プリキュア知らない人が、オトナプリキュアを見てみた
どーも、ばぁどです。
基本的には特撮作品が好きな人なのですが、ふとした理由がありましてこの度オトナプリキュアというものを見てみました。
僕にとってのプリキュア
正直、あまりプリキュアというシリーズを通ってこなかった人生でした。
どちらかいうと、M78星雲から来た宇宙人や、バイクに乗って悪の組織と戦うバッタヒーローとかの方が思い入れあります。
妹はいるのですが、初代プリキュアが始まる頃にニチアサは卒業。
プリキュアの前のおジャ魔女どれみや、ちゃおで連載していた「ミルモでぽん」あたりは思い入れがあるのですが、プリキュアはあまり思い入れというものはありません。
プリキュアは初代プリキュアが物理が強いとか、黒と白の配色であるなどの、世間一般的にいう「ウルトラマンは3分間しか活動できない」程度の知識しかありません。
学生時代の友人や後輩に、プリキュアが好きな人はいるものの、彼らからの影響を一切受けずに育ってきておりました。
キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜とは?
2023年10月7日〜2023年12月23日までNHK Eテレで放送されていたテレビシリーズです。
2007年から2009年に作成された「Yes!プリキュア5」の10年後の設定で、当時中学生だったプリキュアたちが大人になってからの活躍が描かれています。
近年、そういった手法をとるようなアニメ作品はとても多く、個人的にはデジモンなどは劇場版まで足を運んだ記憶があります。
やはり子供の頃に見ていたアニメのキャラクターが自身と同じように年を重ねている姿を観れるのは、とても良い劇場体験ですよね。
本来のプリキュアは、東映アニメーション作成であることからも基本的には朝日テレビで放映されています。しかし、本作はNHKで放送されていたというのは一つ興味が出てくるポイントでした。
キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜をみて
全体を通して
ストーリーが非常にわかりやすい。
物語もYouTuberが紹介する動画をもとに、事件が起きたりなどなど時代背景も反映されている。
OPが「いきもものがかり」なのも良いですね。
Yes!プリキュア5がわからないけど、なんとかついていける!
初代プリキュアをほんの少し知っているくらいなので、本作に登場する「Yes!プリキュア5」の登場人物がわからない!
まぁ、そこで視聴を止めるわけもなく、必死にWikipediaを開きながらキャラクターの背景などを読み解きながら、ストーリーを追っていく形になります。
委員長キャラに、元気一杯のスポーツキャラ、本が好きな図書委員会キャラなど、非常にドラえもんチックなわかりやすいキャラクター造形が初心者にはありがたく、とても観やすかったです。
主人公?のピンクの髪色のプリキュアは、元気はつらつで教師として教鞭をとっているというのも個人的には感情移入しやすいポイントでした。
また、委員長キャラの青い髪型のプリキュアは女医になっていたり、元気いっぱいなスポーティーな赤い髪色のプリキュアは当時のキャラクター設定をもとにアクセサリーデザイナーになっているというのも面白い。
なにやら、今作で描かれているプリキュアの職業は、放送当時のプリキュアたちが目標を掲げた夢を叶えていまの職業についているという設定らしく、おそらく当時のファンはとても嬉しいものではないのでしょうか?
また、全体を通してすでに大人になりプリキュアではなくなった大人な彼女たちが、プリキュアとしての力を取り戻す?再び変身ができるようになるというのも、また胸をくすぐる展開なのではないでしょうか。
プリキュアは素顔を出しているにも関わらず、歳を経て変化がないというのはアニメーションのとても良いところですね(実写ではこうもうまくいかない)
「ふたりはプリキュア Splash Star」ってなに?
まっっったく、プリキュアを知らずにいたのですが、物語の序盤で2人組のキャラクターが出てきます。
Yes!プリキュア5は、5人組なので5人くらいだと思っていたのですが、それに加えて2人ほど出てきて少し混乱。(実は紫色のが一人いる?)
どこか初代プリキュアのキャラ造形に似ているので、初代プリキュアのキャラクターも出てくるのか?!と少し、自分が知っているキャラクターが出てくることに喜びを覚えたのですが、調べたところ、初代プリキュアとは別の2人組のプリキュアだったようで、少しがっくり。
初代プリキュアとキャラクター造形が似ているのは意図的なものでしょうか?(おそらく一般人から見るウルトラマンと帰ってきたウルトラマンはこんな感じなのかな、と)
というか、Yes!プリキュア5と、Splash Starなどのプリキュアの世界観は繋がっているということでしょうか?TVや劇場版で共演したことがあるくらいのもの?
そして途中で出てくるミチルとカオルって誰?!
作中最低限の説明はしてくれるので、初見でこれを見ているのを反省しつつ、特に気にならない程度でしたかね。
おそらく本放送時に見ていた人たちからしたら、たまらない展開なのでしょう。
プリキュアでも初代は特別?
やっぱりコンテンツは違えど、初代という位置付けのキャラクターは特別なのですかね。
待ちに待った初代プリキュアですが終盤にやっと登場。
ここぞ!という最終局面で登場してくれるあたりが、とても良い。
キュアブラックとキュアホワイト、登場時の「みんなお久しぶり」と「お待たせ!」は画面の向こう側に対しての発言ですね。
初代きた時の、もう大丈夫やろ感という安定感が良い。
後輩プリキュアたちが、プリキュアになるための一連の流れがあるにも関わらず。そこらへんの悩みなどが描かれずにプリキュアになれているあたりが先輩としての貫禄をうかがえる。
初代プリキュアが今なにをやっているかを明かさないあたりも、初代プリキュアのキャラクターがとても大事にされているということでしょうか。下手に現在のキャラクターを描いて、プリキュアファンの想像を邪魔させない美しい展開だなと思いました。
そして、初代プリキュアが出てきても、決してお株を取られすぎない本作の主人公もすごいですね。
非常に良くできた「こども向けコンテンツ」
プリキュアというシリーズを初めてみて、非常に良くできた「こども向けコンテンツ」だなと感じました。
非常に良くできた子供向けコンテンツというのは、作るのが難しい。
子供向けに作るからと言って、どこか「子供はこういうのが好きだろう」とか、「適当にギャグを入れておけば喜ぶだろう」とか、「適当に人気キャラクターを出しておけば良いだろう」とか、そういうのを入れた瞬間、「こども騙しのコンテンツ」となってしまう。
しかし良くできた子供コンテンツというのは、子供自身はもちろん、大人の鑑賞にも十分に耐えます。
今回のオトナプリキュアを見て、とてもよく作られているコンテンツだなと感心しておりました。
やはり、子供に見せるコンテンツは、このようなしっかりと作られているコンテンツを見せてあげたいですね。