適性チャートの解説&成績

いつもありがとうございます。

馬ノスケです。

今回は適性チャートに関しての解説や、実際の成績などをお見せしようと思います。


1.適性チャートとは?

阪神大賞典

適性チャートとは「馬の適性」と「舞台で求められる適性」を可視化したものです。基本的にグラフの形状が重なるほど、「適性値」が高くなる傾向で、適性値90%以上を高い適性と判断しています。

以下、グラフ項目に関して簡単に触れていきます。

トップスピード
その馬のスピード性能を表した値。上がり勝負などに大きく関わります。
TS持続
トップスピードの持続性能を表した値。この値が高いほど速い脚を持続できる傾向です。
機動力
コーナリングなどの器用さを表した値。小回り適性などに関わります。
基礎スピード
その馬の追走スピードを表した値。速ければ速いほど短い距離に対応しやすくなります。
スタミナ/底力
馬の心肺機能に関係するスタミナや底力を表した値。持続力との関係性もあります。
【新要素】適性ローテ
適性ローテとは、その馬が「前走から適性が好転するか暗転するか」に着目した理論です。これは単純な舞台替わりだけでなく、その馬キャラに応じた、適性全般、馬場状況や枠の並び、バイアス転換など、多くのファクターから導き出したもので、適性チャートにグラフ化できない要素を含みます。

※なお、適性チャートの対象レースは芝限定で「古馬重賞」「3歳芝G1」に限られます。これは適性の重要度が増す上級条件でこそ、適性チャートの精度が上がるからです。なお、ダートに関しては馬場や枠など、コースが持つ適性だけでは語れないため、この形状のチャート化は難しいという判断で行っておりません。


2.適性チャート 成績

※旧型→新型となった2020年8月からの計690頭対象

・適性値90%以上(高適性)
勝率:10.6% 連対率:21.6% 複勝率:29.7%
単勝回収率:92%
複勝回収率:84%
・適性値90%以下(チャートなし込)
勝率:3.7% 連対率:7.2% 複勝率:12.6%
単勝回収率:71%
複勝回収率:57%
・適性値1位
勝率:17.6% 連対率:31.4% 複勝率:52.9%
単勝回収率:62%
複勝回収率:131%

高適性の馬は活躍傾向で、特に適性値1位の馬の安定感が抜群な印象です。

特に強調したいのは、適性チャートは枠順確定前の配信で(自力・調教・状態面・ローテ・時計・当日の馬場)など、馬の適性と舞台適性以外の項目を完全カットしている点にあります。

つまり、一般的な指数という見方ではなく、単純な適性の「グラフ化」「数値化」であって、その限られた要素だけで、ある程度の成績が保てているということは、上級条件における「適性」というファクターは極めて重要な要素だということを、改めて理解しました。

ただし、適性チャートは性質上、芝重賞しか対応できないという欠点があります。これらを考慮し、今後は自力面や「適性ローテ」に関わる多くファクターを数値化し、適性との評価バランスをとることで、指数化も可能と思っています。(現在コツコツ作成中)

適性チャートの精度向上はもちろん、別の形でもより良いものが作れればと思いますので、続報をお待ちください。

なお、適性チャートはオンラインサロンにて配信しておりますので、気になる方は「入会ページ」より詳細をご確認ください。

本日は記事に足を運んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?