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引きこもりの才能がある側

自粛だなんだと言われてから気づけば随分経った。特に最初の2ヶ月くらいは外に出るだけで悪のような風潮があり、アウトドア派はコロナ鬱などと言われるくらい苦しんだらしい。僕はというと、まっっっったくつらくなかった。

友人と会いたくないと言えばもちろん嘘になるが、連絡はとれるしそのうち会えるだろうと思った。旅行やカメラは好きだし、実はダイビングとバイクの免許をもっているし、完全なインドア派でもないのだが、それもそのうち行けば良いと思った。これを機に、「引きこもるにも才能がいることがわかった」とネットで言われていたが、自分は完全に才能がある側だった。

とはいえ、思い返すとこの半年まともな思い出がない。せっかく一眼レフカメラは防湿庫に入ったまま、新しい写真が保存されることもなくカラカラになっている。iPhoneのカメラロールはスクショがやたらと多い。電車の時間を調べた時のスクショと、しょうもないネット記事のスクショと、間違えてとったいらないスクショ。比較的つまらない半年間だったらしい。

自粛と解禁が共存したような今だが、正直言うと余裕で耐えられている。やはり引きこもりエリートらしい。しかしながら、つらいというかもったいないとは思う。いずれみんな結婚して、家庭をもったら気軽に会うことはほとんどなくなるだろう。旅行に行くことはもしかしたら二度とないかもしれない。そうなると、自分も友人も独身で身軽な今は貴重な時期だ。といいつつもそもそも自分は結婚できるのか疑問なところもある。まあ生涯独身なら独身でも、(世間体は置いといて)日々を過ごす分にはさほど問題はないと思う。引きこもりの才能があるので。

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