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浄水システム SAWYER MICRO SQUEEZE FILTER ソーヤーマイクロスクイーズフィルター

定番とは何か?黒帯ハイカーへの道。5回目の今回は浄水システムのご紹介です。

私がハイキングを始めた10年ほど前はセイシェルのボトルタイプの浄水器がULハイカーの間では主流でした。しかしフィルターの寿命が短く、私の中では定番化に至りません。2012年頃にソーヤー/スクイーズフィルターが発売されるとハイカーの間で瞬く間にシェアが広まります。より小型サイズのソーヤー/ミニを私が使い始めたのが2014年くらいだったと記憶します。初代のミニはミニだけに、やはりフィルターの寿命が短く、だましだまし数年使いました。当時のユーザーの選択肢としてはロングトレイルハイカーはフィルター径の大きいソーヤー/スクイーズを、ULハイカーは軽量なソーヤー/ミニの二択でした。その後、中間となるソーヤー/マイクロスクイーズフィルターが発売されてからはそちらを使用しています。

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プラティパスとのシステム化
基本的には村上さんのシステムと同じスタイルです。私の場合はホースの長さを最小限にすることと、ソーヤーに繋ぐ2つの水筒のサイズを2リットルと3リットルに分けることで意図的に浄水しない水を確保できるように工夫しています。

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3リットルのプラティパスから浄水器を通し、2リットルのプラティパスで飲料用の水を確保。残った1リットルは温水シャワー用に使用。ホースの長さはトレッキングポールに接続した際に必要な最小限の高さに合わせています。立木が無くてもセッティング可能。

自動落下式の恩恵
アメリカのハイカーの写真や動画を見ると、ペットボトルに接続した浄水器で別のペットボトルに浄水した水を移すスタイルが主流のようです。その場合、浄水している時間は両手がふさがり他の作業が出来ません。頻繁に水場があり、1日何度も浄水作業が可能なら問題ありませんが、1度にまとまった量の水を浄水する場合、あまり合理的なスタイルではないと考えています。

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私の場合、浄水は夕方と朝の二回を想定しています(夏場は別)。可能な限り水場の近くでビバークします。夕方水を汲んだ後、テントサイトで最初に行う作業が確保した水の浄水となります。ソーヤーの浄水器を使用した場合、2リットルを3~4分で浄水可能です。浄水器を吊るしたらシェルターを設営。その間に浄水が終了しているのでマルチタスクが可能になります。ルーティーンとしては浄水器セット、シェルター設営、湯沸かし、温水シャワー、着替え、調理、食事、といった流れです。翌朝に行動用の水2リットルを再度浄水してから出発となります。

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全てのソーヤー浄水器にはフィルター洗浄用の注射器が付属していますが、トレイルに持ち出すには躊躇してしまします。そこで私の場合は使用直後にプラティパスを繋いだままの状態でバックフラッシュする手法を採用しています。注射器に比べると圧の問題はありますが、原理としては同じですのでこれで良しとしています。昔ほど長期の旅をしなくなりましたが、問題なく現在も使用中です。

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