初めてのロボット系モデル光武作ってみた
こんにちは。私は北海道科学大学の模型部部長です。今回は、初めてのロボット系モデルを作りたいと言うことで、見る人が見れば懐かしい、
「サクラ大戦2、光武 改」を入手したので組んでみたいと思います。
(本当は光武 二式が欲しかったけどキット化されておらず…まあでもなんで今の時代霊子戦闘機じゃなく甲冑の方なのかという疑問はさて置き)
前置き知ってるよって方は下の目次から制作まで飛べます。
サクラ大戦ってなんだ
まあこの記事を見てる人は知らない人はいないと思いますが。
サクラ大戦とは広井王子先生によってセガから出されたセガサターン専用ソフトのギャルゲが発祥といえば差し支えないかと。
ナンバリングは1~4まであり、5やスピンオフ、プレ2リメイクや最近では新サクラ大戦が出ていたりとまあ作品数はそこそこある方で、名前だけは知ってる人や主題歌の「檄!帝国華撃団」、「御旗のもとに」を知ってる人は多いのではないでしょうか。
そんな作品は日本史で言う大正時代に相当する太正時代が舞台です。
(紺碧の艦隊みたいやな)
太正時代は蒸気機関が異常発達し、キネマトロンと云う無線通信器や空中戦艦ミカサなどもうスチームパンクどころかほぼSF状態の世界で、霊力を持った少女たちが霊子甲冑という霊力で動くロボを操縦し降魔と呼ばれる悪に立ち向かうという内容で。
そんな中出てくる霊子甲冑「光武」のキットを今回見つけたので作っていこうという、そんな記事です。
早速制作
こちらがキットの外箱です。かっこいいっすね。
帝劇防衛をする華撃団。
ラインナップは、大神機、さくら機、すみれ機の3つのみ。2が元でありながら、アイゼンクライトはもとより、アイリス機やカンナ機等すらありません。
(まあ、時代考えれば妥当か)
内容物の写真は撮り忘れましたが、大体他のロボット系プラモと似たような感じ。
パチ組みで完成することと無塗装でもある程度完結するのは嬉しい点ですね。
まずは操縦者の組み立てから。操縦者、今回は真宮寺さくらですが塗り分けはされておらずこちらで塗装しなければいけません。
とは言えまあ、ハッチ閉めれば見えなくなるんで、省こうと思えば省けるんですけどね。
まあ推しがさくらということで。(本当はマリアだが)
模型部名乗っておきながら人間の塗装初めてなんすよね…まあむずいよ。ジャケットの色はMr.カラーピンク基本色光沢。
髪の毛は前髪とポニーテール、うなじ周りと別パーツになっているのは高評価。とても塗装がしやすい。
しかし困ったものでさくらの髪の毛の色、青っぽいような紺っぽいような。色調しようにもどうもめんどくさく、どうにか楽できんものかとサーフィンしていると、良い色を発見しましてね。
Mr.カラーラスキウスアウラの濡烏。これがまあ見事に原作よりの色で。これに決定。
あと細かいところは、田宮のインシグニアホワイト、ネクタイは田宮エナメルレッド、モールやボタンは田宮エナメルゴールド、インナーは田宮ラッカーリノリウムです。
今回、初めての人形塗装と言うことで、細かいモールなどの部分は修正が効きやすいエナメルを使用しました。
んで最後に目のデカールを貼って終了。寄り目気味になった気もしますがまあ良しとしましょう。一応トップコートは吹きました。
次は操縦席にさくらを座らせる。元々のディティールが細かいので操縦席に乗せただけでもかなり見栄えしますね。
霊力を吸い取る管も心線が銅っぽくて角度がつけやすい気がしました。
次は操縦席中央。各モニター等は全部シールで、反射材のような材質となっているためかそれっぽく見える。しかもパーツに凹みがありそれに合わせることで綺麗にシールを貼れる仕様。
何気に伝声管があるのは時代を感じざるを得ない感じ。近未来と旧世代が混在するなんとも言い難い見た目をしています。伝声管は通信用マイクなのか…?
光武正面の組み立て。丁度操縦席モニターの裏に当たる場所です。各センサっぽいものは左右に可動。赤、青ともにシールになっているのでこちらも簡単に貼り付け可能。
実は光武の一番好きなところがこのセンサ類だったりするんすよねぇ。特に青いセンサ。これしっかり庇がついており初見では踏切警報灯みたいでレトロですげぇなって思いましたね。
あとはこのキット、いたるところにあるリベットがしっかりついており大変高く評価できると思いました。中にはリベットモールドが潰れてて沈頭鋲かと思わせるキットもあるので。
次は光武上部。上の写真は併せ目消しのために溶かしたランナーを塗っているところ。ここに合わせ目があると若干カッコ悪い気がしてならないんですよね。
又ハッチ手摺が近パーツで構成されているのは高評価。こういうところ塗装するのってかなり苦労しますからね。
さくらを搭載し、上部に給気口をつけました。こちらも金の別パーツになっています。しかしはめ込んだ後結構周りに隙間ができるので割と接着剤があったほうが便利かもしれないです。
光武の背面です。見た目は結構メカメカしい感じ。まあ機関車によくある発電機配管みたいなものが張り巡らされてます。頭部には汽笛か安全弁かその様なものも。これらも金の別パーツですが、配管固定のバンドのようなものも金色になってしまっているのでここは塗装の要ありです。
光武側面です。配管はどうやら蒸気排気口っぽいところにつながってるんですね。もしこれがドラフト用排気口だとしたらこの管の先に蒸気ピストンがあるってことなんですかね。
詳しい設定資料等持ってないので完全な推測ですが。
次は操縦席と操縦席前面のパーツの合体です。この前面を取り付けるとさくらさんは殆ど見えなくなります。なので人形の塗装はある程度失敗してもバレません。
前述したようにモニター類が反射材のようになっているので、光の当たる角度によってはさくらさんに水色の光が反射し本当にモニターが光っているかのように見えます。リアル。
後部の冷却ファン?的なものの塗装です。これ、パーツのそのものは塗り分けされていなかったので塗り分け。コンパスカッターで穴を開け、底にたまたまあった佐世保グレイを吹く。この佐世保グレイ、キットにあるグレーにとても良く似ているので細かい箇所の塗装やこういった塗り分けなどにはおすすめです。
背面の塗り分け終了です。配管の固定バンドは田宮ラッカーの銀色に塗装。冷却ファン?のようなものを下部に取り付け。
又小さい穴のようなものが4つありますが、ここは修正が効きやすいよう、エナメルのブラックを使いました。
こういう細かいところに一手間加えるだけでかなりそれっぽくなるので多少の労力は覚悟で塗るべきですねやっぱ。
次は煙突の取り付けです。かなり特徴的な形をした煙突ですが私はめちゃクソ好きですこの形。この喇叭のような漏斗型煙突。森林鉄道や明治初期の弁慶、義経号を彷彿とさせるデザインで大変好きです。
またこれ私的な勝手な妄想になるのですが、この形なの、理由があると思っています。
簡単に言えばこの形って火の粉よけなんですよね。質の悪い薪などの燃料でもクリーンな煙のみを出せる画期的な工業発明品。んでこの時代の帝都に良質な燃料があるわけでもなく。実際火の粉っぽいものが出そうになっているシーンが初代OPで確認できます。品質の悪い燃料でも光武を動かすだけの馬力を出すためにこの漏斗型煙突を採用したのではないかと。そういう妄想です。
話はずれましたが、まあ煙突と言うことでとりあえずススはつけておきましょう。おすすめは田宮ウェザリングマスターB。この粉をアクリル溶剤で溶きパーツに塗布。乾燥したらブラシ等でこすってゆくといい感じにスス汚れができます。おすすめ。
光武の腕です。こいつ、肘の鋼板以外塗り分けされていません。なのでセルフでの塗り分けが必要。ここでも佐世保グレイが役に立ち、筆塗りでちまちまと塗っていくと意外と簡単に塗れるのでみなさんも作るときはやってみましょう。
後は足を作って、(撮り忘れ)ラジエータ作って(撮り忘れ)全部組み上げてとりあえずは完成。これだけでもだいぶ完成度は高く、これで終了でも何ら問題はないでしょう。
もっとディティールアップさせたい方はウェザリングをします。
そして完成へ…
一応完成しました。少しやりすぎた感はありますが…
ラッカー塗料の銀色をボッサボサの筆に少し付けて走らせるようにつけていけば傷っぽくなるような気がします。
(赤いセンサ落として割れてしまったのは又別の話)
出っ張りや傷が当たりそうな場所を意識してウェザリングしたつもりですが…まだまだ修行が必要なようで。
いやぁ結構楽しかったです。ロボ系は組みやすくていいですね。スケモももっと組みやすくならないかね。艦NEXTシリーズのみ最近はそうなってますが。
いつか、霊子戦闘機や光武F、F2なんかも作りたいですね…
エクレールや轟雷号なんかもキット化してくれれば嬉しいんだけどなあw
咲いて散る、桜の花…。サクラ大戦かあ…。
命短し 恋せよ乙女 紅き唇 褪せぬ間に…。
というわけで一基さんの名言でも置いて私は煙に巻かれるとしましょう。
ありがとうございました。
今回作ったキット↓
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