泣いて叫んで走って、眠れぬ夜を何度も一緒に過ごした彼女について
彼女が会社を去ってから随分と日がたってしまった。
つい一昨日食べたものや、起きた後の固いダイエットの決意もすぐに忘れて暴飲暴食してしまうこの鶏くらい小さい脳みそが、あの濃密で鮮烈な思い出すらも忘れてしまう前に筆を取ろうと思う。
出会いと期待今だから書けるが、彼女が応募してきた当時、
私は5年間経営してきたWekidsという会社において非常にクリティカルな状況にいた。
そもそもの経営判断ミスと予想していなかった大型案件の喪失により、財政面において大きく危機的状況に陥っていた。