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東松島にある石巻運転免許センターに行ってみた

皆様こんにちは。
「運転が下手過ぎて自動車学校の教官から『君の運転は不快だ』と言われたことがある」でお馴染み。
せいぎのみかたの片割れです、よしなに。

なんとか半年かけて免許を取得した時の写真がこれです。
半年かかったんだからもっと嬉しそうにしろよ。


突然ですが皆さん。
「石巻運転免許センター」という場所をご存知でしょうか。

実はこの免許センター…


所在地は東松島市なんです。

「千葉県が所在地の東京ディズニーランド」みたいな現象を引き起こしている運転免許センターが宮城県内に存在するのです。
ちなみに最寄り駅は「JR石巻あゆみ野駅」です、どういうこと?

兼ねてよりその存在は認識していたのですが、現在の運転免許の更新期限が2023年8月に差し迫っていたことから、半ば観光目的で東松島市まで免許更新に行ってきました。

何を隠そう私ことせいぎのみかたの片割れ、生まれは仙台市に存在する「郡山」という地区。

そう、宮城県なのに「郡山」。福島県じゃない方の「郡山」
加えて、高校は「名取」と名乗っているのに所在地が「岩沼」にある高校の出身。
そして、「仙台」在住でありながら、大学4年間「石巻」の大学に1時間以上掛けて通っていた、生粋の「千葉にあるTDL現象」の申し子たる存在なのです。最後はちょっと違うけど。

そんな申し子たる自分が知った「石巻を名乗っている所在地が東松島の運転免許センター」…。
これはもうこの場所を訪れることが決まっていたといっても過言ではないでしょう。
この世には偶然なんてない、あるのは必然だけ(©CLAMP)

という訳で、その時のことをここに記しますので、皆様ぜひご覧ください。


■いざ、東松島へ

2023年7月31日。

仙台駅7時24分発の仙石東北ライン(仙台-石巻間を1時間弱で結ぶ快速電車)に乗り込み、僕は石巻に向かっていた。
免許センターの受付開始時間である8時30分到着を目指して、朝の混みあわない時間を狙ったつもりだったが通勤客でそこそこごった返していた。

仕方なく窓際に寄り添って目的地まで揺られていると松島の島々が見えてくる。
仙石東北ラインに限らず仙石線などの石巻へ向かう路線は大概松島周辺を通るため、ほんの少しだけ観光気分を味わうことが出来るのだ。


間もなく石巻あゆみ野駅へ到着。
一応直前の陸前赤井駅までは免許センターが存在する東松島市なのだが、最寄りとなると石巻あゆみ野駅の方が近いらしい。

上の地図を見るとわかるように、石巻あゆみ野駅も石巻運転免許センターも市の境目ギリギリのところに建っている。地図上の点線が石巻市と東松島市の境目である。
「この距離感だったら石巻を名乗っても問題ないでしょ…」みたいな感覚で営業しているのだろうか。「川口市=ほぼ東京」みたいな。


駅周辺は閑静な住宅街、どこか穏やかな空気が漂っており子育て世代の家族とかが住むにはピッタリの場所なんだろうなと思う。

この日は7月の炎天下の中、駅から歩いて免許センターまで向かったのだが、仙台と比べて気持ち気温が低い感じがした。
比較的沿岸部に近いことから風通しが良く、気候も穏やかに感じるのかもしれない。


仙台と比較してみたら、実際に東松島の方が2度涼しかった。
このハイパー酷暑にいよいよ耐えられなくなったら東松島市に移住しよう。


駅から歩くこと20分、あれに見えるは今回の目的地。


これが、東松島にある石巻運転免許センターである。

ギリ東松島に居を構えながら石巻の名乗る強い姿勢のせいか、どこか建物自体に荘厳とした雰囲気すら感じる写真が撮れた。


一応ツーショットも撮った。

時間は8時30分。
受付は既に始まっているので早々に写真撮影を済ませ、本日の目的である免許更新を済ませることに。
冷静に考えると8時30分から9時30分まで受付という、この辺鄙な時間設定は何なんだ。


という訳で早速、免許更新をしていくぅ!!





~30分後~

という訳で、無事免許を更新してきました。

うん、そりゃそうだよね。
そりゃ中身は免許センターだから特段変わったところはないよね。

なんか特筆すべきことが起きればって思ったけど
「石巻の年配の人は訛りが非常にキツく話してる内容がわかりにくいことが多いけど免許センターの職員は流石に普通の喋り方でわかりやすかった」
くらいしか書くことがなかったよ。


完成した免許証がこちらです。
元気なペーパーゴールドが今この東松島の空の下に爆誕しました。
免許更新後、ほぼ運転をしていないことが功を奏し優良者講習の対象となったため講習が30分で終了しました。


ん?


あら??


いや、コイツ誕生日に免許更新しに来てるんか~い!!!!!


改めまして私ことせいぎのみかたの片割れ、7月31日を以て30歳と相成りました。
この歳まで大きく育つことが出来たのは偏に皆様のご指導ご鞭撻のおかげでございます。本当にありがとうございます。


30歳になった当日にする顔じゃないだろ。
あとブルーバックで撮影することわかってるんだからもっと同化しない服着てこい。

しかしこれはまずい。
折角誕生日に有給休暇まで取って遠路はるばる東松島まで来たというのに、これでは消化不良に終わってしまう。

時刻は現在9時45分。
まだまだ朝も早い時間である。
ここは一つ、余った時間を使って東松島~石巻周辺を探索としゃれこもうではないか。
そうでもしなけりゃ取れ高が足りん。

という訳で、免許更新編終了。
探索編スタート。


■東松島探索~川と、ドンキと、のりうどん~

ともあれ石巻運転免許センターを後にして東松島の探索開始。

そういえば石巻市出身の後輩から東松島には「のりうどん」なる名物があると聞いており、美味しいお店も事前に教えてもらったので少し早めの昼食はそれを食べることに。

教えてもらったお店は石巻あゆみ野駅の二駅隣にある矢本駅にあるとのことだったので、電車時間を調べたら9時50分時点で約1時間待ちだった。
これぞ、THE車社会都市・石巻地区である。
とにかく足が無いと行きづらい場所が多い。


喉かな街の景色や、思わず「ウェンザナイッ」と言いたくなる線路を眺めつつ電車時間まで歩き回るも暑さの影響で体力と水分をどんどん奪われていく。
これはどこかで避暑しなけりゃ身体がもたんぞと思いつつ歩みを進めていくと、途中ドン・キホーテが見えてきたので緊急避難。


裏手に回ってみたところ川が流れていた。
なんとなくだけど、ドンキと川って共存しないものだと思っていたな。


その後間もなく電車時間となり矢本駅へ向かい、次なる目的地の「ちゃんこ鍋 萩乃井」へ。
パッと見の外観は名前通りちゃんこ屋にしか見えないものの店頭には「東松島新名物・のりうどん」のサンプルが。

むしろちゃんこ鍋の文字が奥へ追いやられていた。それはそれでどうなんだ。

こちらの萩乃井さんは石巻出身の力士の方が開業したちゃんこ鍋のお店とのことで有名らしく、店内は現役当時と思われる写真や著名人の方のサインが大量に飾られていた。
余談ですが、著名人のサインの中には「テツandトモ」のお二人のサインも飾ってあったのですが「こんなに美味しいのなんでだろう~!」というテツトモが飲食店に置くサインとして解釈通りのコメントが書いてありました。


注文から10分、運ばれてきたのは日替わりセットの「のりうどん+穴子丼」(1100円)。
東松島産の海苔が練りこまれた麺は黒みがかっており、太さもうどんにしてはかなり細い方なので初見だと十割蕎麦かと見まごうルックス。
一口啜ってみると海苔の風味がツルっとしたうどんの喉越しと共に一気に駆け抜けていく。

なるほど、これは美味い。
セットでついてきた穴子丼もしっかりと美味い。
もっと言うと100円で頼めるイカの塩辛まで美味い。
しかもこの塩辛つい最近まで無料で提供していたらしい。
最早怖い。仙台のその辺の居酒屋だったら480円くらいは取ってるぞコレ。
塩辛にテンションが上がりすぎている自分も怖い。もっと海苔うどんの感想を書け。

大変満足できた。
運転免許の更新に来なければこの店にも来訪しなかったと思うと何やら感慨深いものがある。
とはいえまた5年後に優良者講習を受けるとして30分の講習のために6時半起きで東松島に来るのは中々骨なので今度は純然たる観光で訪問したい。


■石巻ぶらぶら~風呂、そして…~

昼食を済ませ12時過ぎ。
シャツの汗染みがリュックサックの形にくっきり浮かび上がってきたことに気づく。
時計の長針と短針が頂点を指すのと同時に市内の気温も頂点に達していた。

ここからまた歩き回るにしてもいっぺんリフレッシュしたいと思い、矢本駅から4駅揺られて陸前山下駅近くの「天然温泉 元気の湯」へ。
ちなみに所在地は石巻市です。先に言っておきますともうここから東松島市は出てきません。

こんな立派な門構えのスーパー銭湯は始めて来たな。

例によって中の写真は撮れないので感想を箇条書きにすると

・内風呂も外風呂も種類が多くて色々と楽しめた。サウナも遠赤サウナとスチームサウナの2種類あった。
・スーパー銭湯には珍しく縦長構造だった。内風呂と外風呂のエリアがそれぞれ同じ長さの長方形だったというか。
・露天岩風呂には「瞑想の湯」なる腰掛付きの一人用スペースがあって、これが日陰でゆっくり半身浴ができるので中々良かった。
・ジェットバスの勢いが「刺激を与える」というより「採掘」みたいだった。間違いなく肌をえぐりに来ている。
・遠赤サウナも普通のサウナより明らかにアチアチだった。結構広い構造で6~7段くらいの段階があったと思うけど3段目くらいで一般的なスーパー銭湯の最上段くらいの熱さはあったと思う。
・その分スチームサウナは優しめの熱さでドアの近くに温度調整可能なシャワーも置いてある親切仕様。
・外風呂にある炭酸泉もかなり高濃度で肌で感じる温度が結構高く、カラダが夏になるような感覚すらあった。多分あれウィルキンソンぶち込んでる。
・コロナ禍以降銭湯に行く機会が増えてきて、さまざまな種類の銭湯に慣れてきたつもりだったけど、石巻でこんなにアッパーな銭湯に巡り合えるとは思わなんだ。これだから銭湯に行くのは辞められない。

いや、この文章量を免許センターの時に出さんかい。
これだけで免許センターにおけるエピソードがいかに薄かったのかがわかる。


その後は石巻駅までの道のりを歩きながら市内をぶらぶらした後に仙台へ帰宅。

思えば学生時代は大学が駅から遠いこともあって全然観光をしたことが無かった。
ここ数年はイベント等に参加するべく来訪することは格段に増えていたが、それもせいぜい石巻駅~石ノ森萬画館周辺までしか足を延ばしてなかったので、こういう機会を意図的に増やしていくことは重要だと思う。

人間というのは一般的に、年齢を重ねれば重ねるほどイベント参加に対するハードルが高くなっていくという。
体力的な面もあるだろうけど、イベントにせよ食べ物にせよ、森羅万象に存在するものの評価がレビューサイトで確認できる現代において「損したくない」という考えが先行するものなのだろう。

僕自身もどちらかと言えば挑戦より安定を求める節があるので、知らないものに対するモチベーションがヒケヒケなきらいがある。
しかし、30歳という節目の年齢を迎えた今だからこそ、こうして自分の足で知らない場所を歩くことが重要だと思うのだ。

そうすれば、ほら…。



偶然にも「石巻運転免許センター」に行ったその帰りに「石巻自動車学校」と巡り合うことが出来るからさ…。

当たり前だけど、自動車学校はちゃんと石巻市内なのね。


という訳で、「東松島にある石巻運転免許センターに行ってみた」でした。
ありがとうございました、よしなに。


お金を降ろしに行った郵便局で卵焼きの予約注文を受け付けてた
石巻あゆみ野駅に置いてあった本に挟まっていた謎の計算
とても「小学校」には見えない建物(調べてみたら駄菓子屋らしい、お化け屋敷にも使われている)
地図上は「セカンドストリート」と表記されていた
震災を耐え抜き今も営業しているラブホテル「ホテルドルフィン」
帰りに寄った石巻げんき市場のスタンプラリーより「手塚治虫風のランカ・リー」
田中圭一が書いたのかと思った

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