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さなのばくたんおもひでぽろぽろ ~王の要求にかこつけて~

さなのばくたん。の最高さに情緒をやられつつtwitterを見ていたところ、我らがさなちゃんねる王国国王から三度の飯が徴収できる、という噂を耳にしたので、感想を書きなぐろうと思います。

※注意事項

・さなの爆誕のネタバレあり

・note初めて使うので色々下手

・文章がまとまってない

・オタクだから自分語りから始まる

・長い


自分が名取のことを知ったのは2019年後半くらいだったはず。当時自分は完全にVtuber文化に乗り遅れ、今更見るのもなぁ...と尻込みしてしまっていた。しかし、卒論を控え研究がしんどくなり、現実逃避にYouTubeくんを見ていたところ、多分切り抜きで存在を認知した。

元々TLにVtuberのファンアートが頻繁に流れている中、ツーサイドアップテールも銀髪も赤目も好きだったので、「え、めちゃかわええやん何のアニメのキャラ...あ、Vの方でしたか」程度の知識はあったが、具体的に何をしているのか等は知らなかった。

当時の自分はまあ卒論is地獄って感じで日々メンタルに粗目のやすりをかけられていたので、好きだったゲーム実況やMAD動画すら、なんとなく見れない精神状態だった。そんな中、雑談生配信なる世界が存在することは、結構な衝撃だった。

健全な精神の時は、かえって逆張りできる元気があるので、衝撃は受けても実際に配信は見なかったと思う。しかし、タイミングが良いのか悪いのか、なんでもいいから助けてくれ藁でも何でも今なら縋っちゃうメンタルだったので、切り抜きが面白かったのもあり、アーカイブを見た。この時の選択が正しすぎて過去の自分褒めたい。

まあアホみたいに救われましたわ。

めっちゃ元気出た。久々笑ったり驚いたり嬉しくなったりした。初めて感情を知ったアンドロイドかよ。

聞き心地のいい声、雑談のテンポ感と豊富な喜怒哀楽、絶妙にインターネット大好き人間に刺さる話題チョイス、丁々発止の掛け合い。今も変わらず、むしろ自分がVtuberを知った分より面白く感じている、名取さなの雑談に、まあ救われたんです。何よりも、なんだかんだとリスナーを、せんせえを大事にしているのが言葉の端々、態度の随所から感じられたことに、勝手に嬉しくなってしまった。

その頃は、まだ自身がせんせえの一員という意識はなかった。なんというか、アーカイブのやり取りが一つの作品を見ているようで、回を重ねるごとに遠慮がなくなっていったり、名取自身が言っているように、自信がついていっている様子を追体験していった。

そう、自分は、「名取さなとせんせえたち」の物語を追体験する形で、名取さなというコンテンツにハマっていったのだ。過去のアーカイブを時系列で追い、順調に落ちていった結果、追いつくころには既に泥中首まで浸かって出られなくなっていた。なぜって関係性大好きオタクだからね。

ただ、追いかけるペースは速くはなかった。もちろん卒論のせいです。メンタルは復調しても、卒論をバリバリ書けるかどうかはまた別のお話。そんな感じで卒論→メンタルボロボロ→名取さな→卒論のループを繰り返して、ついに卒論が完成したくらいに、アーカイブを制覇したのであった。イベント当日の感想まであと一年ちょっと分も語ることあるけど、長文を要求したのは我らが王なのでヨシッ!

つまりは折しも、ちょうど第一回さなのばくたんの告知があり、イベントに向けて名取がメチャ頑張ってるタイミングで、ようやく自分は「せんせえ」の一員になったのである。別にこれは自認の問題なので、アーカイブ追ってないリスナーはせんせえではないとかそんなわけがない。あくまで自認の話です。

なんにせよ、自分が自分に胸を張って、「このVtuber推してます!名取さなっていうんですけど!」という意識が芽生えたタイミングで、めでたいことこの上ないお誕生日イベント。我がことのように喜び、友人や後輩に語っていたのを覚えている。そして名取さなをぜひ見てくれと布教していた。まあ友人は犬山たまきくんばっか見てたが。

せんせえの一員として全力で祝い倒したるから覚悟しとけや名取ィ...!と思っていた中、ご存じ最悪の病気が世界で大流行。この時人生で五指に入るくらいにはガチ祈りしてた。収束を、無事の開催を祈願して、情勢をめちゃくちゃチェックしてた。

残念ながら今なお緊急事態宣言が出ている通り、この時のさなのばくたんは中止となった。数日前まで粘っての、ギリギリの判断だった。

ここで勘違いしてはいけないのは、あの情勢下では間違っても開催が正しかったわけではないので、どれだけ悔しくても「なぜ開催しなかったのか」とは口が裂けても言ってはいけないことと、誰が一番悔しいって名取本人が一番悔しいことである。悔しいのも悲しいのもしんどいのもコロナマジ許さねえも、もちろん我々全員心の底から思ったが、本人並びにばくたんスタッフの皆さんの方が、自分では到底推し量れるようなものではないほどには大きな感情を抱えていたことであろう。

とはいえ悔しかったし悲しかったししんどかったしコロナ許さねえとは思った。膝から崩れ落ちた。ごめんこの記事書いてるこのタイミングでギバラ引退したわ。また崩れ落ちた。これからの門出に幸多からんことを。

さておきそんな感じで自分が悔しくて放心気味に時間を溶かしていた中で、誕生日当日のばくさん。である。

これについては多く書くことはない。あの時感じた全てが、今年の誕生日につながっている。2020年の3月7日を共に迎えたせんせえ方は、全員2021年の3月7日に向けて、名取さなを全霊で推すことを、自分に、そして何より誰より名取さなに誓ったと思う。自分は誓った。

そんな感じで推し事のモチベはガン上がりした中、卒業式もなくなり実感がないままにお仕事を始めることになった。人生初の一人暮らしも始まった。

そして速攻で自宅待機になった。もうほぼほぼ外出はできず、かといって仕事の方も急な事態で研修がはちゃめちゃ。新生活でこんなんメンタルおかしなる...

ということは特になかった。なぜってインターネットがあるからね。回線工事がコロナで遅れたり新生活に合わせてPC買い替えたりで一か月近くPCはなかったものの、今時はスマホ一台あれば娯楽の大部分は賄えるというもの。ありがたいことにd〇c〇m〇様が通信しまくってもええでキャンペーンをしてくださっていたこともあり、若干不便だなー、はよPC自由にしたいなーくらいで、名取さなを推すことに関してはほぼ不自由はなかった。そして自分の体調は推しと好きな作品の展開でしか左右されないので、畢竟メンタル的には問題なかった。なんなら実家にいたころは出せなかった奇声が出せたので楽だった部分すらある。

そんなわけで2020年度は、生配信があれば可能な限りリアルタイムで見て、twitterで生存を確認し、20万人で歓喜し、フォールガイズで爆笑し、雑談でおススメされたシャドーハウスを買ってみるなどしつつ、楽しく名取を観測しながら推して過ごした。(あと夏前くらいからにじさんじにもハマった。)

大会で初めてクラウンを獲った!Fall Guys!

タグで漁った!アヘエビガールズ!

メチャ癒された!50命耐久!

ゲスト()と名人にキレた!ぼっち桃鉄!

2回で終わった!名取日記!

Googleがキレた!クライオン!

聖夜に釣られた!出産(デッサン)配信!

思い出がいっぱいすぎて胸もいっぱいである。ほぼほぼ全部リアタイ出来たことは、もう僥倖というほかない。2020年は名取と共にあったと言っても過言ではないくらいには、楽しませてもらった。本当に本当に楽しかった、輝かしい、駆け抜けた日々。年の瀬に発表された、重大な、待ち望んだ発表。

動物園と遊園地ももちろん最高ではあったが、そう、「名取爆誕」2021のお知らせである。あっという間でもあり、長かったような気もする。どちらでもいい、今度こそ晴れ舞台でハレの日を存分に祝うのだ。決意を新たにした年末だった。あともう一回言うけど動物園と遊園地は最高だった。

年の瀬年明けを挟みつつ、コラボもやりつつ、上がった動画「名取さなに会いたいですか?」。これを見た時のこみ上げた感情を、自分はどう形容すればいいのか未だにわからないが、確実に言えることは、「会いたい」「会いに行こう」で頭がいっぱいになったことである。

なので行きました。本番一か月前に。下見を兼ねて。

理由の9割以上は、名取が歩いた場所を実際に歩きたかったからではあるものの、それ以外にも理由はある。

一つは距離と時間の計測。万が一にも感染を起こさないために、手洗いうがいはもちろん常にしていたが、当日は会場に行かなければならない。しかし公共交通機関は怖い。なので車で行きました。自宅から何時間かかり、どれくらい遠くて、駐車場はどこかを確認したかった。

一つは自分が結構な方向音痴なこと。自慢できないが始めていく場所では必ず迷子になる。一度は歩いて現地を見ておかないと、最悪当日川崎駅の反対側にでも行ってしまいかねないというリスクをなくしたかった。

一つは献血。意志薄弱なダメ人間なので、これを奇貨として行かないと、多分一生行かない可能性があった。でも我らが王が血液を所望されていたので、やるならこのタイミングしかないと思った。思い立ったが吉日。

というわけで、ちょうど名取が誕生日ケーキをデザインしている日、自分は川崎で脳内マップ形成と血液提供に勤しんでいた。途中案の定結構なタイムロスをして、残念ながらケーキデザインはリアタイ出来なかったが、名取的には、ケーキを言い訳に献血されないより、下見を言い訳に献血された報告の方が誇らしかろうと思い、人生初の献血をした。図体がでかくてよかった。ガッツリ提供できました。

この時の自分は否応なく気分が高揚していくのを自覚していた。なんというか、にわかに現実感が湧いてきたというか。日々アップされるエビからのさな歩きの供給も合わさり、もう結構なはしゃぎようだった。とても人様に見せられたものではないレベルで。

そしてもう一つ、会いたいですか動画と下見までの間にあった大きなイベント、VtuberFesJapan2021!こちらも大変最高でした。怒涛も怒涛、激しさとパッションに満ち満ちたアイドルグループゾーンの後に、満を持して登場した我らが王名取さなである。あそこで空気感を一気にインターネット!!!って感じに塗り替えられたのは、名取さなだけでしょう。しかもライブ用にめちゃくちゃアレンジしてくれて、一曲の中でコミュニケーションも取れた最高の時間でした。こちらは残念ながら現地参戦できなかったものの、PCの前で叫んで応援してと忙しかったし楽しかった。その後アイドル部を経ての、つけ☆めんである。いやめちゃくちゃよくない?とてもよくない?これからももっと絡んでくれよつけ麺のごとく(激ウマギャグ)。複数人で歌う名取を見たのが自分は多分初めてだった気がするので、新鮮さも感じた、大変よきよきなパフォーマンスだった。

その後、バーチャルな中田のヤスタカさんや、貫禄の四天王、今じゃ箱推しにじさんじの面々やはちゃめちゃかわいいホロライブの面々、初めて見た方も知っていた方も入り混じる、お得過ぎてびっくりなライブでした!というところで、アンコールに....

おるやんけ!我らが王が!しかも惑星ループやんけ!ファッ!?

机ぶったたいたしリアルでファッ!?って声出たの人生初ですよ。名だたる面々の中でも通る歌声と歌唱力と可愛いダンス、釘付けになり申した。そしてなんと、ラスサビセンターで歌い上げたのが我らが名取。かっこよかったしかわいかったし、もう、感無量でした。あの瞬間、名取さな以外を思えなかった。引き込まれて、魅せられた、圧巻のパフォーマンスでした。

そんでもって時系列は戻り、さなちゃんねる王のお言葉である。55秒で人間ここまで興奮できるのかって自分でも軽く引いた。いやナレーション上手すぎない?ダジャレは上手くないけど。PAPのオルゴールアレンジやら、エッビーナースデイのサビお披露目など、情報量がぎっちぎちだった。そりゃあもうでっかいラブを、山道が崩れ落ちるレベルの落石事故並みに浴びせてやるから覚悟しとけよ...!とか見終わった後に思った。

そしたら今度はコラボカフェのお知らせである。豪華すぎない?お洒落すぎない?オイオイオイ、死ぬわ俺。超残念ながら、この記事を執筆している現在、まだ行けてはいないものの、期間内に必ず行きます!いいですね!って感じで、我らが王はマジですげーーーー!!!!ってなった。ごろごろうさちゃんせんせえカレーめっちゃ食べたい。愛と熱量をここでも感じてしまった。情報量で殴り掛かられ続けていましたね、この時期は。

そしてサムネ王結果発表とデカデカ新情報。このころは新情報が多すぎてコーナーに追い詰められたボクサーの気分を手軽に味わえてお得。個人的に好きなサムネたちがほぼほぼランクインしててめっさ嬉しかった。まあその後のデカデカ新情報がデカすぎてPCの前でプチパニックになったのは内緒。

デカデカ新情報、つまりはさなコレである。是が非でも我が物としたかったので、当日早朝出発を検討したり、クロスフェード動画も神過ぎて大興奮して机で膝打ったりしてしまった。こいついっつもPCの前でどったんばったん大騒ぎしてんな。あと???が本当におしりぷり音頭かどうかについては、6:4でおしりぷり音頭だと思ってました。

ここでタワレコ様の神采配、事前予約受付してくださる、しかも電話が苦手なオタクにも優しい対応。もちろん予約しました。

そのような怒涛のイベント新情報祭りにわっしょいわっしょいしていたら時間は過ぎていき、気付けば前日。襟が破れたり蓋絵がクソデカBGMだったりを乗り越え、あと地獄の蟲毒開催決定連絡も受けつつ、早く寝よう早く寝ようと思いながらも興奮して結局日付が回ったりしつつ。いよいよ当日のお話である。ここまでで5000文字オーバーってマジ?大分端折ったんだけどな...


大変長らくお待たせいたしました。2021年3月7日当日、いよいよ「さなのばくたん。 -ていねいなお誕生日会- Powered by mouse」が始まるのである。

自分は大体13時過ぎくらいに、事前にチェックしていた、少し離れているが安く広い駐車場に車を停め、意気揚々とチネチッタに乗り込んだ。そして音速で人の多さにビビった。しかも物販の位置が分からず迷った。下見の意味とは。

とはいえ事前通販であらかた買ってはいたので、まだ売り切れていないグッズ見ていくらか買おう、くらいではあったものの、人ごみと方向音痴炸裂により、完全にここはどこ私は誰状態になってしまった。そんな折、ベンチに座るお兄さんの服が明らかに名取パーカー。考えるまでもなくせんせえだと理解した自分は、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥どころか物販買えないと思い、意を決して物販の位置を尋ねた。

お兄さんめちゃくちゃ優しかった。道案内までしていただけてしまった。人の心の優しさというものに触れた瞬間だった。そして連れてきてくれたらクールに去るお兄さん。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。これはさすがに馴れ合いにはなりませんよね王よ!?

そして無事物販を購入し、近くのオシャンティーなお店に戦々恐々としつつ入ってこれまたオシャンティーなスパゲティなど嗜みつつ、タワレコ川崎店へ。電話の時と変わらない優しい対応で無事さなコレを入手。店内では無限に名取の歌声が響き、表には宇木敦哉様書下ろし名取のパネルとさなコレクロスフェード動画、そして名取おススメCDはもうほぼ売り切れという、ここもここで結構なお祭り状態!居心地よくってびっくりしちゃった。

そしてもういっちょラチッタデッラ内を聖地巡礼しつつ、そこそこ寒くなってきたので、シアター内のベンチで本を読んだりtwitter眺めたりしつつ、入場を待つ。徐々に増えていく「あ、これ200%せんせえだな」っていう人間たち。分かっていても話しかける勇気はないまま過ぎていく時間。ネット向けに出される大喜利のフォーム。それを見つつ大喜利を考えていたらいつの間にか開場の時間に。まさか名取はこれを見越して!?さすが!でも大喜利考えさせたのは許さない。

結構なせんせえの数に、すかさずスタッフさんが列誘導を開始。流されるままあれよあれよとシアター内へ足を踏み入れる。エスカレーターを昇り終えると、そこには豪華フラスタ祭りとフラスタに囲まれる名取さなちゃん王の姿!

めっちゃすごかった。でっかいラブを色とりどりの花、大小形も様々なバルーンで表現し、書下ろしのファンアートが乗っているものも!せんせえ方のでっかいラブが詰まったフラスタに自然と足も止まりじっくり眺めてしまうというもの。中には名取市の保健センター様や、ニコ生のスタッフからのもの、今回のイベントでお世話になっているマウスコンピューター様やわんだらー様からのものなど、名取さなの影響力やつながりが広がっていることを感じさせられた。

また、途中にはプレゼントを贈れるスペースが。これは完全に私の失態であり、次回は必ず持っていくと今回心に誓ったが、ファンレターを持って行っていなかったのである。いやほんと何やってんだ自分。とりあえずまず便箋を買いました。今から文章考えるね。あと果たし状があったのめっちゃおもろかった。

楽屋花やシアター前のフラスタもこれまた圧巻。うさちゃんせんせえモチーフや王にぴったりの冠など、創意工夫が一目でわかる、見ているだけで喜びが伝わり、こちらまで嬉しさ100倍になるようなフラスタの数々は、それだけでいきなりこちらの涙腺を刺激するものだった。そして、それを撮影する王のパネルも。誰だってそうする。俺だってそうするから名取もそうするわな。

そして壁面にはなにやら見覚えのある構図に見覚えのある王が映った知らない映画のポスターらしきパネルが。いや芸が細かい!すげえ!ちょっとした部分にも遊び心を詰め込んでいて、思わずニヤリとしてしまうというもの。ちなみに個人的に一番笑ったのは名取さなVS名取さなです。いや勝手に戦え。

名残惜しいものの、いつまでも通路にいるわけにはいかず。あくまで本番はシアター内、ということで、消毒ゾーンにも名取がいてほっこりしたり、会場専用大喜利フォームを開いてため息をつきながら、いよいよ自分の席へ移動。自分はシアター12の中央ちょい後ろ一番左の席で、ぴかぴか棒を取り出し、リストバンドをつけ、タオルを首に掛けて臨戦態勢。そして画面に流れるのは、3人の名取さなによる会場での注意事項のお知らせ。ここで驚いたのはわちゃわちゃする名取たちの可愛さやパロディとしてのクオリティの高さだけでなく、なんと!写真撮影OK!という大盤振る舞い!

さすがにこれはびっくらこいた。反射的にスマホで撮影し、あまりにいっぱい動くもんだから全部の写真でどれかの名取が必ずブレてる始末。大変画期的かつインターネットの民に優しい仕様は、名取さなという王のUTUWAを感じさせられたものだった。

王の粋な計らいに感謝し、大きな唐揚げに思いを馳せつつ、大喜利を埋めて送信。万が一、億が一読まれたらどうしようなどと内心でキモイことを考えて(ネタバレ:読まれません)、イベントのスタートを待つこと数分。


いよいよイベントの幕が上がった。


さあ始まりました!の時点で既に感極まって、夢中になってぴかぴか棒振った思い出しかない。感情のプールにこれまでの思いがなみなみと注がれた結果、いざ本番で万感の喜びとなり、言葉は脳から消え、ただただ歓喜が身を包んだ実感だけが残っている。それでも記憶を掘り起こして何とか言葉にする試み。

一曲目は新曲エッビーナースデイ。こちらコールができる仕様となっており、めちゃくちゃ声出さないのに苦労した。こんな高らかにインターネットって叫ぶ歌ある???そう、名前とインターネットのコールも確かに叫びたかったが、何より叫びたかったのは、ハッピーバースデーの歌の部分だった。言葉にして届けたかった。本当に、生まれてきてくれたことへの感謝と、これまでの努力への称賛と、今まで自分が受け取ってきた分、お返ししたかったでっかいラブを、言葉にしたかった。

とはいえできないことはできない。なのでその分、本当に想いを込めてぴかぴか棒を振った。名取へのおめでとうとありがとうを込めて振った。楽しかった。自然と身体がノる曲で、名取から目が離せず、夢中も夢中、有頂天といった情緒だった。

続いて2曲目、ファッとして桃源郷。これまた激しく楽しい、スタートダッシュでめちゃくちゃ自分たちを盛り上げてくれるチョイスだった。2番の後の構えをどんどん繰り出す部分での、名取の可愛さと言ったらすごかった。曲の可愛さや、これを言ったら王に処されるかもしれないが歌詞とのシンクロも相まって、楽しさ全開でこれまたぴかぴか棒が唸る唸る。ばっちりしっかり盛り上がった2曲目となった。

そして3曲目、ギミー!レボリューション。この曲で一番楽しかったし一体感を感じたのは、レスキュー!の部分でせんせえ方が高らかにサイリウムを掲げたところだ。ここまでの曲全体で、会場もネットも大盛り上がり、テンションをぶち上げる構成となっている。そりゃもう自分もテンションぶち上げ掌の上でダンシングですわ。

そんなわけで怒涛の3曲があっという間に歌い終わり、既に疲れている我らが王、本日の主役名取さな。いやまあ仕方がない。あの運動量を歌いながらでしょ?そりゃそうなるわ。なんにせよ一呼吸置いてのMCパートである。

いやほんと、開催出来て、名取が目の前ではしゃいでるだけでこんなに嬉しいもんかね?嬉しいもんだよ。ステージの自慢やお祝いに駆けつけてくれたさなちゃんねるキャラクターズも、我がことのように嬉しかった。キャラクターズのプレゼント全部解釈一致、って感じだったし、オチまで秀逸だった。女子力高いんだよ!!!!で、ステージも細かいところまで”””こだわり”””が詰まりに詰まってるのが見て取れて、感動しちゃったね。自分の席が左端というのもあり、奥行きの関係上右奥の様子とかが見やすかったんだが、壁のポスターや床の小物たちの細やかさ、マジで良い。後でネチケでもっとちゃんと見返すね。

そして問題の地獄の蟲毒のお時間です。

まあ読まれないだろう(予防線)とは思いつつ期待して、そして読まれなかったよね。これは負けだ、っていうオモシロ回答ばっかだったの、集合知の強さを感じちゃったよね。あと、自分の回答は何気に長文過ぎたかもしれない。何しろここまで9000文字オーバーになっちゃうような人間ですので。簡潔にまとめるって何?

大喜利は難しいものの、もしも、もしも次回があるようであれば、精進してコンパクトで面白い回答を用意できるようになりたいものだ。

そんな大喜利コーナーでは、せんせえ方のオモシロ回答もそうだが、名取のツッコミも冴え渡っていた。ちゃんと拾い上げることもあればおもむろに投げ捨てたりと、緩急入り混じる捌きは、雑談配信の賜物なのかなとか思った。嘘です当日は笑うのこらえるのに必死でした。これは後から分析したらそう思った、というもので、現地はマジで声出したかった。笑うのを許されない大喜利企画って、実は名取側もつらいんじゃないかと思わなくもない。

といったところで1つ目のMCパートを終え、おうたパート2ブロック目に突入。こちらもまた凄まじいものだった。一体何度私の感情のダムを決壊させようというのか。知っていますか?人間一日に許容できる幸福には限度があり、それを超えるともう語彙力が消滅するんですよ。今興奮で揮発した言語野から無理くり言葉を並べてるからね、マジで。

というわけで4曲目、Make it!....いやほんと、特別な日の特別なステージ、名取さなはアイドルになるんだよ。歌もダンスも超絶かわいい、何よりそれを観客に魅せることを分かってる。VtuberFesの時も感じたが、名取はそういった部分が抜群に上手い。これが天性のものなのか勉強したからなのかは分からないが、名取さなというアイドルはめちゃくちゃ舞台映えするのだ。本人は謙遜して憚らないが、実際歌もめちゃくちゃ上手だ。音程や声のトーンは何より、自分が名取の歌声で一番好きなところは、歌詞に感情を乗せているところである。息遣いや強弱といった、感情の表現が抜群に上手い。特にそれが際立つのが、オリジナル曲たちのような盛り上がる曲であり、つまりは4曲目のMake it!もそうなのである。歌詞や歌の背景への理解が深いので、「歌のどこで感情が昂るか」「一緒に盛り上がる/語りかける/思いの丈をぶつけるのはどのタイミングか」が分かっており、これが人を引き付けてやまない彼女の歌の武器だと自分は思っている。そんなアイドルに魅せられて、共振してテンションのボルテージが天元突破する中で、はい!あの演出ですわよ。大本へのリスペクトを忘れない姿勢、その上でクオリティを突き詰めていく意志。その集大成を間近で見せてもらえたことは、人生の宝物になった。あの瞬間、名取さなというアイドルを形成する世界の一部になれたことは、自分の誇りだと思える、そんな最高のパフォーマンスだった。

そして王としての衣装に身を包んだ名取さなが続いて歌った5曲目、みんな大好きご存じPINK, ALL, PINK!

この曲を!現地で!ついに!聞くことができた!声は出せずとも自分の愛を伝えた!この瞬間、自分は「報われた」と思った。シアター内をオールピンクに、名取とせんせえのハッピーカラーに染め上げられたことで、1年前の悔しさも悲しさもしんどさも何もかもが報われた、そんな気持ちになれた。想いは届く。願いは叶う。「人は報われる」ことを、言葉ではなく体験で実感できた。この1年、名取がいない生活なんて考えられなかった。それぐらいには勝手に支えられていた。恩を返せる機会は限られていて、それすら全部は掴めない中、あの瞬間あの場所で、ぴかぴか棒をピンクに光らせ、力の限り腕を振ったことは、今までで一番の恩返しになったんじゃないかと、少しは自惚れたくなった。「来てくれてありがとう」と言うが、こちらからすれば「呼んでくれてありがとう」「祝わせてくれてありがとう」でいっぱいである。本当に、本当に本当に、嬉しかった。

そんなこんなで2つ目のMCパートである。曲の振り返りの中で何といっても感動したのは、モモーイ先生直々に歌詞を変更した部分。もちろん聞いていた時にも分かった。何回も聞いたからね、そりゃあ。本当に粋な計らい、完璧な言葉のチョイスだった。でっかいラブを伝える機会をいただけたこと、本当にありがとうございました。

さて感動したのも束の間、小粋なトークで会場を和ませつつのクイズの時間である。こちら自己主張激しめ圧倒的統率で王を恐怖させた12シアター組ぞ?お?やるか?

正直なところ、名取の配信という配信を、アーカイブというアーカイブをまあそこそこ程度には追っている身、4/6と言わず全問答えてみせようじゃないか!と内心息巻いておりました。

まあ同じ問題間違えたけどな!液タブは卑怯だろうが!

しかし幸運にもわからなかった問題は12シアター担当ではなかったので、分かる問題を抜群の統率力と一体感の下、回答させていただいた。いや我ながらあの統率力は怖いよ。大音量拍手と静寂の切り替えがうますぎる。ちょっとしたカルト宗教かと勘違いされても言い訳しづらいってあれ。

そんな感じで無事新情報公開と相成ったのである。いや割と焦ったよね、多分名取も焦っただろうね。それはそれとして新発表が4つもあるもんだからまあ大変。オイオイオイ、死ぬわ俺。天丼はともかく、どれも最高にハッピーなお知らせで、現地で感謝と祝福の拍手&ぴかぴか棒ブン回ししちゃったよ。

1つ目がグルメ漫画の連載。生粋のグルメマンガハンターであるところの名取が、自分を題材にグルメ漫画を描いていただけること、それにより食べたいものが食べられるということ。こんな嬉しいことはない。マジでめっちゃおいしいもの食べてくれ。いくらでも食べてくれ。日本はグルメがいっぱいだ、何なら47都道府県うまいもの巡りとかやってもいいのよ?スタートは名取市から行こう!

などと始まっていないものの幻覚が見えつつも2つ目のお知らせ、エッビーナースデイの配信開始。今回自分は幸運にもCDをゲットできたが、難しいというせんせえ方もきっと多いだろう。何なら自分も就職で関東に出ていなければ手に入れられなかったと思う。そんな時に配信があるというのはなんとありがたいことか。配慮が行き届いてる。こういう、リスナーの目線を忘れないでいてくれるところ、マジで好き。

そして3つ目、新曲「アマカミサマ」!作詞が只野菜摘さん、作曲が田中秀和さん!おいおい豪華すぎるだろ、思わず目を疑ったよね。いやマジで、どこからどんな縁で結ばれましたの王よ?もう口を開けてポカーンよ、ポカーン。我らが王の行動力と人脈には脱帽ですわ。凄すぎる。誇らしくないの?

このままの流れで4つ目、アマカミサマのMV制作決定!楽しみ過ぎてヤヴァイ。一体どんな風に仕上がるのか、今から楽しみで楽しみで仕方ない。名取の歌はどれも毎回すんばらしく気合入ってるから今か今かと遠足前の子供気分。マウスコンピューター様のつよつよPCのおかげですね!それに今回もメイキングムービーがある!自分こういう裏話系めちゃ好き人類なので助かる!今回のばくたんのインタビュー記事とかもしっかりじっくりチェックしてたしな!こちらも目が離せないネ!

といったハイパー嬉しい情報4連弾を立て続けに浴びせられて幸福指数青天井な中、先ほども紹介のあったアマカミサマの初お披露目!休む間もなく新しい供給を浴びせられることに。とどまるところを知らないねえ!

さて、そのアマカミサマ。今までのオリジナル曲の、盛り上がる、アップテンポ、といったパターンとは異なり、しっとりとした、けれど決して暗いわけではない、優しい曲となっていた。名取本人は、しっとりとした曲は歌が上手い人にしか歌えない旨を話していたが、だったらなんの問題もない。名取ははちゃめちゃお歌が上手いのだから。実際、初めて聞きながら、自分の曲として歌いこなし、サビで曲名を歌い上げる部分など、聞き惚れたほどだ。そしてこのタイトル、歌詞を改めてひも解くことで見えてくるものがある。まあ名取や只野菜摘の話を聞いていない独りよがり解釈と言われればそれまでではあるものの、せんせえが考えて解釈できる、これまでの名取との関係性や歌詞に大事に大事に意図を張り巡らせた素晴らしいタイトルだと自分は解釈した。これからも絶妙な加減で甘噛みしてくれや。それくらいが「名取さな」と「せんせえ」の距離感なのだろう。それを感じられて、これまで積み上げたもの、これからもきっと変わらないものに想いを馳せる、そんな一曲だった。そして、こういうしっとりとした曲で振るぴかぴか棒の格別なこと格別なこと。言葉はなくとも、振り方で分かることもある。激しくガンガン振っていく曲ももちろん大好物だが、こういうゆっくりと天へと掲げ、願うが如く振るのも乙なものだろう、アマカミサマなのだから。

そして割れんばかりの喝采と恒例爆速アンコール。みんな逸る気持ちは分かるけどもうちょいゆっくり叩かないか、なあ?いやマジで気持ちはわかるけども!焦らせるのもよくないと思うなー!

さておき再び幕が上がり、もう一度王の降臨である。再びのお出迎えの拍手が鳴り響き、本日の締めへと移行。

すなわち、名取さなからの手紙である。

これについても多くは語らない。ここでそれをつまびらかに分析するのは、さすがに無粋が過ぎるというもの。

なので自分は返答を。と言っても想いという想い、熱量という熱量、感謝という感謝はここまでにまあ手を変え品を変え無い語彙絞りつくして語ってきたので、月並みな言葉しか出てこないことを、王におかれましてはどうか御赦しいただきたい。


今まで何度も救われてきました。どれだけ言葉を重ねても足りませんが、本当にありがとうございます。推しの幸せが自分の幸せです。存分に、これ以上ないほど幸せになってください。

どうかこれからも、健やかに、楽しく、丁寧な生活を送れることを、せんせえのひとりとして、勝手ながら願っています。


そして本当に最後の曲が始まった。初めてのオリジナルソングであり、名取さなを象徴する一曲。さなのおうた。

普段は言えないけど、この曲だから言える想いがある。

俺も好きだぞー!伝わってる、自分も幸せだ!大好きだぞ!!!!!!!!


こうして、「さなのばくたん。 -ていねいなお誕生日会- Powered by mouse」は無事閉幕となった。ぽこピーの退場アナウンスには思わず気が抜けてクスリとしてしまったものだ。

心地の良い疲労感に包まれつつ、思い出を頭の中でリフレインしながらラチッタデッラを出た。胸がいっぱいで、まさしく感無量。友人に一言、「最高だった」とLineを送ってtwitterで感想を呟く。

名取も同じように、感動して、満足して、楽しい一日だったと思ってくれていますように。そんなことを願いながら、自分は一人、川崎駅まで歩いて行った。



この後めちゃくちゃアニメイト行った。



この後めちゃくちゃアニメイト閉店時間だった。



この後めちゃくちゃレストラン系も閉店時間だった。



この後めちゃくちゃラチッタデッラのケバブ屋台でケバブ買った。



ケバブおいしかったです。

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