタウイング、2着のウインオーディンはいずれもマイル以上の距離で上がり3F33秒台の脚を使って勝った実績のある馬。今回の出走馬でその履歴があるのはこの2頭だけでした。
そして3着のシーウィザードは34秒台の脚を使って勝ったことがある馬。

完全に上がり性能の順で決まったレースという感じで、今後を論じたいレベルの馬が出現したかと言われると微妙な気が……?

ただ「外回り・大箱の芝コースで勝ち上がったダノンバラード産駒、その後出世する説」を裏付ける結果になったのは、ダノンバラードお兄さん(←あくまで“お兄さん”だと主張させていただきたい)的には喜ばしい限りです。

これに該当するのは今のところ、モンブランテソーロ、ミシシッピテソーロ、キタウイングの3頭だけでみんなOP馬ですし。

ダノンバラード自身がそうだったように、基本的には産駒も内回り向きだと思うんですよね。にもかかわらず外回りで勝ってしまうところに価値が見いだせるのではなかろうかと。

アイスグリーンはモーリス産駒というかロベルト系らしく、小回り・内回りで相手をマクリ潰す競馬の方が合っているような?
今回は外回りの瞬発力比べが合わなかっただけだと思います。

<その他気になった馬>

土曜札幌5R ペリエール(1着)、ユティタム(2着)
2歳戦の良馬場の札幌ダ1700mで1分45秒7はメチャクチャ優秀。
新馬戦で最も早かったのは18年のロークアルルージュ(1分45秒2)なのですが、この時は不良馬場。ざっと調べる限りですが、良馬場新馬の札幌ダ1700mでは史上最速だと思います。
2着ユティタムの1分46秒3も普通のレースなら圧勝してるくらいの水準。実際に3着には6馬身差つけていました。これも次走は大丈夫な気がします。

土曜小倉5R ラストレムナント(4着)
直線入り口でインクルードダイヤに寄られて、一瞬勢いが死ぬ形に。そこからの再加速で脚を使った分、ラスト垂れた感じがしました。
4角外から上がっていくときの脚は良かったので、次走スムーズなら。

土曜新潟10R フラーズダルム(7着)
先週末好調だった戸崎騎手ですが、このレースの騎乗だけはよく分からなかった。なんで伸びない内を突いたのか……?
+16キロで仕上がっていなかった、超スローで外を回したら間に合わないと判断した等、色々複合的な要素があるのかもしれませんが、とりあえず進路取り的に厳しかったのは事実。

もう1回大箱マイルで狙ってみたいと思います。

土曜小倉11R フォルツァエフ(7着)
スタート後に不利を受けやや立ち上がり気味になるシーンが。1000mだと少し短い気もするので、1200mに延長して行き脚が付けばという感じでしょうか。

日曜新潟2R ウィルソンテソーロ(1着)
初ダートで大変身! 稍重とはいえ勝ちタイムの1分51秒8にはぶったまげました。前日のOP特別・BSN賞を制したジュンライトボルトのタイムが1分51秒5、2着ホールシバンが1分51秒8ですから、いかにウィルソンテソーロのタイムに価値があるかお分かりいただけるかと。

しかもラスト流してましたからね、こわ……。

次走も要注目でしょう。さすがに人気すると思いますが……。

日曜小倉8R オーロベルディ(1着)
1000短縮がドハマリした形。良馬場のダ1000mで58秒0なら単純計算だと2勝クラスで足りる水準。減量が利いた可能性はもちろんありますが、上のクラスでも狙ってみたいところ。1000mならより狙ってみたい感。
しかし1000mで良さが出るとは思っていなかった……。

<こちらも要チェック!>

☆UMAJIN.net:https://uma-jin.net/index.html
☆競馬サロン:https://uma-jin.net/new/salon/salon_top
☆予想コラム“最終レース地引き網大作戦”(金・土更新):
https://uma-jin.net/new/salon/salon_list/0/102
☆平石Twitter:https://twitter.com/UMAJIN_Hiraishi

【!】週末の予想記事”地引き網大作戦”へのエールやTwitterのフォロー、note記事へのスキの方もなにとぞよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?