【新型】適性チャートについて

皆さん、お疲れ様です。

いつもありがとうございます。

適性チャートを運用してきて半年以上が経過しましたが、これまでの経験を元に適性チャートを改良しました。

普段から私のチャートを見てくれている方もいますので、今回は何を改良したのか解説していきます。

まずは画像をご覧ください。大幅な変更点はありませんが、項目や補足事項が地味に変わっています。見た感じ結構地味な改良ですが、中身は旧型と比べかなり実の詰まったものとなりました。

※上:旧型 下:新型

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※尚、適性チャートの応用編として執筆した記事もありますので、気になる方は下記リンクより



1.適性だけで競馬は勝てない

大前提として適性だけでは競馬は勝てません。そこで、補足項目事項を追加しました。

具体的には、補足項目に「馬群」「臨戦」「テン」を追加。

馬群に関しては馬群が苦手でパフォーマンス落す、もしくはパフォーマンスを上げる馬が一定数存在するので、その点を補足する材料。

臨戦に関しては、使い詰め、休み明け、前走馬体重を考慮した臨戦過程などを評価したもの。

テンに関してはテン1Fの速さを数値化したものとなります。

これらを補足することによって、今回その馬が適性以外の条件を満たしているか否かを判別することが可能となりました。


2.一致率の欠陥

これまでの一致率の定義は「舞台チャートに対し馬チャートがどれだけ被っているか」としていました。ただしここには大きな欠陥がありました。

例えばトップスピード値5(最大評価)のTSを長所に持つ馬が七夕賞に出たとします。七夕賞はTSよりもスタミナや底力が中心となる持続力が求められる舞台なので、その馬の長所は活かせません。しかし、これまで通りの一致率の定義だと、タフさが足りていない分の一致率マイナス補正しか掛からず、他の項目を満たしていれば全体の一致率がある程度高くなってしまう現象が起きていました。

他にも、基礎スピード的に18〜2000mベストな馬がいたとして、その馬のチャートを2400mのチャートに当てはめた時、基礎スピードの必要値を超えている関係で、基礎スピード分のマイナス補正が掛からない現象もありました。ただし、適性的にはベスト距離より2〜3Fも長い距離となるので、マイナス補正が入らないといけません。

逆に1600mのチャートに合わせた時だと、基礎スピード値が足りなくなる関係でマイナス補正が掛かり一致率は下がります。つまり、可視化はできていても数値が自分のイメージと合致していないことがありました。

参考例としてボッケリーニが有馬記念に出走したと仮定してチャートを作成します。まずボッケリーニが有馬記念に出走するうえで課題となるのが、距離とスタミナが求められる持続力勝負はそこまで得意じゃない点。つまり、適性としては合わない可能性が高いのですが、、、

画像3

旧型では一致率95.0%の高水準を計測してしまってます。これは、有馬で重要とされる持続力+タフさの数値が足りていない箇所分のマイナス加点しか反映されてないが為の高一致率。しかし、先述した通り適性は合わない可能性が高く、ボッケリーニの基礎スピードと持続力を活かすのであれば、ベストは18~2000mのロングスプリント系のレース。

つまり基礎スピードの水準が舞台チャートを超えているが、逆にその分をマイナス加点をしないと、本来の適性と一致率で矛盾が起こってしまうということです。(トップスピードも同じく)

今回はそれらの矛盾をなくすために、一致率の定義を変更し数式を調整することで、本来の適性に近い数値を算出することが可能になりました。また、数値はあくまでグラフを元に算出された数値ですが、定義が若干変わった関係で「一致率」→「適性値」に名前を変更しました。

※新型適性チャート

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上記の通り適性値が下がり、より本来の適性に基づく数値を算出することが出来ました。

なお、TS持続や機動力など、舞台チャートの水準を超えていてもマイナスにならない要素に関しては、マイナス加点が入らないよう調整されてますので、その点もご安心ください。


3.先行力と持続力の見直し

先行力に関しては、適性として項目に組み込むことで一致率に影響が出てしまうことに疑問を抱きました。先行力は大きな武器でもありますが、展開やバイアスによってマイナスになることもあります。それらを踏まえ「先行力」の項目を削除し、補足事項にテン1Fの速さを記載しました。これにより、バイアス重視で馬券を組みたい時などは、テン1Fを参照することで前残りなどを狙うことも可能です。

持続力に関しては、持続力といっても様々な種類があり、それを持続力というひと項目で数値化するには少々無理がありました。例えばロングスパート戦とロングスプリント戦で、求められる適性はだいぶ変わります。それをひと項目で補ってしまうと一致率の数値に対する反映度が少ないと感じました。そこで、「持続力」→「スタミナ/底力」に変更。この項目+αでロンスパやロンスプを表すことによって数値への反映度を強化しました。

なお、スタミナと底力は厳密に言えば別の意味で捉えている人もいるかと思います。ここに関しては、言葉の意味に若干の違いはあれど大元はどちらも心肺機能にあると思うので、チャート上では同じ括りとしました。また私の理論とチャートの構成上、同じ括りにしても適性値がブレることはなかったので、この様な形で採用してます。その点はご了承下さい。


4.短距離への対応

旧型では短距離における適性をチャート化することはできませんでしたが、「持続力」の項目をなくし「持続力」を複数項目で立証することにより、短距離で求められる適性をチャート化することがでたので、今後は芝の全ての距離に対応したチャートとなります。


5.指数化について

適性チャートは適性を可視化して、その数値を適性値として算出したもので、補足事項なども踏まえ、皆さんの予想ファクターに組み込めるのが最大の武器です。つまり、指数のように好走率や期待値を表した数値ではありません。なぜなら、先述した通り適性だけでは競馬は勝てないので。

ただ、指数として見られている方もいらっしゃり、実際に問い合わせを頂いたこともあります。そこで、適性値+補足事項の数値化+能力数値たるものを集約した、いわゆる「のすけ指数」的なのをちょっと考えています。

ただし課題として

①適性チャートはあくまで適性の可視化なので、わざわざ指数にしたら方向性がズレる可能性がある。

②芝重賞を対象としたものなので、サンプル数を確保できず、信憑性のあるデータが取れない。

特に②は痛感で、指数化は出来ても配信は難しいかも。というのが現状です。

この辺りは裏で集計しつつ、色々と考えてみます。


6.配信のタイミング

以前まで枠順が確定して土曜の馬場を見てからチャートを作成してましたが、やはり本来あるレース質があっての適性だと再認識しました。また、配信時間が遅いというネックもありました。

これらを踏まえ、配信のタイミングを枠順確定前に変更します。


7.さいごに

長々と語ってしまいましたが、適性チャートに関して少しでも興味を持ってもらえたなら幸いに思います。

Twitterで示唆した○○メーターたるものは、労力と時間の関係で現実的に不可能と判断したのでボツになりした。。。

サンプルまでは出来上がっていましたが、本業をやりながらでは明らかに時間が足りないことを思い知らされましたので、楽しみにされていた方は申し訳ありません。

また、現在有料配信でのみ公開してる適性チャートですが、今後はより多くの人の力になれるよう、様々な方面でチャートを配信していこうかと思っております。

今後の活動方針などは、また後日!

ありがとうございました!

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